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厨二心を忘れるな Nothing Phone (2a)

気がついたら会社を辞めていて、気がついたら順調に腰も痛くなっている、映像クリエーターのTomo Watanabeです。

スマホを新調しました。イギリスのテックスタートアップNothingというブランドのスマホ、Nothing Phone (2a)です。新宿ヨドバシの携帯館の店員さんに「な、なっしんぐ、ですか?」と2、3度確認されるぐらいまだまだマイナーなブランドです。

ちなみに今まで使っていたのはさらにマイナーなOnePlusというブランドです。NothingもOnePlusも創業者は同じCarl Peiという人。いいスマホでまだ使えそうだったんですけど、3Gが終了して電話が使えなくなり(4G対応のスマホなのになぜ)、買い換えました。なんと5年半も使ってました!

まだ2週間ぐらいしか使ってないのですが、現状の使用感を書きたいと思います。発売してすぐですし、気になってるけど、新しいブランドだからどうなのかなって人もいるかと思ったので、参考になればと思います!


スマホに一番重要な点は何か。

それはストレスがない、ということではないでしょうか。スマホほど私たちがずっと触っているものもなかなかないのでしょうか。そんなツールですから、毎分使うたびイライラしてたら、やってらんないわけですよ。

と言うことで、まずは何がストレスかということから始めたいと思います。このリストの順番とストレス度は比例しません。

なんか安っぽくて滑るプラスチック背面

常に触るデバイスなので、質感ってすごい大事ですね。今のスマホはワイヤレス充電の関係などで背面がガラスになっています。そのためずっしりとしていて、高級感を感じます。

それに対して、Nothing Phone (2a)は背面がプラスチックなので、なんというか、家電量販店においてあるモックアップ機みたいな感覚になります。あと、強めに背面を押すと、ほんの気持ちですがペコペコと凹むような気もします。あまり高級感はないですね。

あと大きなデバイスというのも相まって結構ツルツル滑ります。皆さん親指でスマホを操作して、人差し指を伸ばして背面を支えると思うのですが、右指がツルツルします。

厨二な背面

そのスマホ買っといてそれはないんじゃないのと思うでしょうが、やっぱり厨二病な背面は目立ちますね。いや、これが欲しくて買ってはいるんですが、やっぱちょっとオタク感というか男子感というかそういう雰囲気は否めないですね。妻に相談した時は「またなんか変なスマホ買おうとしてんの」と白い目で見られました。まぁわかって買ってるんですけどね。

弱っちいカメラ、ぬめっとした絵

やっぱカメラは弱いですね。今時のiPhoneとかで撮ると、「おおすげえな!これスマホ?」って思う写真と、「まぁ所詮スマホカメラだから、まぁそうよね…」って思う写真が半々ぐらいだと思うんです。後者の写真も決して悪いわけではないんですが、センサーサイズとか云々考えると仕方ない部分が出てくるわけです。

ただNothing Phone (2a)の写真は、ほぼ後者のようなリアクションですね。全然綺麗ですよ?ただ感動する写真は叩き出さないというか。まぁスマホカメラにそこまで期待していない方々や、撮れればいい、カメラの違いとかよくわからんって人には十分なクオリティだと思います。ただ、超高画質期待しないでねという感じです。

ただその中でも少し気になったのは、謎の残像のようなものが残る写真がたまに撮れるということ。これはもうバグレベルなので直してほしい。

写真はクロップしています。なんかこうやってみると画質死んでますね。

あと室内で撮るだけで、ナイトモード発動することがあって、ブレまくって肌もヌメヌメになっちゃうので、やめてほしいですね。この辺はファームウェアアップデートで改良されていくところだろう、と信じています。

Icon Packもうひと頑張りしてほしい

NothingのIcon Packがあって、いろんなアプリがモノトーンのアイコンになってくれて可愛いんですが、やはり対応してないアプリもあるわけです。例えばこいつ。

ひとりだけ緑のこいつ

いやーLINEは対応してほしいなぁー。これがメインのホームスクリーンに緑の丸が一つだけドンと出てるのが許せなくて、こうやって格納しています。全部のアプリ作ってくれとは思わないですが、これは日本人にはインフラアプリですから、これくらいはどうにかならないでしょうか?Nothingの日本法人もできたということで、この辺も期待しています。

シャッター音がでけえ

やっぱでかいです。ファームウェアアップデートで軽減したとはいえ、まだでかいです。それに音が高いので、無駄によりよく聞こえてしまいます。ここでNothingのキャラクターを出したいのは十分わかるんですが、目立つんですよねぇ。「ここで!私が!写真を撮っています!他とは違う!ユニークなスマホで!」っていう音です。笑

せっかくリングトーンとか自分で作れたりするわけですから、少なくとも他の音から選ばせてくれないかなぁ。もっと音が低かったり、短かったりするだけで違うと思うんですが。こちらもファームウェアップデートに期待。

音でけえくない?

シャッター音だけではなくて、スピーカーの音でかいです。いや、いいことじゃん!ってのはごもっともなんですが、最小の音もでかい。もうちょっと小さい音を小さくできないですかね?主張強すぎん?笑
夜子供の寝てる隣でYoutube観たいお父さんとしては、音デカすぎて下のスピーカー押さえながらじゃないと子供起きちゃうんですよね。ニッチすぎるニーズですか?同士いると思うんだけどなぁ…

ニゴロが欲しかった…

6000円プラスで、ストレージ256(ニゴロ)GBとメモリー12GBは破格!と思い絶対そっちを! と思ったら、注文できない!再入荷待ちとなっていて、ベースのストレージ128GBメモリー8GBしか現時点では買えません。(2024年5月)苦しい決断でしたが、今すぐ新しいスマホが必要だったため、結局ベースモデルを購入。まぁそれだけ想定以上の需要があって供給が間に合ってないということなんでしょうが、これは結構残念ポイントでした。

などなどが気になるところでしょうか。なんかタッチの精度がたまに甘かったり、挙動が怪しかったりというところは個人的にはご愛嬌で、これからもっと安定していくだろうと多めに見ています。

じゃぁそのスマホ、何がいいのかね?

もちろんあります、いい点。お、ここはいいなぁ!と思ったNothing Phone (2a)のいい所あげていきます。

軽い!

iPhone 15 Plusに匹敵する大きなデバイスであるにもかかわらず、体感は結構軽い!これは上記に挙げたプラスチック背面が大きく影響しているので、質感とのトレードオフではありますが、大きなプラスポイントです。

軽いという点とは少しずれますが、背面がガラスでない為割れる心配がなく、裸で扱うのにも抵抗があまりないというのも利点かと思います。ケース有無でだいぶスマホのサイズ感って変わってきますからね。

画面ぬるぬる

これは以前のスマホと比べてということになってしまいますが、画面のリフレッシュレートが120Hzなため、画面がぬるぬる動いてアニメーションが綺麗です。

スマホ欲減退

先述のIcon Packに関してですが、全体的なUIがモノトーンで構成されています。人間の目というのは、明るかったり鮮やかなところに目が行きます。よってモノクロの画面というのは正直あまりテンション上がらないんですよね。ただ、そこがミソで、現代人のスマホ依存症緩和に一役買おうとしているわけです。いや、スマホ作ってるブランドがですよ?この資本主義社会におけるこの思想がアツいです。ツールは人に使われるものであって、人がツールに使われるものではないという本質的なことを思い起こさせてくれました。

他にも画面を下に置くとサイレントモードになったり(グリフライトはピカピカしますが)、夜の設定した時間になると画面全てがモノクロになったり(マジでテンション下がって、寝ようってなる)と、あの手この手で、スマホを使わないように仕向けてきます。

そう考えると、このデザインも少し納得できるような気がしてきます。手におさまる大きなディスプレイの中を見ることが、スマホの一番魅力であり、罠でもあります。その結果、スマホはどうなっていったか。どれも同じような見た目とスペックになっていったわけです。そこの一石を投じたのが"Make tech fun again."をモットーとするNothingというブランドなわけです。

スマホを依存するものではなく、私たちのツールとして作り直した結果、デザインを楽しむという機能の必要性も見えてきたのではないかと思うのです。

白がかわいい


Nothingの、他とは違う新しいものをマーケットに提供しようという挑戦心を支援したい。それこそが私がNothing Phone (2a)を使う理由です。










あととにかく安い。




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Tomo Watanabe
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