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【読書記録2】とにかく散歩いたしましょう/小川洋子

村上春樹のエッセイを読んでから、他のエッセーも読んでみたくなった。それもベストセラー作家が書くエッセイを。
そこで手にした本書。「ベストセラー作家小川洋子」が書くエッセイ。
さすがだと思った。
言葉選びというのか、言葉運びというのか。
うまいと思った。
何気ない日常、何気ない考え事、何気ない心配事...
そういった何気ないことを、生き生きと文章化し、読者の頭の中に映像化させている。
さらに魅力なのは、関西の一おばさんとして自分の失敗談をユーモラスに描いていること。ベストセラー作家でありながら、決して自分を偉い人間として上から目線で語っていない。
タイトルからして、「とにかく散歩いたしましょう」である。「いたしましょう」というのがいいではないか。
また、作家の書くエッセイが読みたくなった。

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