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#107【東京五輪】東京2020オリンピックまでのこり5日:スポーツクライミング

東京五輪ではじめて採用された競技、前回の【サーフィン】【空手】につづいて3競技目の【スポーツクライミング】をご紹介します。

国別ランキングで日本勢が4年連続1位。

ワールドカップが開催するたびに、日本人選手が活躍している競技であり、こちらの競技もメダル獲得が有力視されています。

そんなスポーツクライミングをご紹介していきます。

■競技の概要

心・技・体が揃って要求される競技

今大会で初めて採用されているスポーツクライミング
「スピード」「ボルダリング」「リード」
という3種目の総合成績で競います。

一見したイメージは、指先と全身の筋肉だけで垂直の壁をよじ登るというフィジカル重視の競技にも見えました。実際に指先や腕の力も不可欠なのですが、それと同様に必要になるのが頭脳です。

どの突起物を使って登っていくか登り始める前に脳内でシミュレートし、実際に上りながらどの突起物をどの体勢で掴むかを考えながら前進する必要があります。

とくに「ボルダリング」と「リード」のコースを選手が見ることができるのは、競技開始直前のわずかな時間だけだそうです。

ただ力で登攀するのではなく、自分の体力や技術、身長などをふまえて頂上までの効率的なルートを決めていく選手たち。
3種目すべてを得意にしている選手は世界的にも少ないらしいので、どの選手がメダルを掴み取っても不思議ではないといわれています。

■採点基準

・スピード
単純明快なスピード勝負の競技方式です。高さ約15メートル、前傾5度という同じ条件の壁に選手が2人並び、一番上にあるパネルを先にタッチした選手が勝ちとなる勝負です。
突起物の配置場所や角度は国際規格で統一されているので、どの大会であっても試合でも同じです。そのため、選手はあらかじめ得意なコースを決めて臨むことができます。まるで、スパイダーマンのように壁を登っていく姿に息をのみます。

ちなみに、世界ランクの選手は一般的なエレベーターよりも速いスピードになり、約1秒で2~3メートルを登る選手もいるそうです。

・ボルダリング
約4~5メートルの構造物に課題(突起物の配置や傾斜が異なる複数の壁など)が課され、その課題をクリアした壁の数で競う種目です。
時間内であれば落ちても何度でも挑戦することができます。選手は思い切ったトライをしていくので見ごたえがありそうです。

最近は、都内にもボルダリング施設などがあるので一般的になっているかもしれません。昔、体験した時はすぐに腕がパンパンになった思い出があります(笑)

・リード
高さ約15メートル以上の難コースが設置され、完登する選手が少ないくらい難易度の高いコースが用意されます。
選手は安全のためのロープを身につけ、制限時間の6分間でどこまで登れるかで競います。
安全のためのロープがあるとはいえ、極限の状況下でどれだけ冷静に手足をコントロールできるかが問われるのではないでしょうか。

ボルダリング競技とは異なり、一度落ちたら競技終了という緊張感もあるので、ドキドキ感が好きな方は観戦してみるといいかもしれません。

■注目の日本人選手

・楢崎 智亜 選手
日本代表選手のなかでのメダル有力者。
2016年と2019年のワールドカップでは総合優勝
2016年世界選手権で日本勢として初優勝
2019年世界選手権では複合で優勝
オリンピックでの初代金メダリストとして注目株の選手です。

・野口 啓代 選手
ボルダリング界をリードする存在の女性選手。
ワールドカップで4連覇し、数々の世界大会で優勝しています。年間チャンピオンとして名実ともにすごい選手です。

ボルダリングは男女ともにメダル量産が期待されている競技なのかもしれません。

■さらに知るためにオススメのマンガ・映画

「ザ・ボルダー」(講談社)

主人公の山咲清一郎がある日、同世代の内匠拓登と出会い、彼が挑み続けていた岩壁をたやすく完登してしまうのを目撃。
独学でがむしゃらに壁に挑むのではなく、技術を身につけるために清一郎は学び、チャレンジするだけでなく完登したときの達成感を知りました。

そこからはじまる"成長"と"挑戦"
灼熱ボルダリングロマンというあたらしいジャンルのスポーツマンガです。

映画「のぼる小寺さん」

好きなことに一直線の小寺さん
“スポーツクライミング”がテーマの人気マンガが実写映画化された作品。

実はまだ観ていない作品なので、大会がはじまる前に一度は観ておきたいと思います。
大きい壁であればあるほど、燃えてくる人にはオススメのスポーツかもしれません。

オリンピックでのメダルにも期待しています。


≪個人的に注目している競技7選≫
■サーフィン(初)

■空手(初)

■スケートボード(初)

■トランポリン

■飛び込み

■バスケットボール

※(初):2020東京オリンピックでの初採用競技

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