#176 【梅雨】雨の日に観たくなる新海誠監督作品/映画「天気の子」
5/18には、沖縄が梅雨入りが発表されました。
東京が梅雨入りするのは、平年だと6/6前後のようです。
2023年の梅雨入りは少し遅れるようですが、徐々に梅雨入りが近づいていることを感じる今日このごろ。
新海誠監督作品の映画「天気の子」を観た後、その価値観が変わりました。
以前、こちらの記事でも紹介した映画『天気の子』について再び語ります。
不快指数が上がりがちなジメジメした梅雨を乗り越えるきっかけになるかもしれません。
#139【映画】梅雨になると観たくなる新海誠監督『天気の子』
■あらすじ
ーーこれは、僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語ーー
離島から東京に家出した少年・森嶋 帆高(もりしま ほだか)
"100%の晴れ女"、"祈るだけで晴れにできる"不思議な少女・天野陽菜(あまの ひな)
雨の日ばかりが何日も続く東京で出会った少年と少女。
天候と運命と大人に翻弄されながらも、自分の望む生き方を選択して足掻いて成長していく物語。
■「天気の子」の魅力について
①穂高の葛藤と成長
ストーリー序盤では、無計画でただただ周囲に翻弄されていた穂高。
離島にある実家を家出したものの途方に暮れていたときに、陽菜に出会うことで心身ともに成長していきます。
大事な存在になった陽菜のために陽菜の弟・凪とともにもがく姿や保護するために駆けつけた警察官からの逃走劇、
そして、終盤での陽菜との再会…
選択したことを正解にするために懸命に努力していくことで成長する姿に胸が熱くなります。
②新海誠監督の綺麗な描写
天気って不思議です。
晴れていると気分まで明るくなるのに、雨が降っているとそれだけで億劫な気分になります。
もちろん、天気にまったく左右されない人もいるかもしれませんが、天気次第で自分の心持ちにも影響があるのではないでしょうか。
映画「天気の子」の舞台になっているのは、異常気象で雨が降り止まない東京。毎日毎日、雨ばかりなので活力が低いような表情の登場人物も少なくありません。
晴れの日を望む人々の想いに応えていく陽菜。
そして、雨が止んで天気が晴れていくと、そこにいる人たちの表情もパァっと明るくなっていきます。
新海誠監督の過去作『言の葉の庭』や『君の名は』でも印象的だったのですが、雨や水の描写が本当にきれいです。
キラキラと輝いている水滴や水面、水溜り、雨粒、そして、雨が止んだ後の虹や晴れ間がとてもきれいです。
雨の日があるからこそ、晴れた日の爽快感が際立ってきます。
映画の世界では主人公の気分や感情、心情描写を天気や音楽だけで伝えることがあります。
そうした映像と音楽の表現を見ていると、梅雨で雨ばかりの日々も素敵だなと少しは思えるようになりました。その先にある梅雨明けが待ち遠しくなります。
■東京にある聖地巡礼スポット
東京が舞台ということもあり、東京に住んでいる身としては足を運びやすい場所が多いです。
作品中の世界観に浸ることができるスポットをご紹介します。
晴れているときに足を運ぶのもいいですが、作中で描かれた天気にあわせて足を運んでみるのもいいかもしれません。
・お台場海浜公園展望デッキ/出会い橋(お台場)
晴れ女ビジネスの依頼を受け、移動した先の一つであるフリーマーケット会場です。"晴れ女"である陽菜のおかげで、様々な人達の表情が明るくなっていくのが印象的でした。
・芝公園(港区)
"天気の巫女"にまつわる事実を陽菜が知ることになる場所です。
物語が大きく動き出していきます。
・気象神社(高円寺氷川神社)
"祈るだけで晴れにできる能力"にまつわる伝説が残されていた場所です。
そこで古来からの存在していた"天気の巫女"に関する伝承が淡々と語られます。
現代の”晴れ女”である陽菜を待ち受ける運命が明らかにされ、映画の物語がいっきに加速していくキーポイントです。
■さいごに
雨の日に出かけたことでいつもと違う出会いがあるかも知れません。
雨の日でも行動していると、それまでにないことを発見することができます。
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