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夜の鎌倉を散歩する

鎌倉は散歩するにはとても良い町だ。家を出ればすぐに古い道があって鎌倉時代からの寺がいくらでもある。
駅まで行く時に何気なく通る本覚寺もとても整備されて美しい庭と門。ここは通路のようにみんなが当然のように通ってよく拝観料もない。
日常の中に長い歴史が溶け込んでおり、ここで生まれ育っていても、一度ドイツやロシアに行って帰ってきてみるとやはり良いところだと感じる。

朝に材木座海岸まで散歩をするのも良いが、鎌倉は夜に歩いても気持ちが良い。
いつものように山門を通ると、家族が記念写真を撮っていた。ここは多くの人にとっては非日常の場所で、そこが自分の日常であることに感謝したくなる。

「秋は夕暮れ」と言うが、夏にはない柔らかな光と景色の色合いが変わっていく瞬間がとても美しい

ここから完全に暗くなるまでは本当に数分しかなく、1日で一瞬しか見られない色。
FUJIFILMのカメラはそれを写すことができるから好きだ。

日本建築は陰翳の美というが、軒がつくる陰にも計算されているのかもしれない

あっという間に夜になった
昼はただの喧騒でしかない駅前も、夜は都会にはない柔らかな雰囲気になる

良いカメラは夜を写せるのがとても新鮮で楽しい。
暗い中にある光のあたたかさ。

鎌倉は20時を過ぎると誰もいないが夜に散歩するのもおすすめしたい

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