「辛い時は 辛いと言おう」

・若手の苦しんでいる理由

 私が見て、若手が苦しんでいる理由は
「弱音を吐けない事」が1つの原因です。
 弱音を吐けないのは、次のような原因があるのではないかと考えます。

・うまくいかないのは自分のせいとして考えすぎてしまう
・相手に迷惑をかけてはいけないと思ってしまう
・相手が忙しそうで時間を取れない
・自分が能力が低いと思われるのが嫌だ
・何に対して辛いのか言語化できていない


 私自身にも同じような経験があります。ですが、弱音を吐けなかった時はいいことはほとんどなかったように感じます。

・弱音を吐かないとどうなるか?

 弱音を吐かないと、「今あなたがどういう状況にあるのか、相手は知る事ができません。」周りの事が見えているようで見えない状況が学校にはあります。特に小学校は担任制なので、他の学級の情報が入ってくる事は極端に少ないように感じます。だからこそ、弱音を吐いて、自分の状況を相手に伝える事を大切にしてほしいです。

・誰に吐けばいいの?

 基本的に「学年主任」もしくは「教務主任」という立場の方に弱音を吐くといいでしょう。
 若手は一歩引いてしまいますが、「管理職」に弱音を吐いてもよいと思います。管理職は、職員の状態を知り、ケアする事も仕事です。
 しかし、信頼できない場合もあります。その時は、自分の信頼できる人を探し、弱音を吐くようにしましょう。学校に一人は信頼できる方がいるはずです。基本的に学校の先生はいい意味で「お人好し」の方がたくさんいます。あなたの力になってくれる人を探しましょう。

・もし私が弱音を吐いてもらえなかったら

 もしあなたが私と同じ職場で苦しんでいたとしましょう。私はもしかしたら苦しんでいる事に気づかないかも知れません。そして、取り返しのつかない状況まで追い込まれた時に知った場合
 「なんで言ってくれなかったんだろう」
と思います。そして、私はあなたの助けになれなかった事を悔やむでしょう。
 つまり、何を言いたいかというと、
 「相手のためにも弱音を吐けるようになってほしい」
ということです。あなたのために力になりたい人は必ずいます。その人の事を信頼して、しっかりと力を借りる事も大切です。

・弱音を吐けないのは若手だけではない

 若手の頃、先輩方はみんなうまくいっているように見えました。しかし、そうではありませんでした。先輩の立場や年齢での悩みはあります。経験を積めば積むほど弱音が吐けなくなってくる事もあります。
 だからこそ、あなたに余裕がある場合は、先輩の弱音も聞いていただけたらありがたいと思います。みんなの力で、支え合っていきたいものです。

・もしも弱音を吐く相手がいなかったら

 今の時代、SNSが発展し、いろいろな方とつながれるようになってきました。広い世界です。必ずあなたの弱音を聞いてくれる方がいるはずです。
 私もそのお手伝いができるかもしれません。何かありましたら、遠慮なく相談してください。

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