新型コロナウイルス騒動から見るマクロとミクロ その107 ~新型コロナウイルスと自民党新総裁 菅義偉~
自民党菅新総裁になって何か変わるのか。いや変化を望まないといけないのか。基本的に何も変わってはいかないと思われる。実際に安倍政権を引き継ぐという点でもそうではあるし、また、菅義偉氏は、本人としても総理大臣になれるとは思っていなかっただろう。実際に派閥のリーダーでは無かったし、故郷に地盤があったわけでもない。また、東大、早稲田、慶応といった最終学歴を持っていないことも学閥を持てていないこともある。
予想しなかった自民党総裁の任命という点で言えば、最近であれば森喜朗元総理だろう。彼の場合は当時の小渕恵三総理が亡くなったことから、自民党の中で決めざるを得なかったことから決まったと認識している。森喜朗元総理と菅義偉氏の違いとして何を理解すべきであるか。菅義偉氏はすでに71歳である。アメリカのトランプ大統領も71歳であったと思う。新政権の閣僚の年齢は高いが、うまく自民党の中で世代交代が実行されるのではないだろうか。
今の政権であれば、河野太郎氏と小泉進次郎氏ではあるが、他にも40代、50代がメインの政権が数年後に出来るのではないだろうか。その際に、岸田氏や石破氏がどういった状況になるのか分からない。ここで菅義偉氏をサポートすることで次の選挙への協力に繋げないといけないというところになるのだろう。一部では、衆院選が10月25日に実施するのではないかというニュースもある。新型コロナウイルスの影響下ではこれまでとは違った選挙戦をしなければいけない中で、状況として自民党が優位ではある。恐らく菅義偉氏が考えて動くというよりは、自民党の中でどうするのかといったところになるのだろう。これまでの既得権益を守りつつ最低限の期間総理大臣を全うすることが菅義偉氏の役割であると本人も割り切っていると思われる。
特に目新しい政策が出てくるとは思ってはいないが、なぜか総務省に対する個人的な恨みでもあるのだろうか。電波利権に関しては、変わる可能性はある。いろんなところで上から押し付けることがリーダーシップだと思っているような書き方がされていたが、本人の僻みや妬みのようなものが、結果として霞が関の官僚に対して起きていると思われる。特に学閥も無く、省庁の役人をしていたわけでもない。菅義偉氏にとって役人は共に日本を支えていく同僚的なものではなく、敵のようなものではないかと推測してしまう。国を支える官僚たちがどうなっていくのかは気になるところである。
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