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新型コロナウイルス騒動から見るマクロとミクロ その109 ~技術が救うこと~

先日、散歩していたところ渋谷駅近くにある海鮮系の居酒屋チェーン店に張り紙があったので見てみると、「休業」とのことであった。既に緊急事態宣言は解除されているにも関わらずである。このお店が再開することがあるのだろうか。私は、別の居酒屋が売上の低い店舗を減らしていることからも、その海鮮系居酒屋チェーンも同様に店舗を縮小していくのではないかと思っている。

飲食店に対する影響は多いが、生産者側はどうだろう。昔であれば情報の共有が難しかったと思われるが、今は、生産者とエンドユーザをつなげるサービスもあり、行き先の無くなった生産物をエンドユーザに届けることが出来ている。インターネットにより世界をつなげるサービスは充実してきており、これまではあきらめざるをえなかったことも今では救うことが出来るようになった。

以前のnoteにも書いたが、インターネットに新型コロナウイルスのゲノム情報は研究者間で共有されており、これまでの感染症による状況とは全く変わってきている。WHOやジョンズ・ホプキンス大学等が、ほぼリアルタイムで新型コロナウイルスの感染者数を更新しており、被害が出ている地域等がよく分かる。また、GoogleとApple等により個人情報を保護した状態での感染者接触の有無を確認するためのAPIの開発など、比較するのもおかしいが、20世紀のスペイン風邪のようにはなっていない。スペイン風邪の時のインフルエンザに対しては、人工呼吸器なども無かったし、タミフルも開発されていなかった。恐らく人類は新型コロナウイルスとの戦いにも勝つのだろう。

どれくらいの時間がかかり、どれだけの犠牲の上に成り立つ勝利になるのか分からないが、「共生」するというのは選択肢ではないと考えている。確かに私が飲食店の経営者や従業員であれば、今の状況を冷静に見ることは難しいだろう。簡単に生きていればなんとかなるよとも言えない。それでもあがいて欲しいとは思うのは事実だ。飲食は他の業種に比べると変化しやすいと思っている。昔はどの飲食店でもタバコが吸うことが出来たが、今では難しくなっている。これも変化である。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言により、これまで対応していなかったテイクアウトにも対応した。だからこそ生き残るためのあがく強さを持っていると思うのだ。

Google本社は在宅勤務を2021年の6月末までは実施というように多くの会社もそういった状況を追随していくと思われる。人の移動状況によって淘汰される店に関してもあがいて欲しいとは思うのだが、厳しいよね。

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