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新型コロナウイルス騒動から見るマクロとミクロ その38 ~因習~

喧騒とした都会の風景を見なくなって1ヶ月以上経つわけであるが、朝、出社しないということだけでもかなりのストレス低減になっているのではないだろうか。ただただ、住居において仕事する場があるかどうか等では家族がいる人にとっては在宅勤務はストレスにしかならないのではと思う。そのような側面から考えると、住居選びは大切なのだと改めて感じた。テレワークに関しては、マイクロソフトの澤円氏が語った『日本企業は「礼儀正しく時間を奪う」 マイクロソフトが働き方改革で歩んだ“地雷だらけ”の道』は、非常に興味を持てる内容であった。マイクロソフトというネットワーク技術を持つ会社ですら、テレワークが浸透するまで時間がかかったのである。詳しくはLinkの先を読んで頂ければと思う。他のnoteの投稿でも書いたのだが、東日本大震災の経験を持っても在宅勤務が導入されていない都市部の会社はこれから若者には興味を示されなくなるのではないだろうか。その代わり、古い慣習的な働き方が出来る中途社員によって構成されていくのではないだろうか。その中で、技術を更新しないままであるならば、その会社の価値が高く無ければ利益を十分に生み出せるわけでもないため、結果として薄給になると思われる。去年の、「手取り14万”日本終わってる”」のような方々が増えてくるのではないだろうか。もし若年層に希望を持つとすれば、「ブランド」を形成することが出来た人は、それを元に会社に属さない形で生活を形成していくのではないかと思う。それは、社会人になることは、何かに属して給料を得ることが社会的な常識だと思われていた時代からの変化(シフト)になってくると思う。最年少上場を果たした経営者 リブセンスの村上太一氏が、雑誌のインタビューで確か、ベンチャー企業の強みとは、これまで築いてきた巨大企業の「強み」を「弱み」に変えることが出来ると語っていた。Appleのスティーブ・ジョブズも、音楽市場や時計といった市場の既得権益を破壊してきた。新型コロナウイルスがビジネスにおいて破壊するのは2つの側面があると思う。1つは古い因習からの脱却。実際に在宅勤務などがおきており、書類へのハンコ文化も疑問視されている。もう一つは、新しい仕事のプロセスになると思われる。これは今後の仕事のトレンドを見ながら判断するしかないかと思う。在宅勤務などが当然の社会になるのかはまだ分からないけれども。

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