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新型コロナウイルス騒動から見るマクロとミクロ その108 ~就職戦線異常あり!~

就職戦線異常ありのニュースが入ってきた。「就職内定取り消し全国で174人 コロナ影響で前年度の5倍 厚労省」とのことである。

前年度の5倍ということであるが、どう捉えるべきであろう。もし、自分が大学4回生で就職活動注の身であれば、戦々恐々としたニュースであったに違いない。

これまで働いてきた経験などからすると、企業が利益を出し続ける(=生き残る)必要がある以上、生き残るために何かを犠牲にすることもあるだろう。もしもそれが必要な手段であると判断された場合、内定取り消しもやむを得ないと考える。しかしながら、それは内定を受け取った当人達にすれば衝撃はあるだろうし、他に内定が無いのであれば再度就職活動のモチベーションを上げるのは中々大変である。

日本の就職活動のシステムにはどうしても違和感がある。そのため、既存のフレームを変えて行く必要があると思っている。もっと企業はインターンを利用する必要があると思われる。インターンとして半年なり働いてよければ入社でもよいかと思われる。一般に掲載されている情報と面接だけでは入ってみないと分からないことがある。

また人によって働きやすい環境は異なることからもインターンを在学中から行っておくことは重要であると思う。企業側も入社させることが出来ない場合も業績の悪化などで起こる場合もあるだろう。最初にあった内定取り消しの企業と同じような状況である。そういった時に同じような会社を案内など出来るかどうかによってもその企業に対するイメージは変わってくると思う。内定取り消しだけを伝えるだけではその企業のファンにはなってもらえないだろう。

かたや内定取り消しでよかった可能性もある。新型コロナウイルスの影響で業績が悪化しているために新卒の新入社員が取れないのであれば、そのまま就職していても会社が倒産してしまう可能性もあったのではないかと思うからだ。特に2020年は旅行関連の企業特に中国からのインバウンドを当てにしていたところの倒産が増えている。旅行関連の企業に内定が決まっていても、何か成し遂げるにも難しい1年であったと思う。

まだまだ、新型コロナウイルス前のような生活には戻るのには時間がかかりそうでもあり、旅行関連の産業の生き残りは大変であると思われる。そうなってくると安定と言われる公務員が人気になっているということであるが本当にそれでいいのかと思ってしまう。新型コロナウイルスで働き方に対しても影響が出てきているのと同時に働くための就職戦線もまた変わりつつあると思う。これは私が体験した就職氷河期とは違った状況でもある。

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