新型コロナウイルス騒動から見るマクロとミクロ その76 ~医療崩壊の兆し~
先日、フェイクニュースに関する報道で自治体からの情報に対する信頼性が無いために、信頼できる友人からの情報を優先してしまうということが報道されていた。それは情報に対する確実性をどう考えるかでもある。
私は、現状では医療崩壊の兆しが見えて来ているのではないかという危惧がある。全国で多くの感染者が確認されているが十分な医療状況なのだろうか。菅官房長官は、十分に空きがあり重篤患者数が増えていないことからも問題無いと考えているようだ。
また行政から出てくる情報では病床に余裕があるようではある。しかしながら、無自覚陽性者に対して収容は決まっていないようでもある。ようでもあるというのは、正しい情報が分からないからである。報道などによれば、陽性者であっても無自覚症状の場合は収容などはせずに自宅に戻し様子見を行い再検査になるとケースがあったが現状だと、自宅に戻り翌日以降の就労が可能という判断をしているというケースがあるという。保健所がどういった判断で行っているのかが全くよくわからない上、現場での判断の仕方が明らかに感染症対策に不十分なものになっているように思える。
新型コロナウイルスに対して最も厳しい状況に置かれているのが医療従事者だろう。新型コロナウイルスが確認された今年初めから彼らは最前線で戦い続けている。何か彼らを楽にするために何が出来るだろうと思うが、自分が感染しない、させないくらいしか思いつかない。保健所を含めて今回の問題はどうやっていくのかを厚生労働省が適切に指示が出来ていないという点が大きいと思われる。それを含めてどこまで経済的な封鎖や再開に必要な数値などを考えるべきである。霞が関の中のことはよくわからないが、縦割りの行政による調整が出来ていないことが大きいと思われる。その上、しわ寄せは現場に来ており、どこかで何かが破綻しても行政が責任を取りはしないと思われる。
それを十分に分かっているからこその小池都知事の立ち回りはうまいなと思わざるをえないが、そんなことでどうにか出来る状況でもないのだ。新型コロナウイルスに対する一部の臨床試験は進んでいるものの、最終的な結果が出てくるのは2022年位になるように思われる。ワクチンが出てくるまでこういった対応を続けるのかそれとも別の方法を取るのかは分からないし、また別の状況になっているかもしれない。分かっていることは、新型コロナウイルスとの戦いに勝ち抜くということである。
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