見出し画像

新型コロナウイルス騒動から見るマクロとミクロ その101 ~「政権」と「暴動」~

アメリカのように共和党と民主党で政権が変わると方針が見えて変わっていくが、日本の場合は頭が変わってもそんなに変わらないと思われる。そのため、首相が変わることによる期待は特に無い。それでも選挙というものは気になるものである。

さて次期自民党総裁選が今月開催されるが、誰になるだろうか。現状の情報から考えると菅官房長官が次期総裁になる可能性が高い。多数の衆参両院の両議員は安倍首相の後任として菅官房長官であれば自己の保守が可能であると考えていると思われる。岸田氏や石破氏では、現状の自分の保守が出来かねないというといったところではないだろうか。自民党総裁選後の政権運用の状況に関してはどうなっていくだろうか。

現状、野党が不安定な状況であるから安倍首相のような長期政権にならないが総裁任期は乗り切れるのではないだろうか。いくつかの懸念事項としては、アメリカの大統領選の結果や新型コロナウイルスの第2波、第3波の影響等もあるが、淡々とした自民党政権が続いていくのではないかと思われる。小泉政権以降の短期政権のようにはならないのではないだろうか。当時の民主党のような野党もいないことからも、ずるずると続く可能性が高くなっている。また、現状の多くの大企業は新型コロナウイルスの影響で政権が変わることによる政策の変更等を望んでいないことからも現状維持を取るのではないかと思われる。また高齢者も同様である。

そう考えると、政権交代ということを考えても一筋縄ではいかないし、強くてまともな野党をどう育てていくかを考えなくてはならない。1年、2年で出来るものではないことからも、混迷する日本が見えてしまう。こんな日本に誰がしたと嘆くのであれば、政治について熱くなれなかった50代から70代主に団塊の世代への責任を追求されても仕方が無いのではないかと思われる。

そこに気づいてしまうと日本でもBlack Lives Matter!のような暴動が起きてもおかしくないと思っている。特に氷河期世代は強い感情を持っていてもおかしくない。もしも新型コロナウイルスが無ければもっとズルズルとゆったりとした下降線をとっていたのかもしれないが、一気に状況が変わった。失業人数はアメリカと比べれば微々たるものではるが、労働時間の短縮や給料カット等決して楽な状況では無い人々が多いはずである。もしもそういった人々が資産をもつ人々を襲い始めるのであれば日本版のBlack Lives Matter、名付けるのであれば、ロスジェネの反乱とでもなるのだろうか。テレビ的には、半沢直樹になぞらえて、ロスジェネの逆襲とするかもしれない。そんな日は来ないことを望んでいるが、くすぶった怒りのはけ口はあるのだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?