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台風、自然災害との向き合い方「足るを知る」

台風が日本列島を通過し、天候が落ち着き始めた。被害の全容が少しずつ明らかになってきたが、TVニュースなどで農家の方々、被災した方々の悲しそうで、どこにもぶつけることができないもどかしい表情を見るとやはりグッとくるものがある。自然は常に公平で人間に対して敵でも味方でもない。時に無慈悲に人間の活動を無碍にしてしまう。

このニュースを見たときに私はアフガニスタンで医療支援をしていた中村哲さんを思い出した。彼の書籍やドキュメンタリを見ていると、「足るを知る」といった価値観を非常に大事にされていた。自然は常に公平に与え、欲張れば、死を与える。彼は自身の経験と過去の偉人の智慧から、その自然観の重要性を熟知していた。

「足るを知る」その自然観が具現化されたものの一つが九州にある山田堰である。増水時には水を逃し、減水時には水を取り込み取水量を常に一定に保つ。中村哲氏がアフガニスタンで建造したマルワリード用水路にも応用されている。技術革新であらゆるものがコントロール化にはなったが、自然に対してはこの足るを知るの向き合い方が大事な気がする。
https://www.city.asakura.lg.jp/www/contents/1297659953084/index.html

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