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子どもたちの未来をおもしろくする/灯すラボアフタースクール

初めに

秋が来るかと思ったら、また夏のような日々が訪れています。
体調を崩しがちな季節の変わり目、皆様ビシャーっとされてますか?

今回は、"灯すラボ"プロジェクトの子ども向け企画『灯すラボアフタースクール』についてお伝えしたいと思います。アフタースクールという名称のとおり、子どもたちの放課後の時間を活用した事業です。

灯すラボアフタースクールのロゴ(デザイン:ビーバービーバー 橋本優)

「灯すラボ」とは、地域に暮らすみんなが、それぞれにおもしろいと思えるヒト・モノ・コトに出会い、学び、トライし、おひろめすることができるようになるプロジェクトであることは、前回の記事でも述べました。しかし、これまでの活動において子どもたちを対象としたものがほとんどありませんでした。おもしろい未来をつくろうとしている活動なのに、子どもたちが対象外なのはおかしい。そんなときに出会ったのが、「Springin' (スプリンギン)」でした。

出会いは、コテンラジオ

Springin’ とは、株式会社しくみデザインが開発した創造的プログラミングプラットフォームです。シンプルに言うと、自分で描いた絵が自分が思うように動かせるゲーム制作のアプリケーションです。

このアプリの存在は、私がヘビロテしている「コテンラジオ」というポッドキャスト番組に、株式会社しくみデザインの中村俊介社長が出演した特別編を聴いて知りました。

全3話、合計2時間弱もトークしてるんですが、中村社長と出演者の皆さんが子どものようにワクワクしながら未来を語るのがなんだか嬉しくて、すでに4~5回聴き直しました。それくらい、私はこの会社と中村社長のファンになりました。

今年2月のある日、こんなニュースを見かけました。

うちの町長は、これまでも色々な企業と協定を結んできましたが、まさかここでしくみデザインとは‥‥!よくやった、町長!!(失言)
嬉しさのあまり、どさくさで中村社長にTwitterでDM送らせてもらったりしました。やさしい返事をもらえて嬉しかったのを今もよく覚えています。

有田には「子どもの居場所」が1つもない

話はがらりと変わって、佐賀県庁にはこんな地域おこし協力隊がいます。

子どもの居場所立ち上げサポーター」なんとも分かりやすいネーミング。「灯すラボアフタースクール」は、この草田彩夏さんの存在なしには立ち上がりませんでした。

私は灯す屋のお仕事の他に、地域おこし協力隊の導入支援や伴走をするお仕事をしていて、そこでこの地域おこし協力隊の企画を考える場にいました。その会議の場で知ったこと、それは「有田町には『子どもの居場所』が1つもない」という事実でした(※)。元々、子どもへの支援に関心がある私としては、自分が暮らす町がその状況であることにちょっと居心地の悪さを感じていました。

すると、先述の通り、有田町がしくみデザインと協定を結ぶじゃありませんか!「これは、私たちがSpringin' を活用して、有田に子どもの居場所をつくれという神様からのプレゼントなのではー-!?」と勝手に思い込み、やってみようと草田さん始め何人かの人に話したりと動き始めたものの、しくみデザインにお支払いするお金がないというシビアな現実を突き付けられます。
すると、草田さんからこんなメッセージが。

いつも丁寧な気遣いの言葉も添えてくれる草田さんのメッセージ

これは・・・!と思い、早速相談に行きました。ここで、もう1人の大事なキーパーソンが現れます。

※ここで述べている「子どもの居場所」とは、子育てし大県“さが” 子どもの居場所ポータルサイトに記載されているものを指しています。2022年9月現在も、有田町には1つもありません。

メインアクターは有田町役場の職員さん

もう1人のキーパーソンとは、有田町役場子育て支援課の副課長である古川 仁さんです。

「まちづくり」「空き家」「移住」というキーワードで3年半ほど活動していた灯す屋ですが、先ほども述べたとおり「子ども」は初めてで何の実績も信頼もなく、「私たち、子どもの居場所を作りたいんです!」と言ったところでけんもほろろに追い返されてもおかしくないと思っていました。

すると、対応してくださった古川さんは親身になって話を聞いてくれて、「ぜひ応援したい、むしろ感謝します」と言ってくださいました。役場はあまり新しいことをやりたがらないイメージがあったので意外でした。それどころか色んな参考情報をバンバン送ってくださったり、町内の放課後児童クラブの視察に連れて行ってくださったり、途中私よりも古川さんの方がこの事業のメインアクターなのでは?と思うほどに動いてくださいました。でも実際そうだったら嬉しいし、ずっとそうだといいなと思います。

そんな古川さんなので、草田さんから提案してもらった交付金の件もすんなり採用していただき、申請し採用されるまで親身になって伴走してくれました。ちなみに、有田町の委託事業なので申請者は有田町になります。

いよいよはじまる、アフタースクール!

色んな人たちに助けてもらいながら準備をしてきた「灯すラボアフタースクール」はいよいよ9月15日(木)にスタートします。

灯すラボアフタースクールのチラシ表面(デザイン:広告堂 小松大介)
灯すラボアフタースクールのチラシ裏面(デザイン:広告堂 小松大介)

チラシの裏面にあるとおり、9月はおためし体験会(9/15、22、26)を実施し、10月から本格実施という流れになります。体験会には20名ほどの応募をいただき、本当にありがとうございます!!

場所の都合により有田小学校に通う子しか参加が難しかったり、コロナの影響により参加人数を想定の半分程度(最大8名)にしたりと、いくつかの制限があります。しかし、いよいよ子どもたちと一緒におもしろい未来をつくるアクションが始まるかと思うと、いまはワクワクしかありません・・!!

そして、中村社長も有田へ!

さらに、10月3日(月)にはなんと、しくみデザインの中村社長に有田へ来ていただけることになりました!有田町長も交えたトークセッションも開催予定で、もう楽しみで仕方ありません。

▶日時 10月3日(月)18:45受付開始、19:00開始、21:00終了予定
▶場所 有田町生涯学習センター北館2階 視聴覚室
▶会費 無料
▶申込 下記フォームをご入力下さい。(〆切10月1日12時)

最後に

というわけで、いつもよりやや偏愛気味な部分をお見せしましたが、私がこの事業を始める上で、本当に多くの人たちに助けてもらったことをお伝えしたいなと思いました。
書き切れてませんでしたが、コテンラジオを紹介してくれた八木原くんと啓くん、白川の良心・松尾錦の松尾さん、有田小学校の校長先生と教頭先生、積極的に運営メンバーになっていただいた小松さんと光武さんと京子ちゃん、場づくりのためにいつもたくさん地味な仕事を請け負ってくれる真太マン、灯す屋のメンバーみんなのおかげです。

これから色んなことが起きると思いますが、まずは始められることに感謝しています。そして、ここから先はいろんな子どもたちのことをnoteでお伝えしていけたら嬉しいなと思います。

有田の子どもたちの未来は、きっとおもしろい!
ちょっとでもそのお手伝いができますように。