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新年のあいさつ

明けましておめでとうございます。


昨年中は灯す屋一同、皆様には大変お世話になりました。
本年も引き続き、どうぞよろしくお願い致します。

さて、年始にあたり、まずは昨年を振り返りたいと思います。
個人的に関心の高かった3つを、灯す屋の活動への影響と共に取り上げてみます。

1.ウィズコロナの日常化

デルタ、ラムダ、オミクロンなど色んな変異体が現われたものの、日本ではやや落ち着いた感のあるコロナウイルス。ワクチン接種もありますが、これで完全に終わることはなさそうです。しかし、初期段階のように「どう対策したらいいか分からない」ものではなくなったため、数カ月前のようなパンデミックにはならないと期待したいところです。

灯す屋の仕事で最も影響を受けたのは、「空き家・移住の相談」でした。緊急事態宣言中はほぼ皆無だった相談件数が、宣言解除後に大幅に増加。ひと月に13件という相談件数は過去最高で、その後もひと月に10件以上の相談が続いています。

また、「うちやま百貨店」という灯す屋が11月に主催するイベントも、マスク着用と飲食テイクアウトという条件つきですが開催できました。しばらくは条件つきになってしまうかもしれませんが、開催ができ実際に多くのお客様や出店者様たちの顔を見られたことで地域が前向きになれた感覚は間違いなくありました。

さらに、弊団体も協力した「オールありたで花火すっけん!」では、コロナきっかけに町内の様々な団体が手を取り、未来に向けて前向きに歩きだす第一歩となりました。インスタグラムフェイスブックで「#オールありたで花火すっけん」と検索すると、有田町の未来を良くしたいと願う町民の声が聞こえて胸が熱くなります。ぜひご覧になってください。

2.佐賀豪雨、ふたたび

こちらも残念なニュースですが、一昨年に続き、再び佐賀県内(武雄市、大町町など)で豪雨災害が発生しました。せっかく再建した住宅や店舗を再びやられてしまい、心を病んでしまった方や転居された方も多いと聞きます。地球規模での気候変動により、これからも数十年に一度という規模の大災害が毎年のように起こる可能性があります。

私も本当に微力ながらお手伝いをさせて頂きましたが、その際に感じたことは「地域内コミュニティ」と「地域外コミュニティ」の重要性です。
まずは、地域内に誰がどこに住んでいるのかを知り、地域内で助け合える体制をつくっておくということ。これは、地方の田舎でも近年急速に失われつつあるものです。
そして、被災していない(あるいは被害の小さい)エリアに住むコミュニティ(例えば、NPOや消防団など)が正確に情報を収集し、支援できる状況を作り出しておくこと。佐賀では一昨年前の災害後につくり上げた連携体制(SPF - 佐賀災害支援プラットフォーム)が、大きな効果をもたらしていました。

1.でも書いたように、やはり「地域内」の連携が取れているという状態は災害時にもとても有効です。花火大会を主催するために結成した「オールありた青年部」がこれから担っていける部分もありそうです。また、外部支援チームを効果的に受け入れられるように灯す屋ができることも考えていきたいと思っています。

さらに、弊団体は「灯すラボ」というプロジェクトをスタートし、地域内・地域外を複合的につないでいくコミュニティづくりを積極的に進めていきます。災害時に強いことはもちろん、有田町で暮らしていくことや有田町に関わることをもっと楽しめる状況をどんどん作り出していきたいと思っています。こちらにも是非遊びに来てください。(白川地区です!)

3.やっぱりワクワクしたい!

2021年は東京オリンピックがあったり、プロ野球ではヤクルトが久々に日本一になったり、高校野球でも有田工が秋季大会で九州大会ベスト4という好成績を残しました。やっぱりスポーツは盛り上がるし、特に有田工の快進撃はまちを元気にしたなあ!と思います。

さらに、前沢さんが民間の日本人で初めて宇宙旅行に行きました。彼が宇宙でツイッターを更新するたびにワクワクする写真が現れてきて、きっとこれが未来の日常になっていくんだろうなと期待しました。

都会であれ、地方であれ、やっぱりワクワクすることは大事です。地元には仕事がないとか勉強する場所がないとか色々とあるかもしれませんが、でも僕たちはワクワクすることがたくさんある場所に行きたくありませんか?子どもたちはもちろん、大人だってそうです。

昨秋、有田の高校生たちが町内みんなを元気にしてくれました。今度は僕たち大人の番です。灯す屋は「灯すラボ」「ちゃわん最中」「うちやま百貨店」などを通じて、有田で暮らす・有田に関わる人たちがワクワクするチャレンジを今年たくさんやっていきたいと思います。それを、たくさんの人たちと関わりながらやっていきたいです。

ふり返りと共に、今年の抱負もすこし書き記しました。
さらに付け加えると、今年はもっと皆さんと一緒に、まちの未来を悪だくみできる機会を増やしていきたいなぁと思っています。

今年も一年、皆様に幸せが訪れますように。

2022年1月4日
特定非営利活動法人灯す屋
代表理事 佐々木元康