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旅の記録 12月2日後編・紀伊勝浦で街ぶら呑み

バスは時間通りに来たけど、よく考えずに乗ったら同じ勝浦行きでも大回りするルートだったようで1時間近くかかった。
でもこのルートでなかったら見られない風景かと思うと、地元の人しか通らないような道も観光バス気分で楽しめた。

紀伊勝浦駅、到着。

フリーパスでだいぶおトクに移動できた。
バス終点の紀伊勝浦駅は、特急の始終点になるとは思えないかわいらしいちっちゃい駅だった。
バス降りて、まずは明日の下見で駅改札やコインロッカーの確認をして。帰りはバタバタしそうだから駅スタンプも押しておく。

バスの窓口で時間の確認してたら、スタッフのおじさんが話しかけてくれ、那智山の所要時間のことなど教えてくれる。
場合によっては観光バスの利用も考えていたけど、明日は予約が入っていないそうで、予約する?って聞かれたけど私一人のためにバス1台出してもらうのも何なので、それはやめといた。

お礼言って、タクシー乗って宿へ。歩ける距離だけど、なんせもう荷物が重く感じて仕方ないのと飲みに出る体力温存を優先。

宿は海辺の温泉。

せっかく紀伊半島南端に近いとこだし、少しくらい海も眺めてぼんやりしたかったから楽しみにしてた今夜。
5分かからないくらいで着いた宿は、こじんまりした昔ながらの温泉ホテルといった感じの建物でほんと海べり。
チェックインして部屋へ。お布団ももう敷いてあり、海を眺められる次の間もあってよきよき。窓から海までたぶん10メートルない。布団でごろごろしたり、静かな入り江を見たりしてしばし和む。
そしてさっそくひとっ風呂。ぬるめの単純泉、海は見えないけど広くて開放感ある。疲れた足を揉みほぐして、と。

あったまったところで上がって、ビールは我慢…できずに飲みながら、フロントでもらった街中の飲食店マップ見て行きたいところに目星をつける。
タクシーの運転手さんに教えてもらったお店もチェック。

夕方のいい時間になり、外出。
宿のすぐ裏の海にまず出てみる。さすがに海水がきれいで、底までは見えないけど澄んでるのがわかる。ちょっとした停泊場になっていて、漁船がちらほら。魚いないかなーと覗き込んでみたけどわからなかった。
マジックアワーの空の色が映えて、海辺の夕暮れって感じだ。

まずは街中探索。

歩いて街中へ。宿からは10分かかるかどうかというところで、ちょうどいい距離。途中マグロの無人販売とかあって、さすがマグロの街。
とりあえず駅付近に出た。冬時間の割にはまだ明るくて、暗くなる前にまずは繁華街を一巡してみる。
目につくのはやっぱりマグロの文字。おみやげ屋さんもまあまああって、昭和感あるアーケードとか飲み屋路地と、昔ながらの観光地って感じ。
子どもの頃を思い出すような、なんだか懐かしい街並み。
東口(?)側しか見ていないけど、街はとてもコンパクトで、駅から5分程度で港に出られるし、お店が密集してるエリアもぐるっと一周して15分くらいかな。
このくらいの感じは私はとても好き。
何軒か入りたいお店もあったし(一番行きたかったお店は休みだったけどw)、いい街だな〜と思いながら、お店が開くまで〜と散策してたら猫!ノラがいるって海辺っぽい〜。しかも触らせてくれた懐っこさがまた港の猫って感じ。

さて開店時間!喉も渇いた。何軒か周る気満々。

最初は、やっぱり名物から。

と思い、1軒目。マグロメインだけど熊野牛とかいろいろあるお店。マグロ問屋がやってるところのようで、店先に解体するスペースが。それが見られるカウンターという不思議な作りの店内。
ビールと、料理はハーフでもやってくれるというので、生マグロ食べ比べと熊野牛焼肉を両方贅沢に。フルサイズじゃたぶんどっちかしか食べられないからありがたい。
それとずっと食べてない生野菜補給にサラダ。地場野菜とかじゃなくていいからとにかく野菜食べたいw

ちゃんとお店でゆっくり飲むのは大阪ぶりだ〜!1日1日が濃いから、もう1ヶ月くらい外飲みしてなかったような感覚。
サラダが来て、盛りが良くて嬉しい。ぐびりぐびりとビールを流し込む。あっと言う間に終わってしまって、もうちょっとビール飲みたい気もするけど日本酒に移行。地酒地酒ェ〜!
数種類あるので、お店の人にオススメ聞く。ほとんどは新宮の酒造のものだそうで、地元愛なのかなー。とりあえず地元の人はみんな飲むという太平洋を頼む。辛口で淡麗というより量が飲めるスッキリ系?気候もあるのかなー。
舐めてる間にマグロも来た!勝浦のマグロのウリは「生」であること。私はあんまりそこにはこだわりないけど、ひと口食べてみて。
・・・確かにこれはウマイ・・・!
と唸った。食感がもちもちしてる。熟成のうまみが好きだけど、獲れたてあっさりマグロもまたいいもんだと思った。メジかなんかかなあ、でも普段食べるのとは全然違うわ〜。
熊野牛も来たので、日本酒2杯目、次は和歌山の方の蔵のやつ。名前は忘れた。
熊野牛も旨い。そしてまた量がある。これハーフだよね?港町だから気前がいいのか??
牛は脂が苦手なんだけど、比較的サラッとしてる。わさびと塩で出してくれるところも気に入って、私にしては珍しく肉完食。

まあまあ混んできて、長居するのも何かなという雰囲気になってきたのでお会計。
思ったより安い!ハーフのをほんと半額くらいにしてくれた模様。ありがたい。
美味しかったですーと店を出て。さて次どうするか。

おなか具合はだいぶ満足だけど、酒が足りない。あと、なんかいかにも酒の肴っていうのが食べたい。迷った結果、

大衆酒場的な2軒目。

外から見えた店内が、短冊いろいろ貼ってあって好みの雰囲気。空いてたとこもポイント、気を遣わずゆっくりできそう。

ということで入店。意外と若い人がやってる。
まずハイボール。飲みながらメニューを一瞥して。
やっぱりメインはマグロぽいけどもう海鮮はいいから、逆に勝浦関係ないもの食べようと、えのきバターとハムエッグ(ハーフ)。まさに大衆酒場感。
ハンバーグとかナポリタンとか、全然普通なものが食べたくなるけど量的に無理なのはわかってるからやめとく。
料理が来て、、、やっぱり盛りが多い。これ量多くないですか??と思わず聞いたら、そうですかー?だって。
2杯目は焼酎ロック。食べ終わらなくて焼酎お代わり。結局、料理半分持ち帰りにしてもらう。明日の朝ごはんにしよう。。。

お腹いっぱいだけど、総合的な満足感がもう一声。
近くにバーでもあればいいけど、どうもなさそう。。
と、ちょっと高級和食風の店構えに貼ってあった「南高梅おぼろうどん」の文字。食べきれるわけもないけど、、、

シメを求めて3軒目。

おいしい出汁が飲みたい。。。そう、シメのお茶漬け的な。と、ふらふらと吸い寄せられるように入店。
広くはない割烹風の店内は賑わっていて、人気店なことが伺える(後でグーグル見たら書いてあった)。メニュー見たら私好みな珍味系もいろいろあって、最初からここだったら腰据えて飲んでたな。
日本酒と、どうにも美味しそうでマグロの串カツも頼んでしまった。
日本酒はここでもやっぱり太平洋がメインで、根強い支持が伺える。ほんとに地酒だね。でも1軒目とは違う生にしてみた。
お通し、和食仕事な感じの炊いた大根や酒盗?。これだけで酒飲める。
串カツもうっまい。。。好みのサクサク衣、マグロだから脂くどさもなくさっぱり、酒にも合う。
・・・これなら、うどんイケる・・・!(量はともかく)
もう1杯お酒を頼み。明日のタイムスケジュールを確認しながらしばし待つ。
やってきました、おうどん!!!透き通った出汁に、大きな南高梅。まごうことなき関西の出汁うどん。大阪の雪辱もここで晴らせる!
ひと口飲んで。ほわぁ〜、、、っと。これやで。。。。ワシが求めてたんは、旨味や!!!と膝を叩きたくなる美味しさ。
うどん自体も、讃岐うどん伊勢うどんの中間のような太さとコシで美味しかったけど、ほぼほぼ汁ものとしていただきました。(麺は残した)

もう何も飲み食いできない。。。
さすがにここまでなったら満足も大満足。お腹具合もさることながら、食の満足感は旨味が重要なんだなと思い知った。

いい気分になって、腹ごなしに歩くか!と、宿までの道を辿る。
街灯も明るかったし、難なく到着。
部屋に戻って、おなかが落ち着くまで明日の予定確認と、荷物まとめ。
帰りの特急の時間から逆算して、朝8時には宿を出て那智山へ向かう。本宮ほどゆっくりできなさそうなのが残念だけど、まあ仕方ない。なんせ昼の特急逃したら、その日中に静岡帰るのギリギリになっちゃうもんね。
こういうとこが陸の孤島と言われる所以かな。

程よく落ち着いて、お風呂へ。
今度はゆっくりじっくり浸かる。ぬるめのお湯はこういう時もいいね〜、血行良くなって消化も促されそう。

風呂上がりビールできるほどの余裕はなく、あったまっているうちにお布団へ。
波の音もさほど聞こえないな、、、と思っているうちに、眠りに落ちていた。

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