Z世代。数値を考える人と意味を作る人が合わさって社会はもっと面白くできる。

もし、経営者に「なぜ、会社を大きくするのですか?」と聞いたら「それは経営者としての責任だから」と返ってくるのだろうか? なにバカな質問してるのかと一蹴されるのだろうか。

どうも、大友祥碁です。 インスタレーションと呼ばれる空間全体を作品とするアート作品を街にインストールしていく取り組みに向けて2022年から明確なアクションを起こし始めている大学4年生です。 まずフリーランスとして生きられる必要がありますが、いずれは法人化目指して行きたいと思います。

今年に入り、我々芸術を学ぶ者の価値を考える事が増えました。 社会的な視点に立った時、自分達の価値はどこにあるのだろう。 それは果たして就職活動の中で(本質的に)活かせるものなのだろうか。と。。

それを活かせる会社は沢山あるのですが、ちゃんと活かしてくれる会社の絶対数は少ない気がする。 というのが私の見解です。

なぜ?何のため?を徹底的に問い詰める人々からすると、社会は歪に見える件。

私たち芸術学部の人や、芸術をやっている人は、どこかで「好きだから作る」から、さらに高い次元の「なぜ作るのか?」という所への言語化が求められます。自身のバックグラウンドにその理由を持ってくる人もいれば、「好きが高じて」というタイプもいれば、社会の形を変えたいという人など、七人十色、芸術家の数だけあるでしょう。 映像でしたら、何故そこでカットするのか?、何故その画角で、何故その「言葉」を発するのか。 インスタレーションでしたら、なぜその場所で、その物で、その音が発生するのか。 そうした1つ1つに意味を付け、時には求め、最終的な形へと昇華させていきます。

私はこの営みが社会にもっと反映されるべきだと考えています。 そしてそれが私が最初に社会に仕掛けるべき事ではないかと、最近は考えるようになっています。

ストーリーのある店。 ストーリーのある街。

画像1

私が昔通っていた秋葉原のメイド喫茶である「シャッツキステ」を例に取りましょう。(現在は残念ながら閉館してしまいました) そこは、きっと読者がイメージされてるメイド喫茶ではなく、メイド服こそ着ているものの、「おかえりなさいませ」と言われないタイプのクラシカルなメイド喫茶でした。 私たちお客様はここでは「旅人様」であり、行き場を失ったメイド達が集まって始めた「旅人様をもてなす私設図書館」というのがここのコンセプトでした。 500円/30分で紅茶飲み放題、本棚の本読み放題、メイドは旅人をもてなすためのスコーンを作ったりと独自の世界観の中で寛いだり、時にはメイドとお話することもできます。

夜には「夜話」という会が開かれ、例えば「ラブライブ!についての夜話」など、好きなものについて語りあう会が定期的開かれたりと、街のカルチャーの中にお店が存在する。そんな事を強く意識する個性的で魅力的なお店でした。

前述のコンセプトから、メイドの所作、店内のオブジェクト、メニュー表、サービスに至るまで、それらは意味を持ってそこに存在します。 「全てのお店にこうした深いストーリーがあった方がいい」というのがこの話の本質ではありません。 皆さんの馴染みのある「ディズニー」や「USJ」(こちらは行ったことはないのですが)にも代表されるように、意味を突き詰めていくと「なんとなく存在するもの」がなくなる。というのがこの章の本質になります。

現代は「意味」が時に置いてかれがちではないか。

数値、合理性、KPIといった言葉に踊らされ、その事業がどこに向かい、何のためにしているのかという事は、見落とされがちではないかと感じるのです。 決してそれらを否定するのではなく、それを私も勉強中の身です。 でもそれらは、目的の上に立脚していなければならない。 会社を大きくする、店舗を増やす。売上を伸ばすことすら究極は手段にすぎないのだから。 何故あえてこうした話を私が強調して話すのかと言いますと、それは戦後から続く大量生産・大量消費の考え方で得られる幸せが飽和しているから。 日本が「アニメ」や「ゲーム」といったコンテンツで今伸びている理由はなぜか? それは、そうして一見数値化できない価値を追い求めて来た人々が生み出す物だからに他ならないと私は考えています。

数値を考える人と意味を作る人が合わさってこれから社会はもっと面白くできる。

私はこれからの社会の覇権を取っていく為には、数値を考える人と、意味を考える人が手を組むべきだと感じています。 芸術学部出身の人はきっとここに強みがある。 エンジニアと同じくらい芸術学部の学生が高給取りになる時代は案外すぐ目の前かもしれません。 Z世代は「目的やビジョン」を大切にする人が多いというのは、きっと生活を豊かにするものが過剰にある為、選ぶ要素が研ぎ澄まされた結果なのかもしれません。 でも、その審美眼はきっと社会をもっとポジティブに塗り替えられる。 私は表現とビジネスを通じてそれを提唱していきたいと考えています。 本ノートがこの意味を考える思考を少しでも自身のビジネスや営みに取り込んでもらえるきっかけになったら嬉しいです。 大友の活動に興味のある人はnoteをフォローしてね。

大友祥碁 https://tomoshou.com


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?