タイ語は「かたまり」を意識する
タイ語の勉強は順調に進んでいますか。
今回は、タイ語を勉強する上で意識した方がいいことを共有したいと思います。
ずばり、単語と単語の塊(かたまり)を意識すること。
どの外国語にも当てはまることですが、勉強し始めた時は文法や単語が頭に入っていません。
そのため、文章があっても一つひとつの単語に分解しながら理解しますよね。
例えばこの例文があったとします。
พรุ่งนี้จะไปคาเฟ่ที่สยาม
このように単語ごとに分けるはず。
พรุ่งนี้ จะ ไป คาเฟ่ ที่ สยาม
初めの内はこのやり方で全く問題ありません。
私もこのように単語ごとに分解して単語の意味や文法を理解します。
しかし、ある程度タイ語との付き合いが長くなったら、単語ごとではなく塊として文章を読んで、そしてスピーキングするようにしてください。
これもタイ語に限らずの話です。
しかし、タイ語は他の言語に比べてより重要度が増します。
タイ語は「単語」では伝わらない
私とタイ人との興味深い話を紹介します。
以前タイ人の友達と一緒に出掛けた時に、単語の「เร็ว」の発音を教えてくれと頼みました。
私「ねぇねぇ、เร็วの発音ってどうやる?」
友達「え?」
私「เร็ว」
友達「は?」
私「『速い』っていう意味のเร็ว」
友達「あーเร็วね!その発音で合ってるよ」
私「あ、ほんとに?」
友達「うん、でもเร็วだけ言われてもタイ人分からないよ。文章で使わないと単語だけ言われても分からない」
タイ語には声調があります。
同じ子音と母音の組み合わせでも声調によって音が変わるし意味も変わります。
タイ人は声調で単語を区別・識別しているとも言えますね。
そしてこの声調は、"文章"という流れの中で光を放つもの。
要は、文章(単語の塊)になって初めて単語が”単語”としての意味を持つということです。
どんなに正しい声調で発音できたとしても、単語1語では成立しません。
私がเร็วをそれのみで発音しても理解されなかった理由はこのため。
日本語のリズムとタイ語のリズム
この文章も
พรุ่งนี้ 一息 จะ 一息 ไป 一息 คาเฟ่ 一息 ที่ 一息 สยาม
のように単語単語で区切って会話をしても、一応文章にはなっているので通じることは通じます。
しかし、タイ人にとっては聞き取りにくいですし、より難しい単語や複雑な構文になると間違いなく強烈な「อะไรนะ(は?何言ってんだこいつ)」を食らいます。
※日本語訳は誇張しています
「だったら噛まないで、間を開けずに文章を最後まで言えればいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、それも大きな間違いです。
私たち日本人の日本語は、子音+母音という組み合わせのため音がはっきりしています。
なおかつ他の言語と比べて抑揚が少なく、単語と単語が単体でマシンガンのように連なる言語。
この動画を観ると私が何を言いたいのか伝わるはずです。
タイ語の単語を日本語と同じような感覚でマシンガンのように並べても駄目です。
タイ語には声調やリズムがあるから。
【日本語のイメージ】
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
【タイ語のイメージ】
~~~~~~~~~~~
つまり、正しい声調で発音でき、かつ単語が連なる文章になって初めてそれが言語として機能するわけです。
リスニングで鍛える
中級者以上のレベルになるには、①正しい発音で②単語の塊で話すことが必要になってきます。
一番手っ取り早く「塊」を意識して勉強する方法は、リスニングCDを活用することです。
単語帳のCDは文章があまりにも短すぎるので、ここではあまり役に立ちません。
オススメは『中級タイ語総合読本』です。
CD付きのリーディングに特化した教材を用意しましょう。
ネイティブは長い文章をどこで区切るのか。
一息でどこまで読むのか。
ここが重要です。
どんなに正しい文法で、正しい発音で話しても、文章の変な所で区切ると分かりにくくなります。
「来月有給、が取れたから北海道、に旅行へ行こ、うと思います」
意味は分かるけど分かりにくいですよね。
目で読める分まだ理解しやすいですが。
しかし、タイ語で同じ意味の文章を変な区切り方で会話をしても通じないかもしれません。
最初は単語ごと理解していく方法で大丈夫です。
少しずつタイ語に慣れてきたら、塊で覚えていく勉強にシフトしていきましょう。
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