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タイ文字を読む その⑧一時再読字

今回は「一時再読字」です。
1つの子音を2回読むためそのように呼ばれています。


行ったことがある方も多いのではないでしょうか。

พัทยา phátthayaa「パタヤ」

よーく発音記号を眺めてください。
何か気がつくことがありませんか。

子音「ท」に注目してください。

音節ごとに分解するとこのようになります。

พัท phát
ทยา thayaa


各々の発音自体はこれまでの学習ですでに扱っているので、正しく読めるはずです。

「ท」は1つしかないのに、末子音字と頭子音字として2回読まれています。

【พัทยา phátthayaa】
①พัท phát ➡末子音字として読まれる
②ทยา thayaa ➡頭子音字として読まれる


一時再読字は、法則や規則がないので単語ごとに覚えていくしかありません。

ぶっちゃけ「พัทยา」は、【พัท phát+ยา yaa= phátyaa】でいいじゃんと思いますよね。

このように読んだとしても発音のルールには従っていますし。

しかし、「พัทยา」は、一時再読字で読むと決められています。


頭で考えるのではなく、単語ごと覚えていくしかありません。



その中でも、ぜひ覚えておいて欲しい単語があります。
ผลไม้ phǒnlamáay「果物」

日常生活でもたくさん使うであろう単語ですが、タイ文字の読み方を理解していないと読めません。

【超重要】ผลไม้ phǒnlamáayを徹底解剖
①「ผล」は母音符号のない子音+子音で"o"を加える
②末子音字の「ล」は音が"n"に変化
③「ล」は一字再読字のため頭子音字として再び読む
④「ลไม้」は偽二重子音だから短母音"a"を加える

各行の理解ができない方は以下のnoteを復習しましょう
①『その⑤母音符号のない単語の読み方』
②『その⑥末子音と発音変化』
③今回の内容
④『その④二重子音と偽二重子音』


”タイ文字ができる・できない”の1つの判断材料として、「ผลไม้」を正しく説明できるかどうかが挙げられます(個人的に)。

それぞれのポイントを理解していないと、正しく発音できません。

この単語を問題なく読める(理解できる)かどうかを、タイ文字学習の1つの目標にしてもいいかもしれません。


一時再読字は、法則や規則がないので単語ごとに覚えていくしかない

このように言いましたが、以下の例をご覧ください。


ผลการเรียน phǒnkaanrian「(学校の)成績」
ผลไม้ phǒnlamáay「果物」

同じ"ผล"なのに「果物」の方は一時再読字ですが、「成績」の方は一時再読字ではありません。

単語ごと覚えるしかない理由はこれです。

繰り返しにはなりますが、「一時再読字」は規則性がないので、本当に地道に単語ごと暗記していくしかありません。

【コア単語】
ปกติ pokatì「いつも、大抵は」
วิทยุ wítthayú「ラジオ」
มหาวิทยาลัย mahǎa wítthayaalay「大学」
โทรศัพท์ thoorasàp「電話する」
ภรรยา phanrayaa/phanyaa「妻」
ราชบุรี râatchabùrii「ラチャブリー県(地名)」
คุณภาพ khunnaphâap「品質」
※今後扱う特殊な読み方の単語もあります

「ปกติ」は覚えやすく、よく使う単語なのでオススメのコア単語です。


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