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カウンセリング編

今回は、矯正歯科医院での実際のカウンセリング内容について紹介します。

2つの医院で受けたカウンセリングを比較しながら進めていきます。

【医院A】
・前歯の部分矯正をメインとした矯正歯科専門医院
・カウンセリング無料(何度受けても無料)
・時間30分
・医師との一対一
・自分の歯を見てもらうことはなく話のみ
・クチコミ数が多く、評価も高い


【医院B】
・歯列矯正、インプラント、一般治療も行う総合歯科医院
・初回カウンセリング無料(2回目からは有料)
・時間30分(実際は40分以上)
・医師との一対一
・口内写真を撮って詳しく説明をしてくれた
・クチコミ数はほどほど、評価は高い

医院選びのポイントとなりそうな点を太字で記載しました。


私が医院選びで重視したものが以下の内容です。

①矯正専門 or 総合歯科のどちらにするか
②カウンセリングで歯を直接見てくれるのか
③実際に通った人のクチコミ評価はどうか


この中でも最も要視したものは②です。
「カウンセリングで自分の歯を直接見てくれるのか」



それでは具体的なカウンセリング内容に入ります。

【医院A】でのカウンセリング

医院Aは、前歯の部分矯正をメインとした矯正歯科専門医院

カウンセリングは個室で先生と一対一で行います。

【私が先生に話したこと】
・内側に生えている上下の側切歯4本を前に出したい
・今の噛み合わせに悩みはない(自分ではそう思っている)
・抜歯は必要であればOK(できればやりたくない)
・装置の見た目は気にしない、完成度重視
・部分矯正と全体矯正どちらがいいか
・インビザラインが可能かどうか
・親知らずを抜くべきか
・早くて安い方法を希望

【先生が私に提案したこと】

・前歯のみの矯正であれば部分矯正がおすすめ
・場合によっては少し歯を削る可能性あり
・噛み合わせも含めて治したいなら全体矯正一択
・前歯の部分矯正なら抜歯は必要なし
・インビザライン矯正だけでは難しい(今の歯並び的に)
・部分矯正であれば親知らずを抜く必要なし
・見た目を気にしないならメタルワイヤーが最安
・治療期間6ヵ月、保定期間3年
・トータル費用は約70万円


私が歯列矯正でやりたいことは、内側に入っている上下の側切歯(2番目の歯)4本を前に出して、他の歯と揃うようにすること。


しかし、今の私の歯並びは部分矯正可能でも、最初の3ヵ月はワイヤー矯正で、残り3ヵ月をマウスピース矯正にしなければならないとのこと。

最初からマウスピース矯正は難しいということでした。

インビザライン矯正を希望する人でも、全員が適応できるとは限りません。意外と知られていないのですが、大事な部分なのでお伝えしておきます。

マウスピース矯正、いわゆる”インビザライン矯正”と呼ばれる矯正治療は、すべての歯並びに適応しているわけではありません。

「目立たないマウスピース矯正がいい」と思っていても、カウンセリング当日、先生に「今の歯並びではインビザライン矯正はできないですね」と言われることもよくあります。

実際に私がそうでした。ある程度ワイヤー矯正で歯を動かしてから、マウスピース矯正に移行しましょうと提案されたのです。

※しかし、医院によっては「マウスピース矯正可能」と判断されることもありますので、適応可能かどうかの判断は先生によって大きく異なります。


私はワイヤー矯正でも全然気にしないので問題ないのですが。
今はみんなマスク付けてるし、歯を見られること自体ほとんどないので。



しかし、カウンセリング中に状況が一転。

「上下の前歯が中央で噛み合ってしまっています。『切端咬合』という噛み合わせですね」

私の歯の噛み合わせは正常ではなく、切端咬合という将来的なリスクを伴う噛み合わせだったのです。


【噛み合わせが悪いと何が起きるのか?】

噛み合わせにも色々なパターンがありますので一概には言えませんが、「切端咬合」における将来的リスクを紹介します。

・上下の前歯同士がぶつかり合うため、欠けたり折れたりする可能性がある
・正しい位置で噛み合わないため、歯が摩擦ですり減る可能性がある

特に前歯への負担が大きいのが特徴です。


部分矯正では、噛み合わせを変えることは出来ません。
部分矯正というのは、前歯の6本を動かす矯正治療のことを言います。

奥歯を動かしたり、噛み合わせを正しくするには全体矯正をする必要があります。



70万円で見た目だけを綺麗にする部分矯正か、噛み合わせの改善を含む全体矯正か。


全体矯正の費用は相場的に100万円。

つまり、30万円の差額に価値を見出すか、そうではないかの判断に迫られることになったのです。


結果を言うと、私は全体矯正を選ぶことにしました。

”70万円の部分矯正”と”100万円の全体矯正”を天秤にかけたら、全体矯正の方が長期的なメリットが大きく、かつコストパフォーマンスも高いと感じたからです。


「前歯6本動かすのに70万円か~」
「全体矯正なら100万円で28本動かせる」

歯1本あたりで計算すると全体矯正の方がはるかにコスパが良いんですよね。


ただ、部分矯正も医院によって値段はピンキリです。
上下40万円ほどで治療を受けられるところもあります。



医院Aのカウンセリング対応はとても丁寧。

治療の進め方や費用に関しても明確に提示してもらえて、不安は特にありませんでした。

しかし、唯一の不安が「直接歯をみてもらえなかったこと」です。

基本は話をするだけで、今の歯並びの問題点などを実際に目で見て教えてもらうということはありませんでした。


ここが自分としては引っ掛かってしまいました。

いざ治療を開始したら「ちょっとこの歯並びだともう少し費用がかさみますねぇ」なんて言われたらどうしようと。


カウンセリングで直接先生と話をしてみないと分からないこともたくさんあります。

「なんとなく話が合わないな」や「気が合わない感じがする」など、先生との感覚的な相性も重要。

色々な方のレビューを見ると、「先生との相性が合わなくて他の医院を選んだ」などの意見も意外とあるんですよね。

歯列矯正は1回、2回の通院ではなく、1年や2年、それ以上の長い付き合いになるため先生との相性を無視することはできません。


私は「この先生苦手かも」とは全く感じませんでしたが、直接歯をみてもらえなかったこともあり、他の医院にあたってみようと決断しました。


【医院B】でのカウンセリング

医院Bは、一般診療から口腔外科、矯正治療などを行う総合歯科医院。

こちらも先生との一対一のカウンセリングでした。

【私が先生に話したこと】
・内側に生えている上下の側切歯4本を前に出したい
・”切端咬合”について先生の見解を聞きたい
➡セカンドオピニオンとして聞きたかった
・抜歯は必要であればOK(できればやりたくない)
・装置の見た目は気にしない、完成度重視
・部分矯正と全体矯正どちらがいいか
・インビザラインが可能かどうか
・親知らずを抜くべきか
・早くて安い方法を希望

【先生が私に提案したこと】
・将来的なことを考えると全体矯正がいい
・何本か歯を削る
・親知らずは抜歯する
・インビザライン矯正可能
・メンテナンスのしやすさからインビザライン矯正がおすすめ
・治療期間1年半~2年、保定期間3年
・トータル費用は約100万円

前回の医院Aでのカウンセリング内容も踏まえ、噛み合わせを含めた全体矯正について相談することにしました。

医院Aのカウンセリングで「切端咬合」を指摘されたことを踏まえて、自分の今の噛み合わせについて医院Bの先生がどう考えるかというセカンドオピニオンを聞きたかったからです。


カウンセリング当日、すぐに口腔内写真の撮影が始まります。
口の中の写真に加え、横顔の写真も撮りました。

「これ有料なのかな、、、」と心の中で不安になりましたが、無料カウンセリングの一部ということで費用はかかりませんでした。

正直ここまで丁寧にみてもらえるとは思っていなかったので、印象がとてもよかったです。

写真撮影の後は先生とのカウンセリング。

写真を参考にしながら今の歯並びの問題点を丁寧に指摘してもらえて、質問にもわかりやすく答えてくれました。

医院Aではワイヤー矯正とマウスピース矯正の両方が必要とのことでしたが、こちらの先生は「インビザライン矯正(マウスピース矯正)で可能ですよ」と。

このように先生によって治療の進め方は異なるので、やはりカウンセリングは複数の医院で行うことをおすすめします。


前歯を削る可能性があることは医院Aでも言われたので、そこは自分でも覚悟しました。

また、今生えている親知らずは全て抜くとのこと。

親知らずの抜歯については別の記事で詳細を書きますので、そちらを参考にしてみてください。



カウンセリング時間は30分と記載されていましたが、実際には40分、50分ほど相談することができて、直感的にここにしようと決めました。

矯正費用は安くもなく、高くもなくという納得できる費用。

ネットのクチコミでは、丁寧な処置や対応に関する評価の高さが窺えました。


まとめ

私は2つの医院でカウンセリングを行いました。

もっと多くの医院でカウンセリングをされた方もいらっしゃるかと。

自分なりに納得できる、信頼できる先生に出会えれば良いかと思います。


『~序章~ カウンセリングの前にやるべきこと』で記載した内容を中心に相談して、しっかりとそれについて答えてくれるかをみてください。

また、先生との相性も忘れずに。
歯列矯正は年単位の長い付き合いになります。

信頼関係は必須。

先生とうまくいかなくて、途中で矯正治療をやめてしまう患者さんも稀にいるみたいです。

そうなると費用も返ってきませんし、歯並びも中途半端に。

転院となると最初の精密検査からまた費用がかかります。


とは言ってもやってみないと分からないので、時には勢いも大切。

そうじゃないと「何軒も医院に行ってカウンセリングを受けたのに、まだ決められない」なんてことになりかねないですし。


少しでも参考になればと思います。


次回は、「矯正専門医院と総合歯科医院のどちらがいいのか」をテーマに書きます。

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