見出し画像

メニューにない創作巻物【11選/がんばれ日本】

「カリフォルニアロール」はとても有名(1980年代/発祥:アメリカ)です。

が、その他の巻物というと、何を思い浮かべますか?

食材を単体で用いた巻物を思い浮かべる方が多いと思います(それがとてももったいないと思います)。

・鉄火巻
・かっぱ巻
・かんぴょう巻
・ねぎとろ巻

……。

細巻と言えば、このあたりが一般的でしょうか。

では、軍艦はどうでしょう?


・いくら
・うに
・ねぎとろ

……。

パッと思い浮かぶのは、このあたりでしょうか。


では、寿司ネタなら、どうですか?

思いつく限り列挙すると、けっこうな数挙げられると思います。

じつは、寿司ネタ全部、巻物にできます。


***


「ものは試し」

と思い、寿司ネタ(握り・軍艦)の数々を巻物(主に細巻)にしていただいてみたことがあります。

案外、美味いです。

それに、軍艦なら一口で終わりですが、細巻なら切った数だけ食べられます。

6個に切れば、6回美味しいです。

また、巻物は(カリフォルニアロールのように)様々なネタを組み合わせる創作的な楽しみ方もでき、やってみると楽しいです(研究してみたいと思っています)。


色々とやってみると面白いと思います。

今回は、私が食べてみて美味しかったものをご紹介します。

(お店で頼むより、お家で作ったほうが楽しいと思います)


***


【穴子+きゅうり+ごま】

穴子ときゅうり、穴子とごまの相性の良さは意外と知られていないようですが、まさに三位一体です。これは細巻がオススメです。

もしくは、穴子を天ぷらにしてレタス+きゅうり+ごま+煮詰で中巻にしても美味しいです。食感、味わい、どれをとっても素晴らしいと思います。私の一押しです。

天ぷらあらアジやイワシでもイケます。アジなら穴子と同様に、イワシなら梅と大葉とごまがオススメです。


【高菜+とびっこ】

とびっこのプチプチとした食感のアクセントは、それ自体が巻物と相性抜群です。

ここでは高菜との組み合わせをご紹介しますが、マヨネーズとの相性が良く、サーモンのように脂っこい魚にもよく合います。裏巻(海苔が内、シャリが外)にしてシャリにとびっこをたっぷりつけても良いです。


【海鮮サラダ】

海鮮サラダを細巻にすると、美味いと言うより、クセになる味になります。醤油を多めにつけるのをオススメします。

感覚的に、ポテトサラダに「醤油をかけたくなる」タイプの人には合うと思います。あの感じです。


【かっぱ+ごま+大葉】

これは、通に見えるお客様が好んで食べることの多かった細巻です。かっぱ巻が飛躍的に美味しくなり、大人の味になって日本酒によく合うようにもなります。

かっぱ巻を食べるなら、私は必ずこれをリクエストします。


【なめろう+大葉+ごま】

アジやイワシといった光り物に味噌や薬味をまぜて叩くなめろう(舐めるほど美味いことが由来)は、細巻きにしても美味しいです。
マイルドさにちょっとしたアクセントを加えたくなるので、私は大葉とごまを足します。


【白身魚+梅+大葉】

多くのたんぱくな白身魚の良さは、クセがなく、食感が良いことです。そういった白身魚は梅との相性が良く、細巻にして味が出ます。風味付けに、大葉も。


【ねぎとろ+食べるラー油】

ねぎとろと食べるラー油の相性の良さは翼くんと岬くんほど。なんともまあ、素晴らしいです。ごまや大葉、ネギ等を加えて、さらに美味しくなると思います。ラー油が染み込んだ米と海苔の、男飯っぽさがすごいです。


【なっとう+卵黄】

つけ麺などで、海苔と卵黄の相性の良さを感じたことはありませんか。なっとうと卵黄と海苔の相性が、とても良い(らしい)です(ワタクシ、ナットウタベラレマセン)。


【かんぴょう+わさび】

いわゆる、鉄砲です。食べたことのある方も多いかと思いますが、何度でも何個でも食べたくなる中毒性があると思います。

ただ、かんぴょうには脂がない(わさびは脂に溶けると辛味が軽減する)ので、わさびを入れすぎると悶絶します。お気をつけください……(経験者は語ります)。


【つぶ貝+ごま+大葉】

つぶ貝のコリコリとした食感と海の香りが海苔ととてもよく合います。ごまや大葉との相性も良いのでオススメです。つぶ貝は、炙ってから細巻にしても美味しいです。

赤貝等の他の貝は、貝の香りが強すぎてあまり合いません。香りの弱いホタテも、甘みが強くていまいちです。


【たくあん+ごま+大葉】

王道ですが、とても美味しいですのでオススメさせてください。ねぎとろを入れても美味しいです。


***


お寿司屋さんでは「脇役感」の強い巻物ですが、あれこれ試行錯誤をすると飛躍的に美味しくなります。

お寿司屋さんには味の濃いものが少ないですから、そういった点に物足りなさを感じる方には、特にオススメしたいと思います。

お料理がお好きな方は、イタリアンやフレンチの創作料理を作る気持ちで楽しめるかもしれません。

「巻物こそ進化させていくべきなのに、カリフォルニアロールで止まってるように見えるのが残念」

と、以前から思っておりました。

もっと、寿司ネタから離れた食材を引っ張ってみても面白いかもしれませんね。

考えてみます。

_________________

Twitterはこちらです(@STomoshido

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?