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グローバル人材とは何か

あなたの会社は
グローバル人材を求めていますか?

日系の多くの企業では
グローバル人材を求めていたり
グローバル人材を育成していたりします。

私はここ東南アジアの地で
業務をしていますが、
私は「グローバル人材」なのでしょうか?

そもそもグローバル人材というものは
いったい何なのか、
疑問になったのでここに書き連ねます。

企業が求めるグローバル人材とは

グローバル人材と聞いて久しいですが
皆さんはどんな人を思い浮かべますか?

英語が読み書きと話ができる人、
外国人と一緒に働ける人、
海外MBAを思っている人、
海外拠点で働いている人
日本とも海外ともやり取りしながら活躍する人・・・

頭で思い浮かべることは
いっぱいあると思います。

なんだかスーパーマンみたいですよね。

ただ、
企業が求める、
という観点で言えば
「海外市場で売上/利益を上げられる人」
というニュアンスが
一番近いのではないでしょうか。

つまり、
企業が、日本市場だけでは
売り上げが伸び悩んでいるから
海外市場を開拓して売上/利益を伸ばそう
という思惑が
必ずあるのではないかと考えています。

そのために、
海外市場で売上を作れる人を
育成しようと。

それを「グローバル人材」と呼ぼう

そうしたのではないかと。

どうですかね?
ここまではそんなにずれていないと思います。

グローバル人材は必要なのか

そのうえで、
「グローバル人材」というものは
必要なのでしょうか?

私の考えはNoです。

なぜかって?
それは、海外で売上利益を上げている企業が
グローバル人材を謳っていないからです。

例えばNetflix。

本社はアメリカです。
しかしながら、日本のみなさんも
ここ東南アジアでもみんな観ています。

つまり、海外での売り上げや利益も
しっかりと上げています。

しかし!

Netflixはグローバル人材を育成したり
グローバル人材が売上を上げているわけではありません。

単純に
普通の社員が普通に仕事をして
売上を上げています。

1つ言えるのは、
商品設計そのものが
グローバルマーケットに合ったものになっている
ということは確実に言えると思います。

つまり、
そもそも取り扱っている商品が
どう頑張っても日本でしか使えないもの
になっていない
という点は非常に重要だと思います。

結局のところ
企業が狙っている
海外マーケットでの売り上げ増加で
大事なのは、
グローバル人材ではなく
グローバルで通用する商品かどうか
という観点です。

トヨタのように
「自動車」という商品もグローバルで売れます。
アップルのように
「スマートフォン」という商品もグローバルで売れます。

あとは普通の社員が
普通に売るだけです。

もちろん国によって法律も違うので
マイナーチェンジは必要です。
それに対応する人材は必要です。

ただそれは、
日本でも東京でやっていることを
北海道でどう売るか?
ということと根本は変わりません。

もちろん
ハードルの大小はあれど
やることは変わらないと思うのです。

そう考えれば、
グローバル人材なんていらなくて、
海外の法律を調べて
マイナーチェンジして
売れる商品を開発すればいい。

そこに帰着すると思うので
特別にスーパーマンのような
謎の定義の
「グローバル人材」
というのは要らないのです。

むしろ商品設計さえちゃんとしていれば
普通の社員で良いのです。


グローバル人材という言葉に踊らされない

グローバル人材という言葉に
踊らされてはいけないです。

誰もがやっている普通のことを
海外の人とやるだけです。

もちろん、
多少のスキルは必要です。

特に
・英語
・商習慣や文化の理解
・粘り強い心
この辺りは必要になります。

でも、
これらについては
大学出ていれば
誰でも出来ると思います。

逆にグローバルで売上が伸びないのなら
グローバル人材が不足していたり
グローバル人材がダメなのではなく
商品がグローバル向けではない

そこに尽きると思います。
ちなみに、
英語ではグローバル人材に
当てはまる用語はありません。

日本人が勝手に作り出した
謎の人材モデルですね。

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