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地球から愛される「食べ方」

久しぶりの投稿です!
今回は,健康を理由にヴィーガンになられた眼科医の "ふかもりふみこさん"の著書『地球から愛される「食べ方」』をご紹介します.

出版されてから2年以上経過しているため,データなどは最新ではありませんが,「ヴィーガンを知らない方」「聞いたことはあるがよく分からない」「なぜヴィーガンになるのか」といった比較的初級向けの内容になっているため理解を深めるという点ではよい一冊かと思います.

目次
第一章: 私がヴィーガンになった理由
第二章: 身体と地球,動物に優しいヴィーガン・ライフ
第三章: 自然・健康・食べ物の哲学との出会い
第四章: ヴィーガン・ライフの生命線
第五章: ヴィーガンになるためのQ&A

第一章: 私がヴィーガンになった理由

ふかもりさんがヴィーガンになったきっかけは,勤務医から開業医になったことから慣れない業務でストレスが溜まり,私生活でも親との関係が上手くいかなくなり,肉体的にも精神的にも「しんどい」状態が続いていたからだったそうです.その時,藁にも縋る思いで赴いたサロンでやっている「瞑想」をきっかけに自分のチャネルが開くのを感じたことから,さらなる変化を求めて様々なことを見直し始め,その中の一つが食生活の改善=ローフードだったと言っています.そして,そこから効果的な食べ方を探求するうちにヴィーガンの存在を知ったそうです.

ヴィーガンには「健康・環境・動物愛護」という3つの大事にしている指針があると言いますが,ふかもりさんは健康からはいった方のようです.
そこから,ヴィーガンのことを知っていくうちに健康だけでなく,衣服・メイク用品や日用品,そして考え方を含めたヴィーガンライフを目指すようになっていったと言います.

それからのふかもりさんは,ただ動物性食品を食べないという形式上のヴィーガンから肉食をやめることで動物の搾取を減らす,そして地球環境を守るという使命感を持つようになったと言います.

第二章: 身体と地球,動物に優しいヴィーガン・ライフ

「ヴィーガン」と「ベジタリアン」の違いは何だろうか?
ベジタリアンの種類は制限する食べ物やライフスタイルで呼び名が異なりますが,ヴィーガンはベジタリアンの中でも最も厳格な完全菜食主義を指します.一切の動物性食品を食べないだけでなく,洋服や化粧品,医薬品など生活全般にわたって動物性由来のものを使用しないということです.

過去の偉人だけでなく,海外で活躍するスターやアスリートもヴィーガンは多く,海外ではヴィーガンというライフスタイルが浸透しています.

ヴィーガンというライフスタイルはこの世のすべてに優しさを与えます.
私たちが普段口にしている動物性食品はもとは命のある動物たちですが,
その動物たちがどのように扱われているか,その実態をご存じでしょうか?我々の食生活が変化したことで需要に対して供給が追いついていかず,
かつて牧歌的で豊かな広い農場で放牧されてた動物たちも,動物たちの成長を早めるために成長促進剤を使い,病気にならないように薬漬けにされ,ストレスで殺し合いが起こらないように身動きの取れない狭い飼育小屋に押し込められるようになりました.
鳥はケンカしないようにくちばしを切られ,豚も牙を抜かれますが,いずれも動物たちには麻酔は使用されません.そして屠殺場でも基本的には生きたまま殺されます.そんな現場の光景は普段は決して意識することはないですが,いまこの瞬間も起きているまぎれもない事実で現実なのです.

また,ほかにも家畜の餌には人間が食べる数倍以上の穀物が必要になり,それをやめれば多くの途上国の飢餓に苦しむ人を助けることもできるかもしれませんし,畜産環境問題や水不足,生態系の破壊など,多くの問題が存在しています.

動物を苦しめ,我々の暮らしている環境を破壊してまで肉などを食べる必要があるのか?今だからこそ考える必要があるのかもしれません.

第三章: 自然・健康・食べ物の哲学との出会い

ふかもりさんがローフードを食事に取り込むようになったのは,「フィットフォーライフ」という本との出会いもきっかけの一つだったようです.

フィットフォーライフとは,果物を始めとし野菜などの植物性食品を勧め、一方、肉、魚、卵、乳製品など動物性食品を控えるように勧める内容が書かれた本だが,この中での根本原則は「ナチュラル・ハイジーン」という自然哲学に基づいています.
ナチュラル・ハイジーンは,19世紀のアメリカにおいて自然健康法として開発された健康法であり,端的に言えば「食生活を改善することで身体を清潔にする」,その具体的な食事体系として野菜と果物を中心にした食事法を説いているものです.

第二章の「身体・地球・動物」について知るとともに,食べ物についても知識を得る必要があります.今ではタンパク質は肉から摂る,肉を食べると身体が大きくなり強くなると思っている方も多いかもしれませんが,そんなことはないのです(要素はあるかもしれませんが)

戦後,欧米文化が入ってきたことで日本の産業は急速に成長し,食生活も大きく変化しました.摂取カロリーと肉食の増加,主食の変化,食の外部化・簡素化などである.日本の平均寿命は戦後急激に伸びており,一説では動物由来のタンパク質や資質が増えたからと言われていますが,一方で肥満・糖尿病・生活習慣病といった病気も急増しました.
しかし,我々はもともと野菜や果物を食べてきた菜食民族です.今こそ,日本人のDNAを呼び覚ます必要があるのです!笑

第四章: ヴィーガン・ライフの生命線

ここまで色々と述べてきたが,だからと言って全員ヴィーガンになりなさい!というものは無理があると思っています.
まずはその存在を知って現実をしっかり理解してほしいと思います.

そのうえで興味を持った方は,
・週一回肉をやめてみる
・ヴィーガン食を取り入れてみる

そこからいけそうであればヴィーガン生活に!
というようなステップで進んでみるのはいかがでしょうか?もちろん急に無理してもよくないですし,自分ができる範囲という考え方で実施してみるのが良いかと思います.

私もまずは肉をやめてみました.そうしたら以外にも続けられて今では肉を食べたいとも思わないようになりました.そこから牛乳を豆乳に変えてみたり,健康を意識してスムージーを飲むようになったりしていきました.
身体も軽くなり,そこから再び筋トレを再開し始めると,拍車をかけて健康意識は高まり,どんどん食生活は変わっていきましたよ!

※第五章はQ&Aになるので割愛します.

最後に

上述の通り,私自身はまだ完全なヴィーガンではないですが,いまは肉はやめており,乳製品もほとんど食べていません.大学の時の先輩がヴィーガンになったことが本格的に考えるきっかけだったのですが,そこから畜産業の現実や環境破壊を知って...実際に食生活を変え始めました.
そして,今では健康志向も強くなってきています.

つまり,ヴィーガンへの入り口は人それぞれだと思います.
そして,自分のできる範囲のやり方で少しずつ続ければいいのです!

ですが残念なことに,日本ではまだまだヴィーガンというライフスタイルが一般化されていないのが現状です.ヴィーガンの飲食店だって多くはないですし,日本国内でヴィーガンは数%程度しかいないとも言われています.
もし,あなたが急に肉や魚を食べません!と言うと,周りの方も驚く人が多く,サラリーマンであれば飲み会や会食などで不便なこともあるかもしれません..
そんなときは,ヴィーガンなので食べません!と強く主張して無駄な軋轢が起きるような態度をとるのではなく,なぜ自分が食べないのかをしっかり説明して,自分の意志を伝えて理解してもらうようにうまく立ち振る舞うことも必要かもしれません.

そうやって,一人一人ができることをやることで,いずれ大きな輪となり,これからの地球を守っていくことにも繋がっていくと思います.


▼私に影響を与えてくださった大学時代の先輩が,日々情報を発信しているので皆さん是非見てください!!たまにLIVE配信もやってます
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