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🐕ポチ袋🧧


記事をちゃんと書こうとすると、全く指が動かなくなる。
厳密に言えば、今まで普通に書いていた生物関係の記事を書こうとすると、そうなる。

どこから語ればいいのか分からなくなる。
壊れちゃいけないところが壊れた!

呪術廻戦
©︎芥見下々・集英社

庭に目立った生物が現れれば「今日はこんな生物に出会った」と語り出す事ができるが、季節柄もあり、そうした機会は日に日に減っていく。



都内のドラッグストアココカラファインで大量のポチ袋が並ぶ光景を見て、少しばかり具合が悪くなる。
親戚の子供は合計で10人いるので、凄まじい額のお年玉納税となる。
それを想像してしまった。

ここから先、所得が大幅に上がることが無ければ、歳を重ねる毎にお年玉が致命傷になるだろう。
彼等彼女等が成人するまでに自分が立っていられているか分からない。
しかしお年玉を渡さないという選択肢は極力避けたい。
自分の学生時代はそれらが生命線だった。
物価が上がった現在の子供達ならば尚更だ。



そういえば、自分は流行りのキャラクター物のポチ袋でお年玉を渡した事がほとんどない。
使う物と言えば当たり障りの無い和風柄かディズニーかのどちらかだった気がする。


「子供にウケよう」「子供の趣味や流行りに理解を示そう」とする事、自分がそうした存在になろうとする事が苦手なのかもしれない。
子供は「子供の流行りに合わせようとする大人」を敏感に察知して薄らと心の壁を張り、大人を喜ばせる用の社交辞令的な反応をする。現に自分がそうだった。
子供は「自分が好きな作品を自分と同じかそれ以上に愛している大人」であるか否かを瞬時に判断してスイッチを切り替える社交性を普通に持っている。

ネットでバズったユニークなお年玉プレゼント方法などを持ち込めば、その場に居る親や後年成長した子供から「めっちゃウケようとしてるやん!」と思われる事は必至だ。
後でネットでエピソードを披露するんだろうなという匂いが漂う、準備された『ウケ』に巻き込まれる親戚の気持ちを想像すると、普通に嫌だし。



そもそも、コロナ禍以降は親戚一同で集まる機会もなく、今では家族の社会人全員から回収した大量のお年玉を、三が日後の都合のいいタイミングで母が世間話ついでに1人で渡しに行く事がほとんどとなった。

ウケようと細工をしたとて反応は見られないし、後から親御さんに「どうでした?アレ😁」「喜んでましたか?😁」と聞いても社交辞令が介入するので、相手は「喜んでました」としか言わないはず。

決して「全然ウケてなかった」「めっちゃスベッてました」とは言わないだろう。
本当の反応を知る由がないのだ。




理解した、俺の役割。


あしながおじさん顔も知らないATMになる事。
何も言わずに渡す事。
使途に物を言わぬ事。


呪術廻戦・虎杖悠仁いたどりゆうじ
©︎芥見下々・集英社


お年玉をソシャゲに注ぎ込んだっていい。
使う時や貯める時に感謝の気持ちを持たなくてもいい。
自分は二十歳を超えてから遊戯王のソシャゲで犬系彼女10人分4 0 0 0 0 円を注ぎ込んで特殊レアを当てようとしたが、何も当たらなかった事があるから。
ごめんね、キスキルのロイヤル当たらなくて、ごめんね。



逆に子供のうちにドデカい無駄遣いをやって後悔しておいた方が良いとさえ思うし、その後悔は早い方がいいとも感じる。

でも、ただの無駄遣いじゃねぇぞ

ド級の無駄遣い

ド無駄遣いだ!

ドリトライ
©︎雲母坂盾・集英社


そうすれば、UFOキャッチャーで失った4000円で泣けるような慎ましさが育つかもしれない。






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