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ハラビロカマキリvsホオズキカメムシ


ピーマンやナスの余剰苗を貰い、プランターで栽培を行うようになった今年の夏は、現在に至るまで一度も店でそれらを購入する事なく日々の消費分を賄えるようになった。

しかし、そろそろ害虫の被害が発生してもおかしくないと思い始めた頃、とうとうカメムシが飛来する。

ピーマンの茎に佇むホオズキカメムシ
ホオズキカメムシ

この虫を一目見た瞬間、いかにも作物を選んで訪れるタイプの虫である雰囲気を感じた。
もしかすると名前だけは知っていたホオズキカメムシなのかと予想したが、調べてみると実際にその通りだった。
言語化し難いが、なんとなくナス科を好みそうな虫の雰囲気をしていないだろうか。




ホオズキカメムシ成虫は補殺して飼育生体の餌にしたが、どうやら発見前に産卵されてしまっていたようだ。
その後に幼虫も数匹が確認された。
しかしそれらは一切定着する事なく消滅し、ピーマンが無事に実る日々が続いている。

その要因は大体予想できていて、恐らくはこの苗に住み着くハラビロカマキリ幼虫によるものだろう。

ハラビロカマキリ幼虫
2024/07/09撮影
ハラビロカマキリ幼虫
2024/07/21撮影


この幼虫は6月の上旬にアブラムシ対策としてナスの苗に移動させた庭産の個体だ。
ナスとピーマンのプランターやビオトープはそれぞれ隣接しているので、それらを行き来してここまで育ったのだろう。
初めは1cm程度しかなかった小さな幼虫が倍以上の体長となり、今もなお野菜苗の害虫を捕食し続けてくれた事に感動を覚える。

ダニを捕食するハラビロカマキリ幼虫
6月上旬撮影


この幼虫は現在、ナスよりもピーマンの苗を好み潜んでいる場合が多い。
ナスと違って1株で毎日のように開花するピーマンは、花蜜を求めて飛来する虫の数が桁違いであるためだろう。




ちなみに、ホオズキカメムシはナス科のホオズキに多数発生する事から名付けられた和名とされているが、そもそもホオズキという和名自体が
カメムシ(ホホ、ホウ、ボウ)が付く植物という由来で名付けられたとする説も存在する。



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