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私有水田にピットフォールトラップを設置
一家の私有する水田が良さげな場所にある事を知った。さらには稲刈りも終えているそうだ。
なので、ピットフォールトラップを仕掛けに行った。
一家の本業は農家ではないことと、自分が成人する前から稲作自体を業者に任せていたので、その土地の存在を自分は今まで知らなかった。
私有水田に到着して真っ先に目に入ったのは、足元を歩くマイマイカブリだった。
この虫の体色を見ればその地方が分かる者もいると思うが、これは関東地方亜種ヒメマイマイカブリだ。
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さらにはミズワラビも発見。
こちらはビオトープに使わせてもらう。
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トラップに使用する餌は冷凍焼けした鶏肉を少し、それと現地調達の外来生物や路上の轢死体(カエルやコオロギ等)をメインに使う。
特に轢死体は放置しておくとそこに集う生物がまた轢かれて…という負の連鎖が起こり続けるので、餌として利用せずとも道路から草地へと移動させている。
水田から少し離れた水路には自分が生まれる前からアメリカザリガニやウシガエルが蔓延っており、どうせならばとそれを利用させてもらう事に。
今回は網を一掬いするだけで大きなウシガエルのオタマジャクシが2匹入った。
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ピットフォールトラップ(落とし穴)はオサムシやゴミムシ等の地表徘徊性の昆虫を採集する際に多く使われるが、獣に荒らされやすい。
そもそも水田にて無許可で設置していい物ではないが、仮に許可を得たとしても獣によって破壊される(コップの行方が分からなくなり、ゴミが散乱する)事への対策は必須だろう。
今回は試作としてトリカルネットと深く刺したペグを使用してみたが、果たしてどうなるだろうか。
ちなみに、アライグマ被害の多い地域等では棘(画鋲やカミソリワイヤー等)を用いた装備を追加する事も考えているが、まずはトリカルネットそのものの効果から試してみる。
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設置後5分でカエルが2匹も集まってきた。
カエルは動く物しか食べないようなイメージが強いが、嗅覚によってそこに動物の亡骸がある事を分かっているとしか思えない集まり方をする。
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少なくとも常に1匹はトリカルネット上に陣取っている。
先に仕掛けた方の罠を確認しに行くと、凄まじい数のカエルが集まっていたので思わず笑ってしまった。
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気付いたのは6匹。もっと居るかもしれない。
多すぎるって。
最早、虫の1匹も残らないのではないかというフォーメーション。
なんなんだ、これは。
動物の亡骸の匂いを感じて、そこに集まる虫を狙っているのだろうか。
カエルが街灯下で虫を待ち伏せている様子はよく見かけるが、そういった『学習』を経て得た生態なのだろうか。いや、嗅覚に由来するのならばもっと先天的なものか。
そう考えていると、ネットを潜り抜けてコップ内の同種轢死体に喰らいつくヌマガエルを見かけた。
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誘引はやはり嗅覚によるものなのだろうか。
轢かれたばかりで痙攣しているカエルに喰らいついたのならば『動きによる捕食』が考えられるが、全く動きの無い鶏肉も同様に捕食されている様子も見られたので、現状は嗅覚による誘引だと仮定している。
勿論、このカエルは自分の頭よりも大きな亡骸を飲み込む事はできなかった。
そしてこちらの気配に驚いて飛び跳ねると、トリカルネットを掴みつつ網目を潜り抜けてコップの外へと移動した。
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トリカルネットはコップ内に侵入するカエル対策と餌の追加のしやすさも兼ねてこの網目の大きさの物を選んだつもりだったが、少々詰めが甘かったようだ。普通に出入りされてしまう。
一応、飼育の際の足場として使える物ではあるので完全に無駄な買い物とはなっていないが、次回はもう少し網目の小さなサイズを購入したい。
次回
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