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ビオトープ観察記録2023/10/05
秋も本番となり、ビオトープでは様々な植物が次世代に種を残すべく成長を続けている。
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ビオトープの水際、エコトーン部分を覗くと、庭では見慣れない植物が生えていた。
一瞬だけスベリヒユかと思ったが、どうやら地元市内から持ち帰った水草の根際に紛れていたキカシグサが成長した姿だったようだ。
キカシグサという植物自体を初めて見るので、少し嬉しい。
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同じくエコトーン部分に植えているイボクサは花を咲かせていた。
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地元市内においてはどこにでも生えているような典型的水田雑草だが、そういえばイボクサの花も生まれて初めて見るものかもしれない。
あまりにもどこでも見られる植物故に、完全に意識の外となっていた種類だが、こうして見ると綺麗な花を咲かせるのだという事に気付けた。
自宅ビオトープではプラ舟と隣接する土の境界に植える事で湿度を保ち、よく育ち繁茂するので様々な生物の隠れ家となっている。
左側のビオトープでは数多くのミギワバエが確認された。
藻類を食べて過ごしているらしく、有機物が多い水面でよく見られる。
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近縁種では原油に発生し、その内部で幼虫が育つセキユバエという昆虫が知られている。
ミギワバエは桶に水を入れたばかりのような環境ではほとんど見られない。この辺りはハナアブ幼虫やボウフラに共通している。
ハエは特に嗜好する環境を見つけるための嗅覚が発達しているため、どこからか藻類や有機物の匂いを嗅ぎつけて、この数が飛来したのだろう。
ミギワバエを観察してしばらくすると小さなウジが水面で見られる事があるが、すぐに姿を消してしまう。
他のハエ類と同じように成長が速いのか、ヤゴのような肉食生物の格好の餌となってしまうのか。
もしくはその両方かもしれない。
どちらにせよビオトープを構成する重要な存在だ。
そういえば、少し前に私有水田で行ったピットフォールトラップに水路のザリガニを餌として入れた際、翌日にトラップを覗くとザリガニを食べて1センチ以上の大きさに成長したウジを発見して大変驚いたというエピソードを思い出した。
孵化直後数ミリの幼虫は、わずか1日未満でそこまでの大きさに成長したのだ。
腐肉食性のウジが食べる死体はその匂いの強さから様々な生物を誘引し、餌資源が消費されるスピードも非常に速い。例えば干上がった水路で発生した魚の死骸一つなどは1日と経たず食い尽くされてしまう事も多い。
ウジが持つ著しい成長速度は、それに適応するための戦略なのだろう。
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