【留学報告31週目】「小さな一歩」
(前回までのあらすじ…)
1年間留学を始め、1ヶ月半が過ぎた頃COVID-19が発生。
留学計画、生活環境が急速に変化しながらも、留学継続を決意した私は半年の月日が経ったある時、「留学の意味」を見失ってしまう。
全てに対し無気力になり、最後には食事をも喉を通らない絶望の淵に立つ。
そんな中、両親の「自分が今やれることを全てやり尽くしたのか?そうでないなら、半歩でも這い上がれ。」という言葉に心動かされ、新たな決意を胸に今再び立ち上がろうとしていた…
さて今週、自分を立ち直らせるために
「①コミュニティの拡大」
「②生活習慣の改善」
「③留学でしか味わえない体験」
という三本の矢を設定しました。
・「①コミュニティの拡大」について
初めに取り掛かったのは、新規友達を作るためのビラ配り。
せっかく大学寮に入ったのだから、隣の部屋や同じフロアの人と仲良く交流をしたいと考え、「対面がダメならオンラインで自己紹介・異文化交流を兼ねて、お話ししませんか?」という内容でビラを作りました。
(興味があったら返事をくださいと、自分のメールアドレスを書き、不審に思われないために自分の顔が見られるSNSとして自らのInstagramもビラに記載しました。)
ポストは鍵がかかっていたため、最終手段として玄関ドアの隙間からビラを入れました。(外から見ると明らかに不審者の動きだったので、自分でもやりながらすごく恥ずかしかったです…それでも、新しい繋がりを作るための一歩だと自分を奮い立たせ、フロアの24室すべてにビラを配りました。)
配布日から3日間ほど待ってみました。
その結果…3件の返事がきました!
価値観は人それぞれですが、私が最初に感じたのは「少なすぎ!!!」。
冷静に分析しましたが、返事が来なかった理由は「大学寮のビラを配ったフロアの人たちが興味がなかった。」ということでした。
ただ、返事をくれた3部屋の方々は
「とてもチャレンジングは企画で素晴らしい!」
「ビラをドアから入れてくる発想は面白かったよ!」
「連絡もらえてうれしい!こういう企画やりたいと思っていた!」
と高評価でした!
(今週は時間が合わず、返事をくれた方々皆で、オンライン交流会はできませんでしたが、一つの部屋のとzoomをすることができました。)
ビラ配りと並行して取り掛かったのが、Twitterの利用です。
トビタテ生の投稿を見ていた際、SNSを利用しDMを送って新しい友たちを見つけたという投稿を目にしたため、挑戦してみました。
その際、大事なことが「相手に対してどんなメリットがあるか!」
幸いにも日本は世界から「観光大国」として注目も集まっており、North Carolina (NC) にはあまり日本人は多くありません。そのため、NCの人々は「日本に一度は旅行したい!日本文化を知りたい!」と思っています。
私はこのミスマッチを使い、大学時代日本各地を自転車で旅してきた経験などを活かして、コミュニティ拡大チャレンジをしてみました。
その結果…これまた少ないですが、2人の方とFacebookの連絡先を交換し、いつでもzoomでの会話ができるような関係を構築することができました!
(50人近くの方にDMして、10人ほどの方と交流しましたが、最終的に深い交流まで行けたのは2人でした。)
効率は全く良くないですが、日本にいながらできるので、留学前にやってみるのは現地についてから交流を広げやすいので良いと思います!
・「②生活習慣の改善」について
先週、自身を過去最低のコンディションにした理由の一番は、「食事をとらなかったこと」だと考えました。根幹の原因が何であれ、食事をとらないという選択は事態を加速的に悪化させます。
インスタントフードなどでもいいですが、完全には満たされませんし、偏りが生じてしまうため、最善ではありません…
(余談ですが、「DoorDash」というアプリを用いて、デリバリーをやってみました。評価の高いお店を探しやすく、自宅のドアの前まで届けてくれて、コロナ環境下では最強のツールだと感じました。ただ、料金は高めですので、連発はできませんがアメリカでデリバリーならおすすめです!)
従って、「自炊」こそが最適解です!
ただ、万全でない状況で自炊するのは、一筋縄ではいきません。
(手間がかかる&何より面倒くさいと感じる確率が高い。)
そこで考えたのが、「SOS方式(Shower Or Self catering)」!内容は簡単。朝昼晩のご飯タイムになったら、名前の通り自分に「シャワーを浴びますか?それとも自炊しますか?」という選択肢を与え、選択した行動のみを強制的にやることです。
当然ながら、自炊を選択肢を選べば、自炊は強制的にスタートしますよね。
ではシャワーの方を選択するとどうなるか…?
シャワーを浴びると、心身のモヤモヤがリセットされ、心なしかやる気がわ湧いてきます。またこれと同時に不随効果として、お腹が無性に空きます。やる気がわいている状態でお腹が空くとどうなるか…
「そう…自炊したくなってしまうんです!!」
結論、シャワーを浴びることは選択支両方をやることに繋がります。
ただ、なぜシャワーなのか?
理由は「自分の性格」と「アメリカのシャワー文化」にあります。
性格という面から言えば、自分は幼少期から水を浴びるのが好きなのと、キレイづきな体質なので「シャワーを浴びる」という選択肢は抵抗がなく、両方とも選択しないという最悪の状況を回避することに繋がります。
一方、アメリカのシャワー文化で代表されるのが「椅子に座らず立ちながら短時間でシャワーを浴びる」こと。これにより、「数分で終わるんだからパパっと浴びてこよう!」「立ったままだからボーっとする時間が少ない」といったメリットがあります。
従って、シャワーを選択肢に並べました。
(元気のなかった今週初めは、一日に三回シャワーを浴びたました(笑))
上記の効果があったためか、今週は「天ぷら、鍋、とろみ煮」など今まで試したことのない自炊料理を作る発想が芽生え、楽しく習慣的に自炊を行えました!遊び感覚に考えるって、本当に大切!
・「③留学でしか味わえない体験」について
①のコミュニティから派生したのですが、今週、Memorial Cyclingに出かけてきました。上記zoom写真(左)のEmilyさんが自転車グループに招待してくれました。
そのグループで、過去に不慮の事故で無くなられたライダーの方を追悼する意味を兼ね、Memorial Cyclingが開催されるとの記事を見て、参加させてもらいました。
参加前は気づかなかったのですが、このCycling企画はLocal News(CBS17)も取材に来る企画になっていました。
アメリカの凄いところは、この情報を聞きつけ、130人以上の人がすぐに集まり、警察にも助力を願い出て企画にしてしまうことです。
写真はうまく取れませんでしたが、30人ごとのグループに分け、その30名で隊列を組み走るという初めての体験は、アメリカのような広大な土地、人との繋がりを大切にする国だからこそできる非常に貴重な体験だと感じました。
(https://www.cbs17.com/news/local-news/wake-county-news/memorial-bike-ride-held-for-raleigh-grandfather-who-died-after-greenway-attack/?fbclid=IwAR32cx4dP7_WOH3TXreghWoYOVFBOGDoymbej_khHhlAwNuR_fbksqfKV7g)
次にいつものコーナーを書いていきます!
今週のトピックは、「大学を思う心」「まさかまさかの大学寮閉鎖」です。
・「大学を思う心」
今週、大学のカフェテリアに行って気付いたことは、全ての学生が必ずマスクを着用し、4人以下のグループで行動を共にしていたことです。
この対応は現状、当然の対応なのかもしれません。
ただ、4か月前までマスク文化が薄く、個人の自由を尊重していたアメリカで、皆がマスクを着用している。これは本来なら信じられないことです。今は夏で40℃近くの猛暑にもかかわらず学生一人一人が高い意識を持って行動している。「楽しみ」を前提にしてはいるが、感染リスクを最小限にとどようと努力している。
大学が学生向けに送っているメール文に含まれる「皆で協力し、この危機を乗り越えよう」という強いメッセージに皆共感しているのだと思う。
アメリカの大学にいると、個人個人が自分の大学を誇りにし、協力する姿勢が日本と比較して強く感じられると思います。
・「まさかまさかの大学寮閉鎖」
8月10日に大学が再開し新学期が始まってから約20日、急遽大学の寮が閉鎖されることとなりました。
主な理由は、学部生の授業全てがオンラインでおこなれる方針になったこと、大学周辺地域で8月20日以降クラスターが26件以上報告されたからです。仕方がないと言えば仕方がないのですが、コロナ環境で非常に苦労する引越しを終えてまだ一か月も立たないうちに寮が閉鎖されるというのは非常に酷です。
ただ、かく言う私も今、大学寮にいます。
メールを見た時は私もすごく焦りましたが、今回の大学寮閉鎖には例外が含まれていました。内容は「留学生、アパートの永住権を持つ住人、通信環境が確保できない学生、家族との共同生活がよりコロナウィルスへの感染リスクを高める状況にある学生」は大学寮に滞在することができるというものでした。(希望する学生はアンケートを記載し提出する必要はありました。)
今後留学される方が、このような状況に追い込まれる体験をしそうになった場合は「慌てず詳しく情報記事を読み、例外の部分を探す」ことをお勧めしたいです!
最後に、今週日本で最も大きなニュースである「安倍晋三首相の辞任」について記載したいと思います。
アメリカにいるため、後から記者会見の動画を見たり、NewPickで著名な方がコメントされている内容をいくつか読ませていただきました。その上で、私の意見を簡潔に述べさせていただきます。
「私は安倍首相の辞任を受け入れ、これまでのご活躍を称賛したいです!」
今回のコロナ問題、アメリカにいる私から見て、日本のコロナへの対応は他国と比較した際、素晴らしかったと思います。と言うのも、結果的に大きな医療崩壊も起きず、アメリカのような超爆発的な感染拡大も沈静化できているからです。マスクの配布や給付金の遅れなど、批判しようと思えばだれでも批判することはできるでしょう。
ただ、一般人である自分から言うと、同じ一人の人間が、ここまで大きな重圧と闘いながらも国のトップとして立ってきたことは本当に心の底から尊敬したいです。
森友学園関連など、残された問題は多々ありますが、最高のタイミングで次の首相にバトンを繋いだのではないかと思います。
最後に一言この場を借りて、「約8年間、本当にお疲れさまでした。持病が早期回復をすることをお祈りしています。」と述べさせていただきます。
以上が今週の投稿です!
されでは皆さん、今週も1週間頑張っていきましょう!
また来週!