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〈to'morrow music〉 NEW ARTISTS OF THE MONTH (JULY 2020)

今月もプレイリスト〈TO'MORROW MONTHLY〉から国籍 / ジャンルを問わずに特にお気に入りのニューカマーを厳選し紹介していこうと思います!

今月は候補には25アーティストくらいいたので、結構絞るのが大変でしたね。笑 

Avenue Beat (Nashville / USA)

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USはIllinois州のQuincyという小さな街出身で現在はNashvilleを拠点に活動中の3人組グループ、Avenue Beat。TikTokのフォロワーが408.2kと爆発的に上昇しており、アメリカのティーンなどを中心にバズっていると思われる。特に最新曲「F2020」は誰もが今年一番共感できる曲で、TikTokでは6億再生、Youtubeで公開されたMVは120万再生を既に超えている。そう「辛い時期だけどみんな一緒頑張ろうぜ!」なんてメッセージよりも、一緒に中指を立てる仲間の方が今は必要なのだ。この「F2020」はローファイなビートと緩いラップ調のヴォーカルが特徴的でポップだけどベッドルームやR&Bに近い曲だけど、他の曲はもっと王道ポップやカントリーの要素を入れたナッシュビルらしいポップサウンドに仕上がっている。

Baby Queen (London / UK)

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南アフリカで生まれロンドンを拠点に活動中のBella Lathamによるプロジェクト、Baby Queen。時にはノイジーなギターも織り交ぜたロック&ポップを絶妙に融合したスタイルはインディー〜ポップファン全てに刺さるだろう。まだ2曲しかリリースしていないのでアーティストとしての全体像は見えてこないが、どちらもジャンルの違うキャッチーで掴み所のある曲で、最新曲「Buzzkill」を聴いていると、ネクストKing Princessのポジションを位置取ってもおかしくないポテンシャルを感じさせる。

Baker Grace (New Jersey / USA)

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New Jerseyを拠点に活動中の19歳のポップシンガー、Baker Grace。過去に1枚EPをリリースしているが、デビューアルバムが待ち遠しいアーティストの一人でシンプルなポップからR&B、エレポップ、そしてHIP-HOPから影響を受けている曲まで流行りモノは一通り網羅する感じのアーティスト。流行りに乗ってる感じはあるけども、彼女の使うリリックのリズム感であったりとか、唄声はとても癖になるし、オリジナリティーもある。最新曲「Up All Night」はプロデューサーがCautious Clayということで、リズムの部分であったり、後ろの方で鳴っているノイジーなサックス?などアレンジも素晴らしい!

BUGS (Fukuoka / Japan)

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福岡を拠点に活動中のクリエイター集団、週末CITY PLAY BOYZのMCやビートメイカー、Bunny Beatsとしても活動しているアーティストで、BUGSソロ名義。ソロ名義での2曲目としてリリースされた「jodi is mine」はKevin Abstract周りのベッドルームシーンやFrank Ocean以降と言われる欧米のシーンに直結する最高の曲。特に曲の後半ではBrockhamptonの「San Marcos」を彷彿させるような壮大なアンセムっぽさがある。日本の音楽シーンは欧米の2年後を行くなどよく言うが、こういったアーティストが日本からチョクチョク出てきているのが個人的には本当に嬉しい!

cotoba (Seoul / South Korea)

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ソウルを拠点に活動中のマスロック / ポストロック・バンド、cotoba。Facebookでは”코토바 cotoba コトバ”と表記している通り、韓国だけではなく欧米、そして日本への進出も含めてグローバルに活動をしているバンドで、日本でツアーも行ったばかりだ。先日リリースされた2ndアルバム『날씨의이름 / Name of The Seasons』には韓国語だけではなく、日本語Verの楽曲も収録されていて、聴き比べるのが面白いし、日本語Verでもそこらの日本のバンドよりも全然良くて、笑ってしまいそうになる。サウンドとしてはtricotやtoe辺りの日本のバンドからElephant GymやChinese Footballなど他のアジア圏のバンド、そしてcovet辺りの欧米バンドファンにまでオススメ出来るバンドだ!

Eaves Wilder (London / UK)

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ノースロンドン出身の16歳、Eaves Wilderがイギリスのロックダウン初日に書いたという「Won’t You Be Happy」はシューゲイザーやドリームポップの要素が詰まった90sのサウンド〜ギターポップが好きな人までが楽しめる一曲に仕上がっていて、beabadoobeeが好きな人はマストでチェックな一曲。Riot Grrl系のシーンやマイブラなどを好んで聴いているというし、アルバイトとしてSOHOのレコード屋で働き、そこでいつも新しい音楽と出会っているという。音楽の趣味やNMEで答えているインタビューでの彼女の面白いパーソナリティー、そしてロックダウンしてからデビュー曲リリースまでのスピード感とクオリティーを考えると今後を期待せずにはいられない。

ELIO (Los Angeles / USA)

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ウェールズはスウォンジーで生まれ、トロントで育ち、現在は音楽をする為にLAを拠点にしているCharlotte Grace Victoriaによるプロジェクト、ELIO。先月リリースしたデビューEP『u and me, but mostly me』をCharli XCXがレコメンドしていて知った人も多くいると思うが、今作からはThe 1975からの影響を強く感じさせるビートやメロディーの使い方であったり、Charli XCXやSophieといったインターネット時代のFuture PopからClairoを彷彿させるようなベッドルーム・テイスト、そしてSigrid辺りの王道のポップスまでを取り入れたアルバムでカラフルかつエモーショナルで素晴らしい作品に仕上がっている。今後フェスのメインステージに経ってもおかしくないアーティストだ。

HighSchool (Melbourne / Australia)

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メルボルンを拠点に活動中のデュオ、HighSchoolのデビュー曲「Frosting」はポストパンクやBeach Fossils辺りのCaptured Tracks系統のUSインディー、そしてジャグリングなギターポップ要素がミックスされた楽曲。別に新しさは無いけれども、こういう新しいバンドが出てくる度に飛び跳ねたくなるくらいに嬉しい。アー写やMVのモノクロの雰囲気やインスタのセンス含めてビジュアルもクールだし、早くまとまった音源を聴きたい!

Skullcrusher (Los Angeles / USA)

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個人的には今年一番の期待していたインディーSSW、Helen Ballentineによるプロジェクト、Skullcrusher。今年1月にリリースしたデビュー曲「Places/Plans」が素晴らしすぎて、一人で盛り上がっていたら〈Secretly Canadian〉がいち早く気づいたのかデビューEP時には契約していたという。流石だ。Phoebe Bridgersを彷彿させるような神秘的で美しいのが彼女の一番の特徴だが、Phoebe Bridgersが売れる前によくライブをしていたLAのVenue〈Bootleg Theater〉でSkullcrusherもよくライブをしていて、そういう意味でも共通のある2人。その辺りのシーンが好きな人はマストでチェックでしょう!

Stirfryboyz (Los Angeles / USA)

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USC(南カリフォルニア大学)のダンスサークルで出会ったというLAを拠点に活動中のCollin、Jack、Leonによるコレクティブ、Stirfryboyz。全員がアメリカに住みながらもアジア、カナダ、ニュージーランドにルーツを持ち、幾つかのインタビューでは”Asian boyband”と自身で名乗っている。カリフォルニアっぽい陽気なサウンドとユニークなリリックが特徴的なグループでNYCの高校生、LAUNDRY DAYとも共鳴する。ジャンルに囚われないサウンドだしやりたいことは全部やる感じ。インタビューでは、BrockhamptonやYeekから影響を受けたと語っているし、Kevin Abstract周りのシーンのファンの人はぜひチェックをしてほしいグループ!

上記で紹介したアーティストを含めたマンスリープレイリスト〈TO'MORROW MONTHLY〉も公開してます!

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