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〈to'morrow music〉 NEW ARTISTS OF THE MONTH (OCTOBER 2020)

街で知らない人が「韓国には12月から行けるらしいよ!」と喋っていたので、30分かけて調べてみたのですが、そんなことは無かったです。釣られた.........。

はい!今月もプレイリスト〈TO'MORROW MONTHLY〉から国籍 / ジャンルを問わずに特にお気に入りのニューカマーを厳選し紹介していこうと思います!

Blu DeTiger (New York / USA)

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Blu DeTigerはNYCを拠点にベーシスト、DJ、プロデューサー、ソングライターなど様々な活動をしているが、急に力を入れ始めた自身のソロ・プロジェクトで、TikTokを中心にティーンを中心に支持を得ている。スラッとしたスタイルとトレードマークの青いベースでビジュアルがキャッチーというのもあるだろう。元々はこのライブ動画でドラムを叩いているRexと共に一緒にNasty CherryのギターリストでもあるChloeがフロントウーマンを務めるKittenというバンドでリズム隊を組んでいたが、現在はこのプロジェクトに専念している。ベーシストらしくギターに重きを置かない柔らかくムーディーなベースに軸を置きながら昨今のR&B〜ローファイをミックスさせたスタイルが心地良い!

Cayenne (Singapore / Singapore)

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来日ツアーも成功させれているシンガポールのインディーポップ・バンド、Sobsのヴォーカリスト、Celine Autumnによるソロプロジェクト、Cayenne。バンドでも感じさせる異常なキャッチーさを両手で抱えながら、Charli XCXやKero Kero Bonito、PC Musicのシーンから派生した本当に面白い流れが来ているハイパーポップ・シーンに殴り込むという素晴らしさ!本当にソロをやるならこのサウンドでしょ!って思うので、バンドもあるしでどこまで本格的に活動するのかはわかりませんが、ソロでも注目していきたい。

deep tan(London / UK)

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ロンドンを拠点に活動中の3人組、deep tan。BrooklynのPublic Practiceを彷彿させるようなポストパンクと個人的2019年の新人賞でもあったKnife Wifeをミックスさせたようなローファイ・ゴス・ポストパンク!とにかく中毒性が半端ないし、〈PG-13 Visualiser〉とタイトルに付けられたMVもセンス抜群で、本当にこういったバンドはロンドンもしくはNYCという巨大な街のシーンにしか出てこない感覚。次々と沸いて出てくるUKのシーンの中でも注目したいきたい存在だし、シーンの中でも特色を出す存在になりそうだ。

JWestern (Leeds / UK)

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UKはリーズを拠点に活動中のSSW、John Goodingによるプロジェクト、JWestern。先日リリースしたデビューEP『Just People EP』はインディー、HIP-HOP、R&Bからジャズ辺りまでのサウンドを感じさせる素晴らしい作品だった。Steve Lacyとかを彷彿させる柔らかいギターにStill Woozy辺りの雰囲気をプラスした現行のサウンドが素晴らしいし、シーンの流れ的にも火が付くのはキッカケだけ....!といった感じですね。シーン的にライバルはどんどん増えている気がするけど、どれも最高だから皆で一番になってほしい!

NewDad (Galway / Ireland)

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アイルランドはゴールウェイを拠点に活動中のニューカマー、NewDad。Sorryを彷彿させるような絶妙な気怠いムードを醸し出しながら、時にはbeabadoobeeを彷彿させるメロディーを繰り出してきたりと、流れ的にもデビューアルバムの頃には大きなインディーレーベルが契約してそうなバンドだ。基本的にある冷たさとドリーミーなサウンドが融合し、シンプルなドリームポップというには少しオルタナティブだけど、超ダークでもノイジーでもなく幅広く受け入れられるサウンドと絶妙なセンスが抜群だ。ヴォーカルのJulie Dawsonの唄声がまた最高だしね!

Playdate (Los Angeles / USA)

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LAを拠点に活動中のローファイ・ポップ・バンド、Playdate。The Marías辺りが好きだったらまず間違いないレトロ感を持った溶ろけるようなサウンドが特徴的で、スムースなヴォーカルも一つ一つのシンセのフレーズとかも全てがノスタルジックで最高。まだシングルしか出ていないし、大きなメディアとかも紹介はしていないけど、プロモーション次第では本当に大きなところに行くバンドだと思います。僕は個人的に今あるローファイの流れが終わらないでほしいと思っているので、2021年の彼らにめちゃくちゃ期待!

Sapphire Blues (Bristol / UK)

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もう世界中にクールなポストパンクが溢れていて、もはや誰がFontaines D.C.やIdlesに続いてチャートを支配するのかなんて僕にはわからないし、そんなことはどうだっていいのだけど、このSapphire BluesというバンドはShameとかにも感じる次に何をするのかわからない予測不能さがあって最高だ。1分25秒からの少しムーディーな雰囲気を感じさせるアレンジとかラストパートのギターのフレーズとかサウンド面も最高だし、何よりも今にも壊れてしまいそうなヴォーカルに終始グッと来てしまう。人間らしさが出てるバンドは強い。

Sister In The Velvet (Tokyo / Japan)

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東京を拠点に活動中のオルタナティブ・ロック・バンド、Sister In The Velvet。例えば、僕が大好きな欧米の現行オルタナバンドであるHoney LungPincactといったアーティストを紹介するときに”90sのヒーローたちが次々と顔を出す”といった紹介の仕方をするのだけど、まさか同じように”90sのヒーローたちが次々と顔を出す”と紹介したくなるバンドが日本にいるとは。The Smashing PumpkinsもMy Bloody ValentineもNirvanaも頭をよぎるし、DIIVの最新作『Deceiver』が好きだった人にもハマるサウンドだと思います!


Sunken (London / UK)

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サウスロンドンを拠点に活動中の5人組バンド、Sunken。先日リリースしたデビューEP『Hometime』では冷たさのあるオルタナティブな楽曲と美しく儚いヴォーカルが組み合わせが最高で、Wilsen辺りのアーティストが好きな人は間違いないアーティストだろう。ある意味サウスロンドンっぽくない音だけど、彼らはPuma Blueとツアーを回っていた経験もあり、例えば収録曲の「Jupiter」という曲とかはその辺りのR&Bやジャズをやっているシーンのサウンドが少し取り込まれていたりするし、楽曲毎によっても面白さが全然違うので、まだまだこれから化けそうなバンドだ。

yxki (Tokyo / Japan)

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東京を拠点に活動中のアーティスト、yxki。日本でもLil Soft Tennis辺りが出てきた頃からこの辺りシーンがどんどん面白いことになってきているなと日々感じるけど、yxkiもそのうちの一人。エモラップの流れを汲み取りつつもDreamer Boy辺りのラップ〜インディーシーンを繋ぐアーティストとも親近感を感じさせるのが素晴らしいし、リリックは日本語だけどYoutubeのコメントとか海外の人からの方が多いのも納得なサウンド。欧米っぽさを残しつつもどこか韓国とかのエモラップとかにも通じるし、これが日本のアーティストで鳴ってるのは面白いし、2020年代のシーンが楽しみになる!

上記で紹介したアーティストを含めたマンスリープレイリスト〈TO'MORROW MONTHLY〉も公開してます!

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