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自分のことを好きでいれるかどうか、という判断基準

大人になるにつれて、一緒にいる人とか、自分が過ごす環境を自分で取捨選択することが増えるじゃない?

その時に、どういう基準で人や環境を選べばいいのかなぁと思うこともあるんだけど、最近一旦の結論が出ました。

「その環境にいる時とかその人といる時の自分が好きかどうか」
ありきたりかもだけど、本当にこれがすべてだなと思うんです。

例えば恋愛の話でいうと、相手のことはすごく好きなのに、その人といる自分は嫌い、みたいなことってあると思うのよ。

その人のことは大好きなのに、つい傷つけるようなことを言ってしまったり、依存しちゃったり、束縛しちゃったりして、好きな相手のはずなのになぜか自分のドロドロした嫌な部分を相手にぶつけちゃうみたいな。。

こういう場合、今お互いどんなに好き合っていたとしても、最終的に自分も相手も幸せになれないんじゃないかなぁと思うわけです。

一緒にいるときの自分が嫌いな相手とは、やっぱりどっかでうまくいかなくなっちゃうと思うの。

というのもこれ、実話でして^^
前付き合ってた人のこと、私すごく好きだったんだけど、その人といる私は好きじゃなかったんです。

一緒にいるとなぜか意地を張っちゃったり、必要以上に嫉妬しちゃったり、試すようなことしちゃったり、「自分がありたい自分」と逆のムーブをしちゃうことが多かったんだよね。

そんな自分のことがどんどん嫌いになっていっちゃって、さらにそういう嫌な対応をしちゃうことで相手にも嫌な気持ちをさせて、二人の関係性も良くなくなって、もっと自分のことが嫌になっていくという大悪循環^_^

もちろん嫌な態度をとっちゃったりしたときは毎回すごく反省するのよ。
なのに、次会うとまた嫌な態度をとっちゃう自分がでてきてしまうのよね。。

こうやって、自覚して反省してもなおそういう自分の嫌な部分が出てしまう相手とは、もう離れるしかないんじゃないかな、って思うのです。自分のためにも相手のためにも。

実際その人と別れてみて、もちろん悲しかったけど、同時に自分が嫌いな自分と決別できたことで、ある意味楽になったりしたんだよね。

「あ~もう、またこんな態度とっちゃった」みたいな、自分のことを嫌いになる時間がなくなって、自分のことが少し好きになれたのよ。

なんかさ、嫌な態度をとったりしちゃうのって、もちろん自分の未熟さが100%悪いんだけど、そもそも「その人と相性が合っていない」ってこともあるんじゃないかなとか思ったりするんだよね。

長く続いている友達関係とか考えると、その人たちの前では自分は嫌な態度なんかもちろんとらないし、むしろその人たちといる自分は「いい人」であれる。だから結果的に関係性も長続きする。

これこそが「相性がいい」ってことなんじゃないかと思うのよ。

なんか、平野啓一郎さんの『私とは何か 「個人」から「分人」へ』って本に、

「どんな場面でも誰といても常に態度や性格が一貫している人間」なんてのは存在しなくて、接する相手によって自分を使い分けるのが普通だから、一人の個人の中にも色々な人格が存在している。
その人格は相手との相互作用によって作られるものであるから、自分が好きな人格であれる相手と一緒にいるのがいい。

みたいなことが書いてあったんだけど、これ本当にその通りだと思うのよ。

自分が嫌いな自分ってのは、相手との相互作用によって生まれるものでもあるから、自分だけが変ろうとしてもダメで、結局その相手との相性が合っていないから引き起こされてしまう。

つまり、「嫌な自分」になってしまうのは、自分の性格が悪いから、ていうところだけが要因ではなくて、そもそもその相手との関係がよくないことが背景にあるかもよ、という話。

だから、自分がどんなに好きでも、その人の前で嫌な自分になってしまうような相手なら、おそらく少なくとも現段階では相性が合っていないから離れた方がいい。プラスが生まれない。

そう思うと、恋愛も、自分のタイプに合う人を探すよりも、その人といる自分のことを好きになれる人を見つけた方が良い気がしてるの。

会社とかも、自分がスキで興味がある仕事よりも、その仕事をしているときの自分が好きになれる職場を見つけた方が良いと思うし、友達でも他の環境選びでもなんでもそう。

人や環境選びの基準はいろいろあると思うけど、やっぱり結局人生って自分が中心だから、それに接しているときの自分を好きになれないと、どこかで精神的に歪みが来ると思うんよね。

「対相手」への好きだけじゃなくて、「対自分」への好きもないと成り立たないというか。

もちろん、「相性が悪いから嫌な態度をとっちゃうのは仕方ないよね!」みたいな割り切りをするつもりは一切なくて、嫌な態度とか相手を傷つけるようなことはは当たり前にしてはならないんだけど、でも「なぜかこの人といるとうまくいかない。」みたいな関係に対して執着してもいいことないなと思うのです。

その人や環境といるときの自分がどうしても好きになれないなら、思い切ってその関係を切って、自分のことを好きになれる関係を求める時間に充てた方が、人生有意義な気がする。

実際思い返すと、東京で働いてた時の自分はどうあがいても好きになれなかったけど、マレーシアで生活してる時の自分はなにがあっても好きだった。

こんなふうに「そもそも合わない」っていう要因があったりすることもあるから、合わないものになんとか合わせようとして疲弊するより、自分に合ったところで過ごした方がいいよね、って最近すごく思う。

というわけで、人間関係も環境も、自分が好きでいれて、かつ自分のことを好きでいれるところを探し続けたいなと思いますね^^イェイ

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