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窓ぎわのトットちゃん。娘と重ねて、観ながら泣いてしまった日。

ある休みの日、家族を送り出し、ぼーっとしてから、家事を行う。

洗濯機を回しながら、食器を洗う。

食器を洗い終わる頃、ピーッ!と洗濯機が終了した。

ふと、窓際のトットちゃんが観たくなった。

近くの映画館で調べると、45分後に始まる。

映画館まで自転車で30分!(本気で漕いで)

10分で洗濯を干し、3分で準備をして、2分で駐輪場まで走る。

全力で自転車を漕ぎ、映画館にたどり着いた。

予定時刻ピッタリに到着、チケット販売機が混んでいる。

並んで待つが予定時刻が過ぎた。

これは、チケット販売が打ち切られるとまずい!

そう思いスタッフに聞きなんとか購入。

本編は5分後です。

お席ですが、2列目しか残っていません。

「真ん中だと両方空席なのでここにしますか?」

「よろしくお願いします!」
(観に行こう!と思った時は、まだ後方席でも空席があったのに、こんなに埋まっているなんて)

いつもならポップコーンを買うが、その時間もなく席に着いた。

同時に映画が始まった。

なんだろう。

窓際のトットちゃんの本を買った理由が、娘2人が支援級を勧められた時だったので、どうしてもトットちゃんが娘2人と重なる。


トットちゃんの行動一つ一つが、小1長女もやりそうな行動。

次女が新一年生になるので、このような先生達に会えるだろうか。

戦争時代の過酷な状況の中で貧しくなって行く背景。

映画を観てもあまり泣かないが、一コマ、一コマ、涙が止まらなかった。

友達、命、イタズラ好き、トットちゃんの性格もあるだろうが、その出来事に対する向き合い方がとても純粋で心を打たれた。

また映像も展開も綺麗でいつまでも見ていれる居心地感があった。

こんなにも純粋な心の持ち主が黒柳徹子さんだとすると、現在90歳の黒柳徹子さんの存在感も納得できる。

『3つ子の魂百まで』今もテレビから見れる黒柳徹子さんは純粋さが見てとれる。
きっとそうゆうことだ。

娘2人に怒ることもあるが、怒りすぎて、心の純粋さを傷つけないようにしないといけない。

純粋な心で出来事と向き合うこと、そのことこそ、大切で尊く人生の終盤までも続く魂なのかもしれない。

映画が終わり最前列から振り返るとたくさんの人だ。

特に高齢者が多い、杖をついる方や歩行器の方、介助されながら階段を降りる方。

中には子供連れの親子、全世代が観にきていた。

窓ぎわのトットちゃんは、国内外で2500万部以上が発行され、世界で最も多く発行された自叙伝として「ギネス世界記録」に認定されている。

その記録にも納得できる。

もしかするとこの作品は、

大人になるにつれて忘れてしまう、誰もが持つ純粋な子どもの気持ち。

その純粋な気持ちを呼び起こしてくれる。

暖かい作品なのかもしれない。

帰路に着き、奥さんと子供たちが自宅に帰ってきた。

「窓ぎわのトットちゃん、良かったよ!」

「じゃ一緒に観に行こう」と奥さん。

「いいで!」

普段は一回観るともう観ませんが、何回観ても良さそうな作品。

むしろ、子供も一緒に連れて行きたい。

そんな感じでした。

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