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ケアラーに多い【共感疲労】。誰でもすぐにできるケアの仕方

ケアラーケア・セラピストのTOMOKOです。現在は、理学療法士をしながらケアラーや今後親の介護に不安をもっている方々にむけ、介護に対する意識改革とボディセラピーを発信しています。

私の信念は、自分の内側で起きていることが現実世界に反映されている。
だから、自分の意識やBODYを調える事で目の前の要介護者もより良くなる、という事です。

さて、今日は題名に記載した共感疲労について書きます。

調べると、【共感疲労】とは、他人の苦難や困難に対して共感や思いやりを持つことによって、自分が経験したものでは無いにも関わらず、心理的な疲労やストレスが引き起こされる現象です。この状態が進むと無気力状態やうつ病に陥る危険性があります。

これ、ヤバいじゃないですかー(笑)

家族の介護をしている方や、病院や福祉現場で働かれている方は、この共感疲労が常にありすぎて自覚してない方も多いのでは?

身体症状としては、いつも体が重く倦怠感、頭痛、寝つきが悪い、不眠(断眠)、朝起きるのが辛い、など・・。精神状態としては、不安や悲しみで一杯、気持ちが落ち込む、仕事に行くのが億劫・・・などなど。

これって、数年前の私が全部当てはまってましたーーー(笑)
ほんとに体が重くて重くて、胸が苦しくて仕方なかったな~(遠い目)

やはり、介護されている方や、医療福祉分野で働かれている方は、責任感が強く優しい方が多いため、人の悲しみや苦痛への共感力に優れていると思います。だから、そういった仕事にもつけるとは思うのですが・・。

では、この心身の疲労、不調どうしましょうか?
SNSでは様々な方法論が出ていますね。
ここでは、私が色々試した結果良かったものを書きます。

【BODY編】
1,やっぱり深い呼吸! 腹のモヤモヤを腹圧かけるように口をあけて吐き出してみる どんな声が出ても良し!前記事の丹田呼吸など参考にしてみて下さい。

2,自分で自分の肌を優しくなでる 摩る 抱きしめる (ゴリゴリ筋肉押さないでくださいねーーー(笑))

3,空や、森、木、鳥など真っ青な空、新緑、鳥の優雅な飛んでいる姿を思考を止めてただ見る。⇒理学療法的な事を言うと、上のものを見ると、胸椎や頚部伸展するので、胸郭も広がって呼吸がしやすくなり、酸素がたくさん出入りするので気分や思考は前向きになります。 

4,呼吸しながらストレッチ。硬い部分は反動で伸ばさず、息を吐きながら体重の重みで伸ばせる範囲で伸ばしていく。

5,外をウォーキング。あまりにも要介護者の事や患者さん、利用者さんの事など頭に浮かぶ時は、歩行スピード早くして思考させないのも手です!

【意識編】
1,四六時中、他者の感情ばかりに目を向けてきた自分に気づく。
そして、今こそ、自分の感情に目を向け、その願いを自分で叶える事。

例:『反応が乏しい要介護者をみて心が痛かった。寂しかった。ほんとは思い切り眠りたい。疲れたよー!私だった腰痛いよー!』とか・・。寂しかったならハグしてあげればよいし、痛かったらストレッチや温めるなどし、とにかく他者へ向けていたエネルギーを自分のために使う、という事です。
本当にこれポイントです。

2,目の前の要介護者の方や、患者さん、利用者さんの感情に責任を持ってしまっていることに気づく。他者の感情に誰も責任はとれない。
これ、私もやってしまうんですが、例えば目の前の人が、寂しそうであったり、怒っていたり、悲しそうであった場合、元気になってもらいたく、自分ができる最大限の楽しいリハビリや体操など提供しても、その方が何も変化がなかった時、とても自分を責めていました。自分の精一杯を提供したり、ケアをしたなら、そこを認める力が必要です。皆それぞれ、病気があろうがなかろうが様々な感情を感じる責任がありますからね、

3,その人の回復する潜在能力、今できる力を信じる。
様々な事を察知する能力があって、まだ起きぬ未来や、病状など考えて準備する事は素晴らしい事です。しかし、その要介護者や患者さん、利用者さんのできる部分も見て、信じてみようという意識も大事だと思っています。

こんな感じでしょうか・・。どれか良いな、と思った内容があったら実際にやってみて下さい!(^^)!




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