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GREEN SPOONをつくって、丸2年が経ちました。

※今回は極めて個人的な、備忘録のようなnote。


2歳おめでとう、GREEN SPOON。

僕たちがGREEN SPOONをつくってから、ちょうど2年の月日が流れた。この2年間で本当に多くのことを経験させてもらい、また多くのものを手にし、今が一番幸せだと感じている。手にした一番は、断トツで仲間との青春だ。誇張でもなんでもなく毎日どこかのタイミングでその喜びを感じ、確実に僕の人生を豊かにしてくれている。起業してから、日常の何気ない瞬間が、まるで映画のワンシーンのように、音楽がついてスローに見える時が多々ある。

GREEN SPOONがなかったら出会えなかった人たちが数多くいるし、GREEN SPOONがなかったら深められなかった縁もあっただろう。僕はこれまでの人生、友人を大切に生きるが自身のテーマであったが、この2年は友人というより戦友のような仲間がたくさん増えた。GREEN SPOONに関わるメンバーは、この2年で築いた最上の誇りだ。仮に会社やブランドという枠組みの関係でなくなる未来があったとしても、皆との繋がりは人生を通して大切にしていきたい。

手にしたもの。表現がこれで正しいのかは分からないけれど、お客さまの存在はある種同じビジョンを共有する仲間と言うことができ、とても大きい。これもまたGREEN SPOONというプロダクトが無ければ、出会えなかった大切な縁だと思う。まだ何でもない、名も誰も知らぬ、リリース初期からサービスを利用頂いているお客さまがもしこれを読んでいらっしゃれば、心から感謝を伝えたい。今月からサブスクBOXの同梱物で入る手紙にも書いたのだけど、ブランド3年目は新しい刺激と発見をこれでもかと詰め込み、たのしい野菜体験を今以上に提供していきます。ご期待ください。

起業家の悦び

節目の2年ということで、少し振り返ってみたい。まず言えるのは人生の濃さが尋常ではない。今までの人生の何年分だろう・・・とにかく時間が爆速で過ぎていく。正直、心身ともにきつい時もあるし、このブランドは滅茶苦茶に手のかかる子だな・・というのが2年間の本音。平時などなく、ほぼ有事。やばい時は自己肯定感がだだ下がるし、もう終わりだみたいな気持ちになることもある。だけど、仲間の存在に幾度も助けられ、この2年で少しずつその感情にも慣れた。

自分の無知が故、ありえない挑戦を掲げ、無謀な意思決定を繰り返し、組織を疲弊させ、失敗もたくさんした。でも、無知だからやってこれたとも言えるし、知性が人を不安に陥れ、意思決定を硬直させることも肌で学ぶことができた。今振り返れば、無知が強みになった瞬間を僕たちは奇跡と呼んでいたのかもしれない。世の中、なんでも最終的にはやらなきゃ分からないし、やってみてわかることがほとんどである。それがスタートアップだし、挑戦するということなんだなと今なら理解できる。奇跡はパッションによって、再現性を持って何度でも起こせることを知れたのも大きい。

GREEN SPOONは外から見ると、有難いことに色々な意味で綺麗に見えているらしいのだが、それは残念ながら間違っていて(笑)、水面の下ではいつも足をバタバタさせている。ハードな局面の連続であるし、今も驚くほどに忙しなく、目の前は課題だらけだ。だけど、とにかく楽しい。こんなに想像し得ないことが起こりつづける環境はそうそう無いと思う。未来は見えないからこそたのしいと感じる自分にはこの毎日が向いている。見えてる未来をなぞる人生は退屈してしまうという人には、起業やスタートアップへの参画はひとつの選択肢になり得るかもしれない。

何もなかった2年前。仲間も資金も商品も、GREEN SPOONという名前すら、本当の意味で何もなかったのだけど、その時に脳内で描いたビジョンが現実に変わっていく奇跡を目の当たりにして、日々感動の連続だ。最高の仲間と意志ある挑戦ができるのはやっぱり最高だよと、起業前に世界を旅していた自分に教えたい。物理的な冒険(世界を旅して回る)もいいけど、東京にいながらの今回の冒険の方が遥かに面白いと。

きっと今の時代の多くの人が望んでいるのは、生活のための人生じゃない。夢中に生きる豊かな人生だ。だからこそ、今この瞬間の環境を愛し、会社やブランドを支えてくれるすべての人に感謝をしたいと思う。

冷凍ディスプレイの前で

最近、その冒険中、嬉しい光景に出会した。

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スープとサラダ。食べ過ぎ対策におすすめ。

ヤオコー南流山店の冷凍棚一面を、味の素の餃子とハーゲンダッツに並び、GREEN SPOONが埋め尽くしている。冷凍ディスプレイの前を通りかかるお客さまが、ぼそっと「チャウチャウタイム・・」とか「グリーンスプーン」とか呟くのを後ろでこっそり聞いた。なんだこの感情は・・・!?!?となったけど、数秒後にそれは嬉しいの感情だとすぐにわかった。小さい子どもや高齢者を含め、自分の大切な人にも心から勧められる誇らしい商品を作っていることの幸せを噛み締め、これからこれを全国に広げていくぞ!という決意を、冷凍ディスプレイの前で固めた。

最近、自宅のゴミ捨て場で、GREEN SPOONの段ボールに遭遇したりもした

大人の青春はやっぱり存在する

「アバウトタイム」という映画がある。物語の後半、主人公のティムがとある普通の1日を何度もやり直すシーンが印象的な素敵な映画である。何気ない日常がどんなに奇跡的で美しいものなのかということを教えてくれる。

2002年冬のドラマ「恋ノチカラ」では、堤真一演じる貫井功太郎が大手広告代理店を辞め独立し、クリエイティブエージェンシーを仲間とともに立ち上げる。今でも何度も見返す大好きなドラマで、主題歌のキラキラが流れるオープニングが異常に素敵で泣きそうになる。何より、深津絵里演じる藤子さんのセリフがいちいちぶっ刺さる。本気で仲間と挑戦する大人の青春の在り方を教えてくれる最高のドラマだ。見たことない人は観てほしい。日本ドラマの最高峰だと思っている。

僕にとってのGREEN SPOONの日々は、そんな最高の映画やドラマに負けないほど激動であり、感動がある。ずっとワクワクしていたいし、自分に関わって頂ける人たちをワクワクさせ続けたい。もし、そんな挑戦の日々に興味がある方がいれば、GREEN SPOONを一度試して頂いた上で、直接連絡をいただけたらとても嬉しい。まだ始まったばかりの旅路、よちよち歩きのこのブランドを一緒に育ててもらえたらと思っている。

ブランド創造の意味

最後に、なぜブランドを創りたいのかを考えてみる。恐らく僕がミーハーだからという理由もあるけれど、せっかくスタートアップで人生懸けてものづくりをするなら、世に残るものを創りたいというのが一番大きい。ブランドは強い意志の先に結果としてできるもの。だから創りたいという表現よりは、意志を貫いた結果残る感覚の方がしっくりくる。その時、いつも考えているのは「これ、何年後かに無くなるよな…」と思うものに、僕の時間は使えないし、社員を含めたチーム、関係者の時間はもっと使えないということ。2022年の今、毎日本気で取り組んでいることを持続可能なカタチにして世に残すというのが自分の責務であり、やりたいことだ。その時代の一瞬ではなく、普遍的でサステナブルな創造を目指していきたい。

勿論、これからの10周年、20周年・・・を、今の仲間と迎えているかは分からないし、自分の人生だってその時にどうなってるかは全く想像ができないけれど、GREEN SPOONがない未来だけは嫌で、GREEN SPOONのある未来の世界で、今の仲間とたまに飲むみたいなのが僕の夢のひとつ。その時、カオスな今を振り返ったら、お酒も大変に進みそうである。その日が今から待ち遠しい。


さて、そんな未来を創れるかは自分たち次第だねということなので、3年目もトップギアのまま爆速で頑張っていこうと思う。覚悟を新たに、強い意志のもと、世の中に新しい価値創造をしていく。

何より、自分たちがたのしみながら。

たのしい野菜を届けていく、ベジタブル・ワンステップミール「GREEN SPOON」


大変でつまらない野菜を、
カンタンに楽しく変えていく。

たのしい食のセルフケア文化を創ることを実現し、
僕たちGREEN SPOONが思う幸せな人生を増やす。
「自分を好きでいつづけられる人生を。」

社員のみんな、チームや関係者の皆さま、お客さま、株主の皆さま、これからGREEN SPOONを通じて出会うことになる多くの皆さま、ブランド3年目もよろしくお願いいたします。

WillとWantで挑戦する人生はたのしい。
Love what you want and your will.

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可愛く仕上がってるので、ぜひ見てみてください!

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