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BREAKING DESIGN(ブレイキングデザイン)Day0 ~未経験ネキにキャリアインタビューをしたら学びがとても多かった話~

✍はじめに(自己紹介)

みなさん、はじめまして。イシカワです。

Web制作会社や事業会社の採用支援、デザイナーのキャリア支援に日々心を燃やしている人です。以前、飼っていたフェレットを淡々とあげる続ける謎noteが、この度お仕事的なnoteとして8年の時を経て2023年に復活を遂げました。

これから、好きな制作会社、好きなWebサイト、そしてキャリア支援について、月イチペースで発信していくとかいかないとか。相変わらずTwitterの頻度多めな気がしていますが、そちらも合わせて、皆さまどうぞ宜しくお願いいたします。

📝どんな記事か

この記事は、過日に無事完結した、架空サイトでデザイン対決をしちゃうというQUOITWORKS ムラマツさんがやってるYouTubeチャンネル「MUUUUU.TV(ムーテレ)※1」の 「BREAKING DESIGN(ブレイキングデザイン)※2」という企画に勝手に乗っかる形で書いた、ほぼ関係のない、ただのおじさんのnoteです。

もう少し真面目に書くと、参加された未経験ネキに「キャリアインタビューをしたい!」と思い立ち、突撃し、いろいろ聞いて、いろいろ学んだ内容をアウトプットしたものです。未経験ネキの強さの秘密にせまる、的なやつです。

未経験ネキの視点で書かれた体験記はこちら👇
BREAKING DESIGN 備忘録 | 未経験ネキ

※1 MUUUUU.TV(ムーテレ)とは
デザイン歴15年の東京の会社社長が、「教えるプロからではなく、実績からモノを語れる現役のプロたちを巻き込みながら、有益な情報をシェアする番組。」隔週で色々配信中📺

※2 BREAKING DESIGN(ブレイキングデザイン)とは
架空サイトのデザイン対決。PCトップページまでをデザインし、コーディングは不要。応募者の中から選抜された経験3年くらいまでの3人の挑戦者(猫ネキ、化物ネキ、未経験ネキの皆さん)が、QUOITWORKS ムラマツさんと共にクリエイティブ会社LIGの採用サイトを勝手にリニューアルという企画。

MUUUUU.TVより ※一部編集

🤔なぜ書くのか

心を打たれたから、に他なりません。

ムラマツさんの企画力と実行力、参加された猫ネキ(necco 小雪さん)、化物ネキ(バケモノ ヨウさん)、未経験ネキ(sachikoさん)皆さんたちの弛まぬ努力と葛藤の連続、審査員で参加されたM-HAND 岩松さんSHIFTBRAIN 鎌田さんSunny 原さんB&H 今村さんたちの審美眼と言葉の力、あらゆる角度から心を打たれ、揺さぶられ、涙腺が緩み切っているおじさんは目から汗を流し続けてしまったのでした。

みんなとハグして酒を酌み交わしたい気持ちでいっぱいですが、そこは自制のきくおじさんなのでグッと抑えつつ、私なりの貢献をしたいと強く思ったわけです。

もうみんな頑張ったし、みんな優勝なんですが、特に、特に、気になってしまったのはやっぱり未経験ネキの存在です。

  • なぜ未経験の彼女は参加しようと思ったのか?

  • なぜ彼女はあの場に立てたのか?

  • なぜあそこまでの成長を遂げることができたのか?

ここらへんに猛烈な興味が湧いてしまいました。

今回の企画における努力や根性を点で捉えるのではなく、過去から未来に向かう線で捉えることで、同じ立場におられ、日々悩み、葛藤し、迷いの中でも懸命に前進しようとする方々へのヒントを提供できるのではないか。さらには、Web制作業界の採用側への未経験者採用や育成のヒントとして貢献できるのではないか、と考えたわけです。

🎤未経験ネキのこれまで

突然の申し入れにもかかわらず、キャリアインタビューをご快諾いただき、半生を振り返ってもらいました。彼女のらしさ溢れるおもしろエピソードばかりでしたが、プライバシー的にも出せる情報には限界があるので、一部のエピソードをぼかしつつ3つの時代に分けてご紹介します。※ご本人には、原稿を事前に見てもらい、公開についてのご了承をいただいています

<幼少時代>

  • 牛がたくさんいる田舎に生まれ、事業を営むご両親の一人娘。

  • 籠り気味な性格で友達も少なめ。

  • 故に一人遊びの天才として育つ。チラシの裏紙によく絵を描いていた。

  • 水泳を習っており、級をあげるのをレベル上げ感覚で楽しんでいた。

  • 「ハム太郎描くのうめぇ!」という理由から小学校で友達ができはじめる。

  • 引っ込み思案だったが、仲間たちも増え、社交的に。

  • その結果「あいつが出来るなら私もできる」という負けず嫌いと「褒められたい」という欲が同時に出てきて、学級委員長や生徒会長など務める。

<中・高・大学時代>

  • 「給食を完食しないといけないらしい」という地元中学の噂を耳にし、食が細い未経験ネキは中学受験を決意。

  • 「女子高こわそう」「校舎キレイぽい」「学食うまそう」という理由で、見学にも行ってない共学の中高一貫校に惚れこみ、受検。無事合格する。

  • ギャルに憧れるも、元来の真面目な性格と厳しい校則でギャル化断念。

  • 部活選択の際、なんかキラキラしてるテニス部やバスケ部に苦手意識をもち、「運動神経なくてもできるで」と言われた剣道部へ入部。袴カッケェ・・が理由の一つだったことはここだけの秘密。

  • 高校からは未経験で吹奏学部に入部。週5で習い事をしつつ、部活と並行して分刻みのスケジュールの毎日。過密じゃないと不安になるくらい。

  • 高校に入ってから、急に成績が伸びだす。やればやるだけ出来る範囲が拡がって、勉強楽しいじゃん期。仲間が増える→先生に褒められる→成績が上がる→もっと努力する、という正のループが発動。

  • 「校舎カッケェ・・」で一目惚れした大学に入るために、寝る時間以外すべて勉強の毎日。途中からハイになって楽しくなってきた。

  • 志望校に無事合格。憧れの東京でのキャンパスライフが始まる。

  • サンバサークルの活動にのめり込み、デザイン未経験ながら衣装や演出などを手掛け、面白さを覚える。コンテストでは優勝🏆

  • 部活、受検、サンバと頑張ったら実現できるという全能感を持ったまま、就活に入るも連戦連敗。行きたい会社に行けず、初めての挫折を味わうことに。

<社会人時代>

  • 誰に聞いても「それはヤバイ」と言われてしまうIT企業にエンジニアとして入社。

  • それでも割と前向きに仕事をしていたら「なんかやる気のある子がいるぞ」と色々目をかけてもらえるようになる。

  • 新人が書いたコードを、同社に所属する30年選手たちが次々にレビューしてくれるようになる。

  • バチボコにされながら、コード書く→バチボコレビュー→コードもっと書く、という正のループが発動。実力的にも認められるようになってくる。

  • ただし、その先輩たちの退職や自身の異動で成長する環境が失われ、元々進みたい方向性ではなかったので、辞めてデザインの道へ。

  • 性格的には陰キャそのもの。モー娘。→KAT-TUN→嵐と好きになったらとことんハマる性格。社会人になってからアニメにはまり、声優の沼へ。

📚未経験ネキから学べること

各時代に分けて未経験ネキについて書いてきましたが「なるほど、だからか」と思う点も多くあったように思います。

彼女固有の体験から他の方でも学び取りやすいように、少しだけ抽象化して、ヒントになりそうな部分を抜き出してみました。イシカワの解釈と偏見が多分に含まれていますが、そこらへんには目をつむってやってください。

1. 直感を信じて、エイヤと飛び込んでみる

色々考え込んで遅い正解を選ぶよりは、自分の心のままに判断し、早く失敗し続けて正解にたどり着く。まさに「巧遅拙速」タイプ。

「スピードが命」というよりは、まずは自分自身から湧き上がる衝動を素直に受け取めてみる。その責任はワイが取るんや的な感覚で選択・判断してあげるのも、自らを成長させるための大事な動き方なのかもしれません。

2. 他者に依存しすぎず、個で進める胆力をもつ

家族や友人に恵まれた環境にありながらも、一人っ子気質が影響したのか、どこまでいっても自分自身の人生であり、意志をもって行動するという揺るがなさを感じました。

意志をもって、学業や部活、週5の習い事をやりくりする。始めたきっかけはどうであれ、分単位のスケジュールをコントロールしてきた体験が、自らの行動や心の在り方を律する強さを育んだのかもしれません。

他者の意見は参考にしつつも、あくまでも決めるのは自分自身、そんな姿勢にこそ、未来の道を切り拓き、その道を舗装し続ける覚悟が備わっていくのだろうな、と感じました。

3. 成し遂げた経験があり、頑張った先の世界を知っている

習い事、受験、部活、仕事・・・、色んな局面でひたむきな努力を続け、途中からアドレナリンが出始め、ハイになって正のループが回る。自らを律した努力の先に何があるのかを知った上での行動のように思えました。

かの知の巨人 アルバート・アインシュタインが語ったとされる人類最大の発明である「複利」。努力の複利の仕組みを体験的に理解していたからこそなのかもしれません。

4. 自信もプライドも脇に置いて、素直に受けとめる

「20年選手が言っていることと未経験が思うこと、どっちが良いかなんて考えるまでもない」という言葉がとても印象的でした。

自分の感情を認めつつも、メタな視点で自分自身を客観視している。だからこそ「すげー良くないですw」というフィードバックにも間髪を入れずに「ですよねww」と反応できる。

ヒトではなくモノやコトにぶつかってきている言葉であることを理解し、湧き上がる色んな感情を脇に置いて、目の前のデザインへの解釈をアップデートし続けられる、そんな強みが見え隠れしました。

大好きな松下幸之助さんの至言。

引用元 https://gifmagazine.net/post_images/638143

この本も大好きです。

5. 実は細かくポキポキ折れてるが、めっちゃ早く治す

ここまで読むと、強烈な自己認識と圧倒的素直な姿勢を持つアタマとハートが強靭な人だからでしょ、という印象をもってしまうかもしれません。

でも未経験ネキは最後にこう言っています。

「実は、、、細かくポキポキ折れてるんです 🥹 」

今回の取り組みの中で「あの人はタフだから」「気にする性格じゃないから」という声を見聞きしたと言います。実際のところ、私も「受け流せる強さを持っているんだろうな」と思っていました。

ただ、実際のところは、時間の無さに折れ、フィードバックの言葉に折れ、自分の引き出しの少なさや思考の浅さに折れ、を繰り返していた。でも、すぐに治して、傷だらけになりながらも前に進んでいた、と。

その秘訣は、ここまでに書いた「直感」「胆力」「努力」「素直」にありそうです。これらの武器を持った上で、今やるべきことにフォーカスし続ける。そうすることで、明日への活力が生まれ、自己修復機能を最大にし、傷だらけでも前に向かっていける推進力を生み出していたのではないでしょうか。

そういえば、一昔前に流行ったGRITでも「失敗を恐れずに挑戦すること。心から楽しむ情熱を持ち、日々の努力を粘り強く続け、諦めない態度が必要。」と書いてありましたね。

著者のTEDスピーチはこちらから👇日本語字幕付きです。

🙌おわりに(Special Thanks)

と、こんな感じで直感に従い、年始の挨拶回りをしすぎてボロボロになりながらも、書くゾという胆力をもって、初お仕事的なnoteを書いてみましたがいかがでしたでしょうか。ご意見・ご感想・ご批判を素直に受けとめつつ、時にはポキポキと細かく折りながら、粘り強く努力を続けていきたいと思います。

最後は、やっぱり御礼です。

Special Thanksは、未経験ネキことsachikoさん、QUOITWORKS ムラマツさん、MIMIGURI たけうちさんです。

◎未経験ネキさん(@LsIaGchi
数か月前からのご縁でしたが、葛藤を抱えながらも、傷だらけで前進し、成長していく姿をわりと近くで見ていました。「noteを書きたい!」という衝動が生まれたのは、間違いなくあなたの挑戦と成長あってこそです。挑戦ってこんなに眩しくも大切なものなのだ、と学びました。本当にありがとうございました。

◎QUOITWORKS ムラマツさん(@muuuuu_chang
どんなに忙しくても、3人のネキたちに真正面から向き合い、言葉と態度を丁寧に選びながら、全力でフィードバックしていた、と聞いています。この企画のぶち上げ、様々な人の巻き込み、愛しかないフィードバック、何十時間にも及ぶYouTubeの動画編集、そして最後のあの歌詞による鮮やかな回収。すべてがデザインされていたように思います。誰よりも傷だらけになりながら、それでも自分の信じる道を突き進むおじさんの底力、しかとこの目に焼き付けました。触発されまくりながら、私なりに信じる道を突き進んでやろうと思っています。お互いの傷を肴にまたカレーで乾杯しましょう。本当にありがとうございました。

◎MIMIGURI たけうちさん(@miyukitakeuchii
今回の BREAKING DESIGN にあたり、私なりの貢献が出来ないものかと考えていた時、「俺はネキたちのこれまでとこれからを追って欲しい」と何の前触れもなしにDMをいただいたのがnoteを書こうと思ったキッカケでした。いつも、お互いのこどもネタツイートにいいねしあう仲だけど、ふとした時に、新しい視点と率直な意見をいただけていて、すげえ感謝&リスペクトしてます。リアルで一度も会ったことないんだけどw 本当にありがとうございました。 

ということで、今回はこれでおしまいです。
関係者の皆さん、大感動をありがとうございました。

🐤参考ツイートまとめ

おしまいゆうたくせに、まだちょっとだけおふざけを続けます。今回の BREAKING DESIGN で感涙したおじさんたち(自分含む)のツイートをぶら下げて本当におしまいにします。

泣いた人

朝から泣いた人

泣きそうな人

エンドロールで泣いてる人

泣いてないけどむちゃくちゃええことゆうてくださってる人

泣いてないけどコロナでも刺激をもらった人

泣いてないけど魅力を再確認できた人

泣いてないけどもしかしたら買っちゃうかもしれない人

自分で感動しながらたぶん泣いてる人

最後に、フィナーレの前に勝手に終わらせちゃってる人(泣)

皆さん、本当に本当に、ありがとうございました!

2023年、ぴょんぴょん飛び跳ねながら元気にいきましょう🐰

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