ともす横丁Vol.25 まなざしと態度
多くの場合、感じるまなざしは他者か自分だ。他者は社会全般として捉えているものであったり、特定の個人であったりする。社会全般であると大抵は自分の能力の不足や適合できない自分のありようを思い知らせる方向に向く。何の実態もないのに関わらず、自分のまなざしとなって自らを苦しめる。他者と言いつつ、内なる自分が作った幻想だ。
一方、個人のまなざしは、自分を形作るうえで重要な立ち位置にいる存在が多い。両親だったり、コミュニティの上にいる人たち。自分を護るため、あるいは愛されたくて、欠かせ