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家族で『囲炉裏(いろり)』を 囲んだ夜に、便利な生活に慣れてしまっていることに気づいた話。


【どうしても囲炉裏体験がしたい。】


毎年12月は 三つ子の誕生日 地元の祭り クリスマスと、毎週なにかしらイベントがあるので慌ただしく過ぎていきます。

それでも 私にはどうしてもやりたいことがあり、山間部へ車を走らせました。もちろん家族6人いっしょに。


その私のどうしてもやりたかったことは、『囲炉裏体験』

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近年はダウンジャケットが必要ないくらい暖かい冬を過ごしていしましたが、この冬の寒さは厳しく「暖をとりたいなー。」「温かい食材をいただきたいなー。」という気持ちになり、私は囲炉裏を想像しました。静かな体験だが2020の家族の思い出になるし、厳しいこの冬を静かに乗りきるために よし、やっておこう!と思い立ち動き出しました。


【囲炉裏で何が体験できるか?】


囲炉裏で出来ることは、焼く・煮る・炊くの調理です。食材を焼くだけでなく、自在カギに囲炉裏鍋を掛けて鍋もつくれるし ご飯を炊くことも出来ます。

しかし今回利用する囲炉裏では、自在カギを取り外しているので囲炉裏鍋は出来ないと言われました。つまり焼き料理のみを体験することになりました。


【囲炉裏体験に必要な物】


ありがたいことに、今回利用する囲炉裏は全て自分達で食材を用意し体験することができます(お願いすれば食材も用意してくれますが)。だから”囲炉裏で出来ること””囲炉裏料理”について自分で調べることから始めました。そのため初めての体験の楽しさを存分に味わうことが出来たのです。

囲炉裏体験をするために準備して持ってきた物は、

・軍手・備長炭・竹串・食材(野菜/魚/肉/果物や菓子類など)・調味料


移動の途中で 地元で採れた野菜を買える場所がありました。そこで私はシイタケとミカンを購入しました。

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【家族で囲炉裏を囲んでみたら・・・】


今回は 囲炉裏で鍋料理やご飯を炊くことは出来ませんが、実は部屋には家電製品が揃っているので何でも作れます。

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次男が「俺がご飯を炊こうか!」と言い出したので、次男にお米をといでもらいました。

その次男のやる気に乗っかり、私は味噌汁を作りました。

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その間 夫が囲炉裏に炭を置き 火をつけだしました。その囲炉裏の横で 私は切った野菜を串に刺し囲炉裏で焼きはじめました。我々が使用したのは置き囲炉裏という食卓としても利用できるタイプで背中をかがめる必要が無く、とても楽に過ごすことができました。

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食材が焼けていく様子を見て、「焼けている?」「もうちょっと焼いてみる?」と確認。普段は私が料理をするので、焼き加減も味も私次第です。

それが囲炉裏では家族と話し合いながら料理をすることが出来るのです。「いいんじゃない?」と誰かが言うと 焼き加減もOKのような気がします。

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焼いているネギから水分が出てきました。

それを見ていた子供達が「美味しそう。」「食べたい。」と言い出しました。普段子供達は大きめに切ったネギやシイタケを敬遠するのですが、「シイタケが美味しそう。」「ネギが食べたい。」と野菜を指名してきました。

そうきたか〜!!!!

こんなに野菜を食べてくれることを予想できず、野菜を控えめに用意したことに後悔しました。冬場は傷みにくいので野菜は多めに用意しても良いですね。

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実は食材のことで頭がいっぱいになった私は、調味料は塩と味噌しか持って行きませんでした。しかし「味はどう?」と聞いたら、食材そのものの美味しさが出たようで「おいしい。」と言って食べていました。

ふ~、良かった~。

夫が「俺、醤油は持ってないけど麺つゆなら持っているよ!」と言い出しました。

バーベキューも計画していて、そちらの食材と道具はすべて夫が用意しました。バーベキュー担当の夫が麺つゆを持ってきたのはどういうこと!?と疑問に思いますが、調味料をさし出してくれた部分にはこの人やっぱり私のベストパートナーじゃない!!と感じました。(時々ですが!ベストパートナーだと思うことがあります。)

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そして夫の気分がノッテきました♬「餅も焼いてみようかな。」と言い出し餅を焼きはじめました。網を使わずに竹串を置いて焼いたものだから、これが面白いほど焦げてしまいました。夫は失敗を認め・・・・焦げた部分を取り除き電子レンジでチン!をして、餅を食べていました。


【日常生活のありがたみ】


囲炉裏で調理している間、”子供達が飽きてしまうのではないか?””子供達がお腹を空かせ文句を言いだすのではないか?”と私は心配しました。

心配になると、『囲炉裏の火がもっと強くならないか?』『囲炉裏の火を強くするにはどうしたらいいか?』と余計なことを考えてしまう私がいました。

勝手に焦っている自分に気づき、『これは普段使っているコンロではないよ。囲炉裏なんだよ。』『囲炉裏での調理をもっと楽しもうよ!』と自分に言い聞かせました。

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そのうち子供達が「まだ食べられないの?」と言い出し、

落ちついて「うん。家(での調理)とは違い、囲炉裏で焼くと時間がかかるんだよ。」と返しました。

普段の調理ではコンロで強火/弱火を簡単に操作し 時間も調整しています。そんな便利な生活に慣れ、常に時短など時間を調整しようとする自分に気づき、面白さを感じました。『ふーん、本来の料理って時間がかかったんだね。』。ようするに今ある便利な生活のありがたみを感じることが出来ました。


あと 焼いている時は 串の立て方が良くないのか??火が足りないのか??分かりませんでしたが、今 写真を見ると 囲炉裏自体が小さいことに気づきます。6人分の食材を焼くのであれば、もう一回り大きな囲炉裏が良いですね。それでも いろんな所からマシュマロを焼こうとする手が出てきて、すき間を見つけてマシュマロを焼いてました。


【気をつけること!】


皆さんもご存じだと思いますが、換気や火の始末をしっかりとしないと一酸化炭素中毒になるおそれがあるので囲炉裏はとても危険です。

寒さを感じるかもしれませんが、時々換気をしながら楽しみましょう。

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【家族で囲炉裏を囲んだ夜の感想。】


今回の囲炉裏=和食という発想しか出て来なかった私からは、初心者っぽさが出ていますね。次は和食にこだわらずいろいろ試してみたいと思います。

スタッフの方から「自在かぎは取り外してあるから囲炉裏鍋は出来ない。」と聞いた時はガッカリしましたが、今回は焼き料理のみのトライで良かったです。なぜならば囲炉裏体験の初心者は手探り状態で料理をするため手際が悪いのです。焼き料理も鍋料理も・・・と欲張ったら、穏やかに夜を過ごせなかったはずです。

しかも「次は違う食材を用意したい!」「違う調理も試したい!」と次の楽しみが残るくらいで私にはちょうど良かったです。果物や魚介類も焼いてみたいです。

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今回の体験で子供達は、パパとママの動きを見ていたと思います。だから次は子供達にも作業を任せてみようかな!

囲炉裏料理にはバーベキューとはまた違う楽しみ方がありました。大人も初めての経験で分からないことだらけで、だけどそこに楽しさがありました。また囲炉裏料理をしようねー。


ただ今 我が家は、冬眠中。うるさい子供達と、家の中で静かに過ごしています。今の生活の中で、何をどう楽しみましょうかねー。

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