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農業との出会い

農業を仕事にしよう と思ったのは、就職を目前に控えた大学4年の3月。

大学のときに活動していたNPOで、卒業前に、最後のボランティア活動として参加した花農家さんでの住み込みのときでした。

農業と無縁の幼少期

私は、父がサラリーマン、母はパートで働く専業主婦、田んぼや畑とはほぼ無縁の住宅街で産まれ育ちました。

祖父母は銭湯、町工場を営んでいて、私が住む土地よりもがちゃがちゃした街中にあり、
友達から聞く「夏休みは田舎のおじいちゃんおばあちゃん家に行って、川で~、畑で~」みたいなのに少し憧れがありました。

父は、小学生まで田舎で過ごしたこともあってか
自然が好きで、よく山登りや川遊び、
海へ連れて行ってくれて、
私は割と自然というものを身近に感じていました。

環境問題を解決したい

私が小学生くらいの時から、環境問題みたいな話が教科書やテレビなんかで取り上げられるようになり、
自分の住んでいる街でも道がアスファルトに舗装されていったり、ちょろっとあった田んぼが徐々に住宅で埋め尽くされていくのになんだか窮屈な思いがしたり。

大学進学を考える頃に、
なんとなく環境問題の解決に携わるような仕事をしたいなと思うようになりました。

でもどうすればそういう仕事につけるのか分からない、
どういうことが地球環境問題を解決することにつながるのかわからない。

大学では、環境会計を専攻し、環境教育にも興味を持ったことから、途上国で環境教育のボランティアに参加したり、国内で里山保全活動に参加したり。

とりあえず、「環境」をキーワードに
いろいろ動きながら模索を続けました。

就職活動でも、明確なイメージが持てないまま、
でも「環境」をキーワードに、環境コンサルティング会社やエコツアーを企画する旅行会社、CSRとして環境活動を積極的に行なう会社など
いろんなところを受けました。

農業と出逢う

そして、ゼロエミッションを掲げ、自社農場を持つ外食企業に内定。
その時はどちらかというとエコロジー事業に興味があり、「農業部門もあるんだな、自社農場で環境教育とかもできそう」くらいの農業への思いでした。

その後、「食」を仕事にするなら、食の現場を見に行っておきたい!
と、農業インターンで合鴨農法でお米を作る農家さんで2週間の住み込み。
そこで、初めて農業の現場に触れることとなりました。
「あれ、農業っておもしろい!」

そして、卒業前の2月、最後のボランティアで菊農家さんのインターンへ。
そこで、農業の厳しさを知ります。
きれいな花を育てるには農薬をまかないと難しい。(農薬がつかないように着る防護服にびっくり。)

花ができたとしても、相場によっては運賃が賄えず出荷するだけ赤字になることもある。
(え、価格ってそうやって決まるの??)

そして、私たちインターンが夕方仕事を終えた後も、
夜遅くまで作業を続けるステイ先にお父さんお母さん。

生産現場を支える仕事がしたい

そんな姿を見ているうちに、
作る人が安心して作って生活できる農業の形ってないのかな、作る人にも食べる人にも環境にも優しい農業ができたら、そんな農業の力になりたい
と思うようになります。

ただ、農業の勉強なんかしてこなかった私に何ができるのか?
あ、農業したい人っていっぱいいるよね。
その人たちが安心して農業に打ち込めるようにバックアップすればいいんだ!

そして、入社する頃には、いずれ農業部門に行って農業をする人たちを支える仕事をするんだ!
と目標を掲げることにになります。