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オンライン研修、何名まで参加OKにしてますか?

オンライン研修をするにあたって、かなり早い段階で考慮しなくてはいけないこと。それが、参加人数です。

いったい、何人までOKなのか。

「人数設定による研修効果の違い」というテーマも面白いのですが、それは講師の方にお願いすることにして。今回は「サポート名人」として、運営の視点に絞って、対応できる人数をお伝えします。
「オンラインなんだから何人でもOKでしょ?」とお思いの方には、ぜひ一度お読みいただきたい…!

事例は3パターン。
大人数の例から順にいきましょう。


1)講師からの情報提供がメイン。講義型研修。→何名でもOK

講義型の研修の場合、人数に上限はありません。
「ウェビナー」を使えば、かなり大人数が同時に視聴できますし、サポート業務は、人数が多くても少なくても、基本的に同じです。
(※2022年1月現在、Zoomのウェビナーは10,000名まで対応可能)

ウェビナーをサポートする時は、開始前のセッティングが仕事の7割になります。残り3割は、問題なく配信できているか?「見えない」「聞こえない」などのコメントは無いか?···などを常時パトロールすること。

ウェビナーではなく、ミーティングルームに大人数を集めてオンライン授業の形式をとる場合は、少し心配事が増えてきます。人数が多いと、システムの上限人数に達していなくても、デバイスやネットワークの環境によって通信状況に支障が出ることも…。

「見えない」「聞こえない」「ログアウト(落ちて)してしまった」などの個別アクシデントが発生することは当然と考え、なるべく対処方法を事前に通知しておきましょう。
人数が極端に多いとわかっている場合は、潔くウェビナーにしてしまうのも一案です。

2)グループワークあり!共有なし!の研修。 →40名程度で。

参加メンバーに、交流や意見交換をしてほしい場合。数名ずつグループ分けをして「ブレイクアウトセッション」をします。
(余談ですが、グループ人数は4名程度がベストです。理由は2つ。1つは発言しやすいから、もう1つはデバイスによる表示の差が出にくいから)

グループワークの内容を、全体の場で「共有しない」場合の研修。
共有の時間が不要なら、グループが多くても構いません。つまり、参加人数もそれほど制限する必要はありません。

ただし、何かとアクシデントが起きやすいのがブレイクアウトセッションです。詳細と対策は次の記事に書きますが、参加者が20名いたら必ず1〜2名アクシデントが起こると思っておきましょう。40名なら2〜3名…。(何もなければラッキー!)

アクシデントに対処できるのは、講師とサポート担当の2人だけ。それを思うと、あまりに大人数にするのはリスキーです。
これは私の主観ですが、安全に対応できる人数というのは、4名×10グループ=40名くらいがMAXでしょうか。もっと大人数になる場合はサポートの人員を増やすと安心!


3)グループワークあり!共有あり!の研修。→24名までが快適

2)と同様に4名程度のグループでブレイクアウトセッションをする場合。
3)は、グループワークの内容を、「すべてのグループに発表してもらう」パターンです。

一言の発表、たとえば「うちのグループが選んだ答えはAです!」という程度なら、10グループあっても構いません。しかし、出てきたエピソードを共有する場合や、グループで話し合った結論を話してもらう場合は、10グループはやや多すぎます。

「多い=参加者の集中力が途切れがち…」

発表者の話が長くなった時、途中で止めにくいのもオンラインの特徴です。グループそれぞれの発表が少しずつ長くなると、あっという間に10分、20分オーバーして、研修の運営に支障が出ることも。

「1分で発表して!」と事前に伝えても良いですが、個人的には、グループ数を抑えて、きちんと発言してもらう方がベターだと思います。各グループの発言を並べて、全体の着地点を導き出すためには、6グループくらいが適正ではないでしょうか。

4名×6グループ=24名。
これくらいだと、お互いに快適です。

もう少し増やしたければ、5名グループにするか、またはグループ数を増やすか…でも、どんなに増やしても30人には収めたい、というのが私の意見です。


リアル研修の場合は、会場のキャパで上限人数がおのずと決まります。
それがオンライン研修になると、無尽蔵に増やせるような気がしてしまいますが、それはとても危険!!

研修の時間や内容も考慮しつつ、なによりも受講者が快適に参加できることを最優先して、人数設定しましょう。


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