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テーラー人生の仕立て屋〜50代での自立のススメ
「人生の仕立て屋」という邦題のサブタイトルを見て、自分には無いなぁ〰︎と思う細かい手仕事をする人の几帳面さ。
きちんと丁寧にしゃーって定規📐で線引いて、縫い目も綺麗で真っ直ぐで。あー、そんな技量が自分にもあればなぁ…←無理。
Myライフも仕立て🪡直したい
生きていると、さまざまなステージで行き詰まりや停滞感を感じることってありますよね。
そこから抜け出したいけど、今までやってきたことを変えたくない、でもこのままでは苦しいので悶々とする…。
そんな時は
①些細なことでもいいので、新しいことをやってみる。
②他者目線で物事を見てみる。
難しいけど、このふたつはやってみる価値あるなぁと改めて気づかされる映画なんです。
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朝から晩までスーツ姿で公私の境目もなく父親に仕えるように生きてきた、オーダーメイド紳士服の仕立て屋ニコス。
不況の折、店は借金が払えなくなり差押え寸前の危機で父親は病に倒れる。
なんとかスーツの注文を取らなくては、とニコスは廃材で移動屋台を作って町へ行商に出て行くんですね。
しかし町で声を掛けてくるのは高級スーツなんかより、ねぇ女性ものの服はないの?と寄ってくるご婦人ばかり。
彼女たちは働きながらも忙しい合間をぬって、ファッションのこととなれば、常にアンテナを張り巡らしてて、たくましいのです。
ある日、ニコスが額に汗して屋台を引いていると、建物の上からおばさんに声を掛けられる。
「ねぇ、仕立て屋さん、ウェディングドレスは作れないの?」
「つ…、作れますよ!」
ということでニコスの運命が大きく変わっていきます。
自分スタイルとは
自分の仕事に誇りを持ってスタイルを貫く職人気質に憧れませんか?私は憧れます!
主人公のニコスは堅苦しいまでに自分のスタイルを崩しません。
一見してそれは頑固さとか生真面目さとか、融通が効かない人というイメージを与えるかもしれない。
ニコスにとってはお客の要望(他者目線)に精一杯応えることが「仕立てる」ことだと教えてくれてる気がします。
形が変わってもその一点がぶれなければ、決して自分自身のスタイルは失わない。
職人気質とは柔軟な姿勢の中(他者目線)に頑固さ(アイデンティティ)を秘めているようなものなのかもしれないですね。
五十にして天命を知る?
50歳にして親離れし、孤独ではあるが自由に颯爽とシトロエンを走らせるニコス。
それとは対象的に娘のために家族を選んだオルガの決心がほろ苦い余韻を残します。
家庭を捨てることは決して褒められることではないけれど、裁縫にかける情熱もニコスへの愛情も、じっと胸の中にしまって生きて行くのかなぁと思うとやるせない。
しかし、オルガはニコスとの出会いで自分が何者かということを知ったのではないでしょうか。
それは彼女の人生の中でなにものにも変えがたい宝物であると思うんです…。
そして人生はまだまだ続いていきますからね、この先どんなサプライズがあるか分かりません。
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