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古代兵器ウラヌスを完全解説します!翼の生えた〇〇?【ワンピース考察】

古代兵器ウラヌスとは”どんな兵器なのか”を考察していきます。すでに登場しているポセイドンやプルトンの情報をベースに、尾田先生の影響を受けた時代背景を重ねて、ズバリ「古代兵器ウラヌスはこれだ」という仮説を書かせていただきます。

三つの古代兵器のモチーフがギリシャ神話であることは有名な話だと思います。そこで、まずはポセイドンとウラヌスのモチーフを解説していきます。順を追って説明していくので、最後まで読んでいただけると幸いです。

古代兵器のモチーフは「惑星」

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集英社『ONE PIECE』尾田栄一郎

古代兵器のモチーフが「ギリシャ神話」であることはよく言われている有名な話だと思います。しかし、古代兵器のモチーフは「ギリシャ神話」ではなく「惑星」と考える方がしっくりくるのです。

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ONE PIECEに出てくる三つの古代兵器の名称は、ポセイドン・ウラヌス・プルトンでした。しかしもし、ギリシャ神話に基づくのであれば、海洋神ポセイドン冥府神ハデス天空神ゼウスという並びになるはずなのです。

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そこで、ギリシャ神話ではなく太陽系の惑星をモチーフに考えると、海王星ポセイドン冥王星プルトン天王星ウラヌスという並びになります。したがって、古代兵器のモチーフは太陽系の惑星だと言えるのです。(※セーラームーンもこのモチーフを使っていますよね)

古代兵器が惑星をモチーフにしていたことがわかれば、古代兵器ウラヌスの正体を考察する大きな手がかりになります。

そこで、三つの中で詳細が判明しているポセイドンとプルトンの惑星との関連を考えていきます。現在は「古代兵器ポセイドンは人魚」「古代兵器プルトンは戦艦」だということがわかっています。

古代兵器ポセイドンと惑星の衛星

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集英社『ONE PIECE』尾田栄一郎

先ほどの通り、古代兵器が惑星をモチーフにしていたとすると、ポセイドンの由来は海王星になります。そして、ONE PIECEの古代兵器ポセイドンは人魚です。

そこから導き出される関係性は海王星最大の衛星「トリトン」です。このトリトンの由来は「ギリシア神話の海神トリートーン」からきています。(※地球の衛星は月です)

そして、ギリシャ神話において、海神トリートーンは人間の上半身と魚の尾ビレを持つ「人魚」とされています。まさに古代兵器ポセイドンであるしらほしと合致することがわかります。

古代兵器プルトンと惑星の衛星

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集英社『ONE PIECE』尾田栄一郎

それでは、古代兵器プルトンはどうでしょうか。惑星のモチーフによると、プルトンの由来は冥王星になります。そして、ONE PIECEの古代兵器プルトンは戦艦です。

そこから導き出される関係性は冥王星最大の衛星「カロン」です。このカロンの由来は「ギリシア神話の川の渡し守カローン」からきています。

そして、ギリシャ神話において、冥府のカローンは冥界へ向かう死者の霊を小舟で対岸へと運ぶ役割があるとされています。船との関連性があるという点で、まさに古代兵器プルトンの戦艦というイメージと合致します。

古代兵器ウラヌスをイメージすることができる?

これらのことから、ポセイドンもプルトンも惑星の衛星がイメージの元になっていることがわかります。したがって、古代兵器ウラヌスのイメージを考察することができるというわけです。

では、古代兵器ウラヌスの正体はどんなものなのでしょうか。結論に入る前に、尾田栄一郎先生の育った時代のことについて、少しだけ考えてみましょう。実は尾田先生が影響を受けたものと大きく関係があると思っています。

尾田栄一郎先生が影響を受けたもの

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尾田先生がジブリのファンだということを公言しているのはよく知られていると思います。2014年にスタジオジブリが発行した小冊子『熱風』7月号にもインタビューが載るほどです。また、2009年にはジブリの鈴木敏夫プロデューサーと対談もしています。

尾田先生が生まれたのは1975年1月です。ちょうど物心がつくと漫画『風の谷のナウシカ』の連載が始まり、スタジオジブリが設立されるといった時代になります。宮崎駿監督のドンピシャ世代といっても過言ではありません。

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それに加えて、このころ既に『宇宙戦艦ヤマト』や『機動戦士ガンダム』がブレイクしており、宮崎駿と相対するヤマトやガンダムの影響下にもあったと思われます。(※宇宙戦艦ヤマトがなければ機動戦士ガンダムは作られませんでした)

ちなみに、尾田先生は、2000年にガンダム同人誌でザクの絵を描いています。そのような流れからも、ナウシカや機動戦士ガンダムなどが流行した、その時代に影響を受けていることは間違いありません。

古代兵器ウラヌスは「翼の生えた〇〇」

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©khara, inc.

まず結論から、古代兵器ウラヌスのイメージ「翼を持つ妖精で人型の巨人」である可能性が高いです。先ほどのように惑星との関連性で紐解いていきましょう。

先ほどの通り、ウラヌスの由来は天王星です。そして、天王星の最大の衛星は「ティタニア(タイタニア)」になります。ティタニアはシェイクスピアの「妖精の女王」が由来になっています。(※天王星の衛星は全てシェイクスピアとポープの作品にちなんでつけられています)

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さらに、既にティタニア=タイタニアと書いた通り、ティタニアの語源を遡るとタイタン=巨人にだどり着きます。ティタニアとは「巨人の娘」という意味だったのです。

そこから導き出される古代兵器ウラヌスは、妖精の女王であり巨人の娘です。したがって「翼を持つ妖精で人型の巨人」という仮説が成り立つのです。

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集英社『ONE PIECE』尾田栄一郎

翼の生えた妖精と聞くと、エネルの壁画に出てくるような翼の生えた種族を連想すると思います。しかし、考えてみてください。ウラヌスは「古代兵器」です。つまり、兵器としてイメージできるものこそウラヌスの正体なのです。

そこで先ほどの尾田先生の受けた影響の話に繋がるのです。宮崎駿の『風の谷のナウシカ』には、羽根の生えた巨人が出てくるのです。

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徳間書店『風の谷のナウシカ』 宮崎駿

『巨神兵』

そうです、あの「巨神兵」です。巨神兵は物語で放射線を撒き散らす古代文明の兵器として描かれています。ウラヌス≒ウランという核兵器のイメージとも合致します。

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集英社『ONE PIECE』尾田栄一郎

ドフラミンゴの言うマリージョアの「国宝」に関しても、不老不死でなければ扱えないという説明が、物語で放射線を撒き散らす古代兵器と考えると納得できるかもしれません。この国宝がウラヌスである可能性は十分にあると思います。

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つまり、古代兵器ウラヌスは「羽根の生えた巨大なロボット的な兵器」であると考えることができるわけです。

また、プルトンは「宇宙戦艦ヤマト」であり、ウラヌスは「機動戦士ガンダム≒巨神兵≒エヴェンゲリオン」と考えることも十分にできます。尾田先生の育った時代背景を考えれば、可能性はあるのではないでしょうか。

出典①:集英社『ONE PIECE』 尾田栄一郎

出典②:徳間書店『風の谷のナウシカ』 宮崎駿

あとがき

ワンピースで「高度なテクノロジー」が描かれることに違和感があると感じる人もいると思います。そんな方は、ONE PIECE(ひとつなぎの大秘宝)の正体についての記事も書いていますので、合わせて読めば少しは理解していただけると思います。

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