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ワンピースの正体を解説します!現代の〇〇?【漫画考察】

6年前に「ONE PIECE(ひとつなぎの大秘宝)」の正体についてわかったことがあり、ワンピース好きの知り合いや友人にかなり好評だったので、満を辞して「ONE PIECE」の正体について記事にすることにしました。

まず最初にネット上に記事にすることを拒んでいた理由について話しますが、単に”当たってしまう”のが嫌だったからです。ワンピースが好きだからこそ、尾田栄一郎先生に迷惑はかけたくない。それほどに自信のある考察に仕上がっていると自負しています。

なので結論部分は100円の有料とさせていただきます。これは安易に広めたくはないという思いも込めて、この考察が大衆化しないための一線だとご理解いただけると幸いです。とは言っても…

「無料部分でも十分に楽しめると思います。」

この考察が間違っていても悔いはない!

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出典:集英社『ONE PIECE 尾田栄一郎』

YouTube上ではワンピース考察が盛んに発信され、ワンピース考察時代が到来しました。しかし、数を打てば当たるの考察の数々にうんざりしていたことも事実です。それで楽しむのは良いことなのですが、なんだか過剰になっていませんか。

「どの考察も自分の出した答えとは違う!」

物語最大の謎に対して、自分はこう考えるという確固たる考察をここに記すことで、正々堂々と「ONE PIECE」の正体と戦いたいのです。バカだと思われても構わない。これだけ言っておいて外してしまっても悔いはない。その時は笑って欲しいのです。

  1. 月からの文明の伝来

  2. 海円歴とベガパンク

  3. ONE PIECEは物質的な"モノ"

この三部構成ONE PIECE=ひとつなぎの大秘宝の正体について明らかにしていきます。少し長く感じるかもしれませんが、よろしくお願いします。

⑴月からの文明の伝来

①電気文明が存在しない

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出典:集英社『ONE PIECE 尾田栄一郎』

ONE PIECEの地球では電気文明が描かれていません。正確に言うと解明できない動力はあるものの、それが電力だと明記されていないのです。このことから、ONE PIECEの世界は第二次産業革命(石油・電気)が起きていないと言えます。

また、海列車的な蒸気機関が存在し、海軍船が外輪帆船として航海をすることから、第一次産業革命後の石炭文明であると言えます。(※フランキーやベガパンクなどの技術力の例外はある)

私たちの世界では、石炭による第一次産業革命で蒸気機関が発達し、石油と電気による第二次産業革命で通信技術や自動車が生まれました。続いて第三次産業革命で産業用ロボットが生まれ、現在は第四次産業革命によりAIが生まれようとしています。

この点を抑えると、尾田先生がONE PIECEの世界に頑なに電話や自動車、飛行機を出さないことが腑に落ちます。電話は電伝虫という仕組みを使い、空島のダイヤルは動力を吸収するという不思議な仕組みをあえて使っています。あの天竜人でさえ電気は使わずに奴隷を使っています。どの動力も「電気」ではないというルールに則っているのです。

そこでエネルが月に飛んだ後の扉絵『エネルスペース大作戦』を見てください。このエネルシリーズが明らかにONE PIECEの正体と直結していることがわかると思います。

②エネルの扉絵 その1

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出典:集英社『ONE PIECE 尾田栄一郎』

右上の電球に注目すると電気が帯電している様子が描かれています。この発電機と古代遺跡はエネルが電撃を加えたことにより復活しました。月に電気文明があったことがわかります。

さらに、右側の地球から来たロボットと左側にいる月にいたロボットが同じ形で同じ技術を使ったものだとわかるようになっています。地球で生まれたロボットのルーツが月にあったということになります。

③エネルの扉絵 その2

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出典:集英社『ONE PIECE 尾田栄一郎』

この壁画の扉絵でも右上に先ほどの発電機に似たものが描かれています。月にあった電気文明は遠い過去にも存在していたことがわかります。

また、翼を持った種族が先ほどのロボットを生み出している様子が描かれています。ここまでを整理すると、翼を持つ種族が月で電気文明を持っていたということになります。

④エネルの扉絵 その3

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出典:集英社『ONE PIECE 尾田栄一郎』

この扉絵の題名には「月の都市その名も“ビルカ”資源不足で青い星へ飛ぶ」とあります。電気文明を持った翼の種族が資源不足によって地球に降り立ったことがわかります。

さらに、ロボットの他にも中央にはロケットが描かれています。この電気文明が極めて高度の技術を持っていたことがわかります。(壁画の下には海洋生物や龍が描かれている。詳細は割愛。)

以上のことから、月から地球へ電気文明が伝来し、その代わりに月は資源を手に入れたというシナリオが浮き出てきます。翼の種族は電気の技術と地球の資源を交換したのではないでしょうか。

⑤電気文明が滅んだ

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出典:集英社『ONE PIECE 尾田栄一郎』

しかし、ここでおかしいことに気づくと思います。ロボットの技術は確かに地球に伝来しています。それなのに最初に話した通り、地球には電気文明が一般的に存在していないのです。

「地球では明らかに電気文明が滅んでいる。」

したがって、ONE PIECEの世界は、技術的にも退化した文明であることがわかります。過去にルフィ達から見ても高度なテクノロジーがほぼ確実に存在したのではないでしょうか。

ではなぜ地球の高度なテクノロジー文明は滅んでしまったのでしょうか。かつて栄えた巨大な王国は滅ぼされなければならなかったのでしょうか。この疑問にイム様が関わっていることは言うまでもないと思います。

「地球の高度な電気文明は隠されてしまったのだ。」

⑵海円歴とベガパンク

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出典:集英社『ONE PIECE 尾田栄一郎』

ONE PIECEの世界には「海円歴」という暦が使われていることはご存知の通りだと思います。海円歴というのは我々でいう西暦のようなものです。

そして、ナミが海円歴1120年が400年前だと発言していることから、ルフィ達の世界は「海円歴 約1500年」だということがわかります。

「この1500年という数字は絶対に忘れないでほしい。」

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出典:集英社『ONE PIECE 尾田栄一郎』

一方で、ONE PIECEの世界では「天歴」という暦の存在も示唆されています。ロビンが話した内容がハッタリとはいえ、ロビンが古代の前提になる歴史的知識を持っていたとするのが妥当だと考えます。天歴は存在したと言って良いと思います。

①レッドライン以前の大陸

そこで、ONE PIECEにはレッドライン以外の世界地図が存在していることを教えたいと思います。90巻『905話 美しい世界』のオオロンブスの扉絵を見てください。

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出典:集英社『ONE PIECE 尾田栄一郎』

左上の奥の棚にしっかりと描かれているこの世界地図が、私たちが使っている世界地図とよく似ていることがわかると思います。レッドライン型の地球以前にこのような大陸の地球が存在していたことがしっかりと描いてあります。

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さらに、ロビンが話した天歴の歴史は実際の世界史と非常にリンクします。したがって、レッドライン以前の大陸の時代こそが「天歴」だと考えられるのです。

そして、この結論から導き出される仮説は、レッドライン以前の暦が「天歴」であり、レッドライン以後の暦が「海円歴」なのではないかということです。

②500年先の根拠

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出典:集英社『ONE PIECE 尾田栄一郎』

ベガパンクはONE PIECEの世界で高度なテクノロジーを理解している唯一の存在です。彼の科学力は500年をかけて到達する域にいると言われています。

では少々メタ的になってしまいますが、この500年という数字は何を根拠に算出された数字なのでしょうか。自分が作り手になって気分で考えてください。500年という数字は適当に当てられた数字ではないはずです。

「今から500年前って… どんな時代だったの?」

500年先の域という数字の根拠を探すために、頭を柔らかくして我々の世界に置き換えて考えてみてください。現在の2000年から500年前というと、約1500年の16世紀にあたります。この時代は何の時代だったのでしょうか。

「16世紀は大航海時代の真っ只中だ。そして海賊が生まれた時代だ。」

尾田先生は現実の歴史になぞらえて、ONE PIECEの大海賊時代を海円歴約1500年に設定した。そして、ベガパンクの頭脳を現代のレベルである2000年代に設定した。だからベガパンクの頭脳は500年先の域にあるのではないでしょうか。

③文化的・兵器的発明

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出典:集英社『ONE PIECE 尾田栄一郎』

ここまでを踏まえると、フランキーが未来国バルジモア飛ばされた後のこのシーンがよく理解できるはずだと思います。

「文化的」発明とは我々が普段使っているエアコンやテレビのような生活を便利にしてくれるテクノロジーのことです。

また、フランキーが興味を持った「兵器的」発明とは、軍事的に転用できる戦闘機やクローン技術のテクノロジーのことです。

しかし、頭で構想はできても技術力は資源が追いついていません。だからこそ、ベガパンクの頭脳は500年先の域という遠回しな表現がなされているのだと思います。

④古代兵器プルトンの技術力

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出典:集英社『ONE PIECE 尾田栄一郎』

古代兵器の一つであるプルトンは戦艦であり、造船史上最悪のバケモノだと言われています。これもまたONE PIECEの世界に高度なテクノロジーが存在したことを証明するものです。

しかし、設計図がありながらも人間が作るのは極めて大変だということは、作中で示唆されています。古代になぜそんなものが存在したのか。そこにONE PIECEの正体の答えがあるのではないでしょうか。そう確信しています。

⑶ONE PIECEは物質的な"モノ"

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出典:集英社『ONE PIECE 尾田栄一郎』

尾田栄一郎先生はONE PIECEの正体を抽象的な概念ではなく、形ある物質的なモノだと示唆しています。

2014年7月22日に発売されたさくらももこデビュー30周年記念のムック本『おめでとう』で、さくらももこ先生と尾田先生が対談した際の内容を見てみてください。

さくらももこ:ワンピースは自分の心の成長でしたみたいな事じゃないよね?

尾田栄一郎:あはは、そんなオズの魔法使いみたいな事だけはしませんあれだけ頑張って冒険したんだからキチンとご褒美はあげないと


次は、2019年1月9日放送の『ホンマでっかTV』で尾田先生とさんまさんがONE PIECEの正体について話した際の内容を見てみてください。

さんま「勝手にゴールを、ワンピースは家族の絆だとテレビで言うてるねんけど」

尾田栄一郎「違います。そういうの嫌いなんですよ。子供の頃「オズの魔法使い」を見て、誰もが知ってるオチがあるじゃないですか。実はこれまで冒険してきたそれが宝なんだっていう。凄い不満で。ちゃんと冒険してきたんだから、物をくれ!と。子供ってそういうものだと思ってるので、絶対そういうゴールは迎えない

「ちゃんと冒険してきたんだから、物をくれ!」

さんま「今のトークからすると、とんでもないものを貰うんだ?」

尾田栄一郎「得ないと駄目だと思ってて、大人が子供を教育する物語嫌いなんです」

このやり取りを見てわかることは、ONE PIECEの正体は物質的な"モノ"だということです。ここまで読んでみて、ONE PIECEの正体について閃いた人は多いと思います。

・ONE PIECEの正体は物質的なモノ

・ロジャーが笑ってしまうほどのモノ

・世界をひっくり返すほどのモノ

以上の共通点をもってONE PIECE=ひとつなぎの大秘宝の核心に触れていきます。

出典:集英社『ONE PIECE 尾田栄一郎』

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