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弱いは強い ♯わたしのキャリア

突然ですが、

みなさんは「弱い人」と聞くと
どんなイメージを持つでしょうか?


なんとなーくネガティブなイメージを持つ人が
多いんじゃないかと思います。


わたしは自分のことを
とても弱い人間だと思っています。


周りの目を気にして怖くなる時もあるし、
失敗した時はとても落ち込みます。
学校で働く中で生徒や先生たちと話した後は
「本当にあれでよかったのかなぁ」
「あんな話して大丈夫だったかなぁ…」
とよく一人反省会をしたりします。



昔の話になりますが、
わたしは学校がとてもスキな人で
小・中・高と楽しく過ごしていました。
でも
大学生になってだんだんと学校へ行けなくなり
引きこもっていた時期がありました。

その頃、プライドが高かったわたしは
誰にも言い出せないまま
一人で悶々とした日々を過ごしましたが、
たくさんの人の支えと教えがあって
留年も休学もしたりしながら
なんとか大学へ通えるようになりました。

就職を考える時期になり
「弱い自分なりに何かできることはないだろうか」
と考え、
養護教諭になりたいと思うようになりました。


このことを当時の大学の先生に話したら

「やめておきなさい」

とハッキリ言われました。

ショックでボロボロ泣いて、
すぐに保健室へ連れて行かれました(笑)



それでも夢を諦めきれず、
養護教諭になるための資格をとるため
編入して入った先の大学の先生にも

「あなたは養護教諭に向いていない」

とハッキリ言われました。
これまたショックでとても落ち込みました。


先生方はいじわるでわたしを落ち込ませたくて
そのように言ったのではなく、
わたしの弱さをよーく知っていたからこそ、
心配して言ってくれたのだと思います。



でも、
わたしはなんとか生きて、
養護教諭として働いて、
こんな風にえらそうに語っています。



自分の弱さが本当に嫌でつらい時もあったけど、
自分が弱いおかげで養護教諭になろうと思えたし、
その結果、
生徒たちや先生たちに出会えて
一緒に過ごすことができました。


そう考えると
わたしは自分が弱くてよかったなぁと思うし、
むしろ自分の弱さを誇りに思います。




みなさんにはぜひ、
自分の弱さを受け入れつつ、
つらい時には大切な人・支えてくれる人に
弱い自分を見せられる人になってほしいです。

弱さは
できれば認めたくないし、
向き合うとつらいし、
誰にも見られないように隠したくなるけど、
わたしは本当に強い人とは

「自分の弱さを認めて、誰かとつながれる人」

だと思っています。

弱くて大丈夫です。
"弱いは強い"のです。

そして、
もちろん弱さだけじゃなく、
みなさんには強さや長所、個性が必ずあります。
そこは惜しみなく
磨いて伸ばしていってください。


強さも弱さも全部含めてあなた自身です。
弱くていいです、
少しずつ前へ進んで行ってください。


======



3月の離任式の日にお別れの挨拶として
生徒の前で話した内容です。

わたし自身、これまで生きてくる中で

「強く生きろ」

と言われても

「いやいや、そうできるならそうしてますがな」

と思うタイプの人間で、
強く生きたいけど生きられない自分が
情けなくイヤでした。


でも、
落ちて落ちて落ちるところまで落ちて
ちょっとだけ這い上がった時に

「別に弱くてもいいんじゃない?」

と思えた瞬間があって。

弱くても生きられるし、
弱いなりに、
弱いからこそ、
できることがあるって気づいたら
生きるのが楽になりました。


養護教諭として働きはじめて
5年ほど経ちますが、
いろんな子どもたちと出会う中で感じるのは

無理に強くならなくてもいいんだよー

ということ。


生きていれば

体も心も弱ることがあるし、

うまくいかないこと、

傷つくこと、

すべてがイヤになること、

どうしようもなく苛立つこと、

泣いて泣いて泣いてもまだ涙が溢れること、

悔しくて心がぎゅっとなること……

数えきれないくらい弱るタイミングがあって、
それはとてもつらいけど、
でも、それでもなんとかなるから

とりあえず休もー
どうしていったらいいか一緒に考えよー!

と子どもたちには伝えたいのです。

甘やかすなー!と言われればそれまでですが(笑)

つらくて悩んで苦しかった経験は
いつか誰かをわかってあげられる種になるから
子どもたちに

「弱いは強いんだよ」

とこれからも話していきたいし、
わたしも自分自身に言い聞かせながら
それを体現することができたなら、
きっともっと子どもたちに寄り添えるんじゃないかと思っています。



目指すは"弱くて強い"大人です!(笑)


だから、わたしはあえて
子どもの前で弱音を吐いたり
仕事のミスをこっそり打ち明けたり
実はこんなことで悩んでるんだよねと話してみたり
先生らしからぬ(?)行動を見せています。 


「この人こんなに弱いのになんか楽しそうだな〜」

そんなふうに思ってもらえる養護教諭になりたいです。



*・*

「弱いは強い」という言葉は
『よわいはつよいプロジェクト』
というサイトと出会って感銘をうけた言葉です。

『よわいはつよいプロジェクト』HPより

弱さを安心してさらけ出せる
そんな社会を作っていける
小さなお手伝いを保健室でしていけたら…✨

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