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自分時間が欲しくて作った「秘密の休日」

誰しも人には言えない、秘密の1つや2つあるだろう。
私には「秘密の休日」というものがある。

誤解を招かないよう先に言っておくと、決して仕事をズル休みしている訳ではない。
ちゃんと会社からは正式に休日をいただいている。

ただ、同居している母にはその日が休みということを言わず、あたかも仕事に行っているフリをしているのだ。

ドラマなどでたまに見かける、リストラされた一家の大黒柱が家族に事実を伝えられず、1日公園で時間を潰すアレだ。

いや、そんな憂鬱で暗いものではない。
「秘密の休日」は私が私らしくいるために、必要不可欠な時間なのだ。

実家暮らしの宿命

「秘密の休日」が誕生するきっかけとなったのは3年前、コロナ禍になってから。

母が仕事でいないのをいいことに、昼ごろ起きてきて、YouTubeやDVDを見て、のんびり過ごすというのが、それまでの平日休みの過ごし方だった。

ところが、母がリモートワークになったことで、私のダラダラタイムは一瞬にして奪われた。

「ママは仕事で忙しいから」という理由で、洗濯、おつかい、皿洗い、夜ご飯作り、お風呂掃除など、家事と呼ばれる行為をひと通りやるハメに。
休日なのに、仕事に行っていないだけで、全く気が休まらないのだ。

いい歳した大人なので、一定のお金は家に入れているし、もちろんこれまでも家事はやってきた。

ただ、緊急事態宣言中は悪夢すぎた。
商業施設も飲食店も軒並み休業しており、どこか気晴らしに外出したくても行き場がない。
おまけに職場のコロナに対するリスク意識が高く、同居家族以外との会食は禁止だったため、友達と会うこともできなかった。

休日をただただ家事に追われ、消耗する日々はとてもストレスフルでしんどかった。
SNS上で彼氏や友達と会ったことを投稿してる友達や知り合いを見て、当時は軽めの殺意さえ覚えた(口が悪くてごめんなさい)。

ピンチはチャンスに?じゃないけれど、他人を僻んでいる暇があったら、自分磨きでもしろ!と自分に喝を入れ、ランニングや筋トレなど運動するようになってからは、気持ちがだいぶ落ち着いた。

なんとか2ヶ月半、耐え忍び、緊急事態宣言が解除になったタイミングで、私は決めた。

息抜きのため、自分を守るために一切家事をしない完全なオフを作ろう。

ただ、母にそれを主張するのは億劫だし、受け入れてもらえる自信もない。

ならば、いっそいわずにやっちまおう
誰かに迷惑をかける訳じゃあるまいし、月に1〜2回、自分勝手に生きたっていいじゃない!

こうして、「秘密の休日」が生まれた。 

自分時間の過ごし方

わざわざ秘密にしてまで何をやっているのか?
別に大したことはしてない。

カフェで勉強したり、一人でランチしたり、美容医療の施術を受けたり、ウィンドーショッピングをしたり、と至って普通の休日だ。

あれやれこれやれ、と急かされず、ただゆっくりと流れる時間を満喫できるのが幸せなのだ。

イオンシネマのハッピーマンデー(1人1,100円で映画が観れます)に合わせ、月1で月曜日に休みをとり、映画を観に行くのが最近のルーティンになっている。
今月は『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』を観に行く気満々なのだが、おもいきってはしごもありだな..

占い師「しいたけさん」による、しいたけ占いが毎週月曜日に配信されるので、それを熟読するのも些細な楽しみだ。

(月間占いの内容はスケジュール帳の各月に書き込み、定期的に見返すほどの信仰っぷり)

システムを導入する上での注意事項

もしこれを読んでくれた人の中に、
「秘密の休日」いいね!さっそく私もやろう!
と思ってくれてる人がいたら、下記項目は要チェック。

・美容院は髪型が変わるのでNG
・映画のチケットや飲食店のレシートなどは処分
(悪いことをしてる訳じゃないけど、バレたらめんどくさそうな場合は下手な証拠は残さない方が吉)
・帰宅時間を普段の仕事の日に合わせる
・仕事に行く設定なので、服装やカバンはお仕事仕様で

なんだか浮気をしてる人みたいなふるまいだけど(笑)、自分時間を守り抜くためにはおさえておくべき大事なポイントです!

友人や恋人と遊んだり、家族を旅行に連れて行って親孝行したり、コミュニティに所属して活動したりするのは有意義でかけがえのない時間だ。

でも、それと同じくらい一人で過ごすことや自分と向き合う時間も大事。
なのに、私たちは自分時間をおろそかにしていないだろうか?

もっと自分の心の声に耳を傾けていい。
自分の「好き」や「やりたい」はもちろん、「嫌い」や「やりたくない」って気持ちもちゃんと拾ってあげたい

そんなことをぼんやり考えながら、Xデーである、来週の月曜日を今か今かと待ち侘びている。

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