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映画『あまろっく』を見に行った

TOHOウエンズディがやってきた。
体調に波がありつつも、外出の意思を固め、2日前から座席を押さえていた。単純に戦いものとか、難しい内容での脳の混乱を避けるために、内容を確認せず、出演者をチラッと確認しただけで見に行くことに。
鶴瓶さん、江口のりこさん、中条あやみさん、先日残念ながらお亡くなりになった佐川満男さん。これは何か気持ちに変化をつけてくれそうだと、ワクワクしながら映画館へ。


まず、あまろっく=尼ロックってなに?

兵庫県尼崎市にある尼崎閘門(あまがさきこうもん)。
英語で閘門はLockGate(ロックゲート)であることから尼ロックという愛称で呼ばれる。船舶が通航できる巨大な閘門で、尼崎市の「0メートル地帯」に海水が流れ込むのを防いでいる。

映画『あまろっく』公式サイトより

私も尼崎生まれだが、昔の尼崎市はこの尼ロックができる前は、大変水害が多い地域だったことを初めて知りました。

GW前の平日のお昼だったが、映画館はほぼ満席状態でビックリした。
「鶴瓶さん(65歳設定)と中条あやみさん(20歳設定)との再婚劇」の効果なのか、年配の方も多かった気がする。(個人的には年齢逆パターンもつくってほしいなぁ。笑)

見どころのポイント2つ

詳細は公式サイトでご確認いただくとして、見どころのポイントを2つご紹介します。

  1. 子供の頃から完璧主義で頭がよく、父のような能天気な人になりたくないと、厳しい口調で接し周りの空気を乱し、近寄り難いエリートウーマンになった優子(江口のりこ)が、その性格によりリストラされ実家に戻り、町工場を経営する一人暮らしの父と暮らすことになる(母親は大学生の時に亡くしている)。疲弊したニート生活を送っていたが、父の思わぬ再婚により、本当の父親の姿を知り、今までの自分を見つめ直していく。

  2. 竜太郎(鶴瓶)と再婚した早希(中条あやみ)はまだ20歳だが、とても気立てが良くしっかり者。彼女は幼少期に家族に恵まれず、ずっと家族団欒にあこがれて何でも一生懸命だった。優子と意見も合わず喧嘩の日々だが、やはりまだ人生経験も少なく、危なっかしい姿に優子が放っておけず、喧嘩しながらもお互いに成長していく。

つまり「娘と再婚相手の嫁」が周りの人達の支えで成長していく映画となっていますっ。(笑)

人間愛は一番大切
病院帰りの誰もいない駅

感想

ここまで読んでいただきありがとうございます。
皆さんもなんとなくストーリーは想像されているかもしれませんが、そんなに単純なものでもございません。この主人公たちの人生にもいろいろなことが起こります。それをどう乗り越えていくかの「人間力」が見られます。
竜太郎の口癖「人生に起こることはなんでも楽しまな」の言葉には大変重要な意味が込められていました。

江口のりこさんと中条あやみさんのキャラがぴったりで、お父さんが鶴瓶さんて、最高に面白いのですが、私はいろんな思いが巡ってほぼぼぼ泣いていたかなぁ。。。
映画の中の話で、昔の尼崎の水害の映像、阪神淡路大震災の映像も一部流れます。私も阪神淡路大震災当時西宮に住んでいたので、父が私に覆いかぶさってくれたこと、当時勤めていた会社の人達が電車も止まっている中、長い距離を歩いて見に来てくれたり、物資を届けてくれたこと、忘れることはありません。みんなが神様に見えました。

でも、喉元過ぎれば熱さを忘れるって本当で、29年も経つと今の生きている世界がとてつもなく苦しくてすぐに心が折れそうになる。

『人は一生のうちに何人の人に出会ってどれだけたくさんの思い出を作ることができるか』が後悔しない生き方だそうです。
私も鬱抜けに向けて、一歩ずつ繰り出そうと改めて思うきっかけができました。

できればもう一度、見に行きたいなぁ。友達にも早速勧めてみると、来週行くねん!との答え。うんうん。めっちゃいいから行ってきて~と送っておきました。皆さんもいかがですか?とてもお勧めですよ。
最後に、佐川満男さん、とてもダンディーで重要な配役でいらしたのに、大変残念なことです。終盤の迫真の演技と病院のベッドで江口のりこさんに語ったシーンは忘れません。心よりご冥福をお祈りいたします。

みなさま今日も一日お疲れさまでした。
明日は今日よりも幸せでありますように。


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