もう元の世界には「戻らない」
任意で立ち上げた団体には、イベントプロデュースという仕事がなぜかポツポツと舞い込んできていた。それがコロナ以降、軒並み延期または中止に。当然のこと。無理してやるつもりもない。
チームメンバーは、本業を持ちながらみんなと動く楽しみも知ってるプロ意識高めのフリーランスたちばかりなので、仕事が動かなくなったくらいでビクビクもしていない(家族含めた、自分の基盤があるから)。
(「ママと暮らしのデザイン社」っていうプロジェクトチームを細々とやってます)
で、延期やら中止やら、今後控えているものやらの、もろもろの判断はしなくてはいけないのは続いていて、今日もひとつその相談をした。
そのとき、ハッとしたこと。
これはもう、どうひっくり返ったって、崩壊するか進化するか、二手に分かれていく時代に突入したのだなと。中間はない。ぱっかり、二方向に進むのだ。
▶︎zoom会議がとにかく快適だったことが発端
私たちは、身動きの取りやすいフリーランスが多いから、「これがダメならこれやってみよかー」で進んでいってる。
学校が休校措置になり、市内からも感染症患者が出たことから、打ち合わせはzoomに切り替えた。最初は、「今は出歩かないほうがいいから、みんながいいっていってるこれ使ってみよか?」くらいのノリだった。
でも、それが快適すぎた。
想像以上にストレスフリーで、むしろ効率的に、打ち合わせできてしまった。
メリットをあげればキリがない。データ共有できるから紙の資料など不要だし、画面越しだから話を集中して聞くし、無駄話はしてもダラダラはせず、濃密でワクワクして盛り上がる打ち合わせができる。
それを、オンラインで体感してしまったのだ。
▶︎コロナ以前に戻る理由がない
これはデカイ。これは天地創造くらいにデカイ。「会って打ち合わせしましょ〜」にかかる
・移動時間
・場所設定
・資料打ち出し
・コスト
の全部が、必要のない世界を知ってしまったのだから。だったら
なぜそれ以前の世界に戻る必要がある?
ということだ。
加えて今すぐにでも、オンラインの活用とスキルとアイデアを蓄積していくことほど、未来につながることはないと悟った。
そんなわけで、延期になっているイベント関係者には
「オンラインでやりませんか」
を提案しまくっている。
コロナが落ち着いたからって、当面、人は集まることを恐れるのだろうし、移動したがらない。オンラインでやれることを模索していったほうがメリットが大きいに決まってる。
てな意味合いのことを偉そうに話したところ、
「こっちで記入してもわらないといけないのもあるし……」
という、とある関係者からの返答が返ってきて、あ……これはやばいことだな、と思った。たぶん、今の時点でこの感覚の多くのハコは、遅かれ早かれ立ち行かなくなるだろう。
コロナが落ち着けば……と言うけれど、コロナ以前のような世界には、もう戻らないのだと思うよ。
それは、感染症の恐怖に怯えて暮らす世界のことをいっているのではなくて、
人が、オンラインの世界の旨みを知ってしまった今、コロナ以前に戻る理由がない
からだよ。自分たちの意志で、もう戻ることはなくなるのだ。
▶︎デジタル弱めだけど、未来のためにやる。
西野さんのこの記事を読んだとき、共感が止まらなかった。
思ったよりこのことに気づいていない、気づけない人もエリアもある。地域活性とかまちづくりとか、まさにこことの戦いな気がする。
だけど、学校も仕事も遊びも、オンラインでできてしまうっていう事実は圧倒的すぎる。仕事なんて、なんで毎日会社に行かなきゃいけないの?って思うよ、もうすでに。学校だってそう。オンラインでやれば、先生の負担、激減するよ。制服そろえるメリット、なんだっけ?
(もうなんか、宇宙語みたいな感覚が……)
人を多く集めることや、大きなハコに何かを求める時間は、もう自分からは選ばない。少なくとも、私は、もうそれをできるだけやらない。
で、多くの人がやがて、これに気づいていく。デジタル弱めの私ですら、一度zoom会議やって気づいた。オフラインの無駄に。オンラインの快適さに。
今よりも大勢の人が、急速に覚醒する時が必ず来る。そのことに、まだ全然危機感や面白みを感じていない人も企業も行政もある。
コロナさんが、早く気付けっていってくれてる。これは、危機管理なんかじゃなくて、進化のプロセスなんだ。
私も今日やっと気づいたんだけどね。だからシェア。
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