【シルバークラス対策】フランス🇫🇷後半

前半に続いてフランス編です!

◼︎ジュラ・サヴォワ地方

ブルゴーニュ地方の東側、ジュラ山脈を超えたらスイス🇨🇭がある地方です。この地方の独特のワインは「ヴァン・ジョーヌ」。白ブドウ品種サバニャンから造り、酵母の膜の下で60ヶ月以上熟成させます。ジョーヌとは「黄色」の意味で、その名前通り黄色を帯びた色です。有名なAOCは「シャトー・シャロン」、フランスの5大白ワインと称されています。(ちなみに覚えなくて良いですが、その他4つはブルゴーニュ「モンラッシェ」、ボルドー「シャトー・ディケム」、ローヌ「シャトー・グリエ」、ロワール「サヴィニエール・クーレ・ド・セラン」です)

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↑ヴァン ・ジョーヌ。フレンチレストランで食後酒として頂きました。


◼︎ローヌ渓谷地方

地中海に注ぐローヌ川の流域に広がる、北はヴィヴィエンヌから南はニームまでの南北250kmにわたるワイン産地。ローヌ川が長いので北と南では随分特性が違うエリアとなります。有名なのは南部の古城「シャトー・ヌフ・デュ・パプ」でしょうか。

北部の主な白ブドウ品種はヴィオニエ、ルーサンヌ、マルサンヌというちょっと珍しい品種。コンドリューとシャトー・グリエ(👆前出のフランスの5大白ワイン)は、ヴィオニエ品種100%で造られている珍しいA.O.Cです。

ちなみにAOCコート・デュ・ローヌが最大の生産量で、ローヌ渓谷地方全体の約半分を占めます。

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↑こちらがコンドリュー。通っていたワインスクール「アカデミー・デュ・ヴァン」の学食と言われる表参道のワインバー「ダブリュー」にて。

◼︎プロヴァンス

プロヴァンスといえばロゼ!フランスのAOCロゼワインの42%がプロヴァンスで生産されているそうです。覚えておきましょう〜

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↑暑い季節に外で飲むロゼは美味しいですよね〜✨

◼︎ランドック・ルーション地方

地中海沿岸地域。リーズナブルなワインの一大産地です。ヴァン・ドゥ・ナチュレ=V.D.N(天然甘口ワイン)のバニュルスという生産地が有名。

(覚えなくていいですが)郷土料理は「カスレ」(白いんげん豆の煮込み)。ビストロではたまにお目にかかりますよね。

◼︎南西地方

ボルドーの東から中央山塊にかけて、南はピレネー山脈に至るまでのフランス南西部の広大な地域。土壌的にも気候的にも多様なテロワールに加えて土着品種も多く、ワイン造りも多彩で個性に富むエリアです。フォワグラやトリュフなどの美食の生産地としても知られていますね。

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↑右がガスコーニュ&バスク地区のA.O.Cマディラン、品種はタナ(赤)。深みのある複雑な味わいがとっても好みでした。

◼︎ボルドー

ブルゴーニュと並ぶ、世界的な産地。A.O.Cワインの生産量が一番多い地域です。カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローをブランドしたボルドーススタイルから赤🍷のイメージが強い産地。(ボルドー地方で栽培面積が最大の品種はメルローです)
一方で、実は貴腐ワインの有名な産地でもあります。貴腐ワインの産地は「ソーテルヌ」。ボルドー市の南東、ガロンヌ側の左岸に位置しています。

また、ボルドーで有名なのはなんといってもメドックの格付け🏰。1級くらいは、名前を聞いた時にわかるようにしたいものです。特に別の地区からわざわざ格付けが認められたシャトー・オー・ブリオンは覚えておきましょう!(試験の時は語呂合わせで「大振り女」と覚えました笑)

なお地理としては北緯45度前後と、ワイン産地としては北側に位置しますが、大西洋沿岸のガルフ湾流(暖流)の影響で、気候は温暖な海洋性気候です。

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↑カスティヨン・コート・ド・ボルドー。赤黒ベリーの芳香性高い香り、シルキーなタンニン。

◼︎ロワール渓谷地方

全長1,000km超えのフランス最大の大河流域の地域。エリアは河口(西)に近い順に、

ペイ・ナンテ→アンジュー&ソミュール→トゥーレーヌ→サントル・ニヴェルネとなります。

最も大西洋に近いペイ・ナンテ地区はミュスカデのブドウ畑が広がる白ワインの一大生産地です。日本で見るミュスカデのほとんどがこのエリアで生産されたものです。

最も山側のサントル・ニヴェルネ地区にはソーヴィニヨン・ブランから造られる白ワインとしてサンセールやプイイ・フュメが有名です。

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↑最近ワインバーで飲んだプイイ・フュメ(右)。フュメはフランス語で「煙で燻した」という意味で、名前の通りスモーキーなニュアンスのアロマ感がある独特なワインになります。ミネラル成分を多く含むためキリッとした味わいになり、酸もありながら、品種特徴香である果実味も強く感じられます。

フランス編、以上です〜🙋‍♀️

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