結局、MIMIGURIとは何の会社なのか?
これはMIMIGURI AdvetCalendar2022のDay1記事です。
はじめに
はじめまして、MIMIGURI 代表取締役 Co-CEOミナべです。共同代表 安斎さんが研究開発管掌、私はビジネス全般管掌です。
さてMIMIGURIは「経営多角化の新たな理論開発・経営人材育成・組織コンサルを行う、研究機関兼 ファシリテーション・コンサルファーム」です。この定義にMIMIGURIの前身である「ミミクリ」「ドングリ」からご存知の方は「?」となるかと思います。経営統合のご報告から2年経過し、事業形態も変化する中、発信活動をしておりませんでした。
先日の経営層合宿でCo-CEO安斎さんから「もっとビジョンを語れ」とフィードバックされ反省し、定期発信すると心に決めました。
改めまして、今年MIMIGURIは文科省認定研究機関となりました。研究は我々ビジョンの中心軸ですが、その前提の説明をさせて下さい。
MIMIGURIは、経営多角化の理論開発に挑戦してます
MIMIGURIでは多くの稀有な研究者が理論開発に取り組んでます。
Co-CEOで東大先生こと安斎さんを中心として、総勢10名弱の人文系研究者がコミット下さってます(感謝)また各領域の一流の大学研究者たちがMIMIGURIに共感しMIMIGURIに所属しながらCCM研究にコミットしてくれています。例えば立教大学経営学部准教授の舘野さん、東京大学社会科学研究所助教の池田さん、金沢工業大学情報フロンティア学部助教の石黒 千晶さん、東海大学教養学部芸術学科 准教授の富田さん等など…。
我々の研究課題設定は「経営多角化の新たな理論開発」です。企業は成長過程で「経営多角化」に取り組みます。近年スタートアップでもマルチプロダクト化の流れもあり、今後重要観点です(off topic#135面白かったです)
世界的コンサルファームMcKinsey & CompanyやBoston Consulting Groupは経営多角化に向き合い、事業部制組織やプロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(product portfolio matrix)の理論開発と導入支援し、多くのグローバル企業成長に貢献しました。
それらの理論の誕生から時間が経過する中、現代経営に「多角化のプレイブック」は存在せず、経営層は自ら熟慮を通じ、挑戦しています。
こうした状況に対し「経営多角化の新たな理論開発」に挑戦し「知の民主化」をしたいのが我々の想いです。我々が提唱する「CCM(Creative Cultivation Model)」はその羅針盤と言えます。
近年シリアルアントレプレナー(連続起業家)の活躍も増え、1回目/2回目の起業経験から学び、多角化課題を越える戦略を選択してるのも興味深く感じます。今後「経営多角化の新たな理論開発」の必要性はより増すはずです。
巨人の肩に乗りつつ、日々研究者達がタフな問いに向き合い、基礎研究、著作活動を行いつつ、CULTIBASE Labで成果をお裾分けしてますので、ぜひご覧下さい。
経営多角化を越える鍵は「学び続ける組織」です
経営多角化が困難である理由の1つは、多角化した数だけリーダーが必要となる事です。故に「経営人材不足」「マネジメントポジション埋まらなさ」が顕在化し、成長障壁になります。最も有効な人事施策は「優秀人材の採用」とされますが、1,000人を超えれば企業成長に採用が追いつかず、人材は埋まらなくなります。
それを越える鍵は注力施策を「採用から育成」へUnlernし、外部人材調達だけでなく自社内で人材成長する「学び続ける組織」へ変革すること。それこそ事業成長を実現する鍵です。
以前CULTIBASE Radio「学び続ける組織を作るために、何よりも最初にすべきこと|CULTIBASE Radio|Management #114」でもお話ししましたが、ここでいう「学び」とはスキルの習得を一人孤独に行うことではなく、実践的な経験を積むことを通じて、絶えざる専門性の拡張が行われることを示します。こうした学習感による、中長期的な学習環境と機会を創ることが重要です。
例えば、未だ世界規模の多角的成長を続けるリクルート社は「心理学研究」を軸に経営人材育成を体系化し、人的資本への長期投資通じ「自社昇格」でポジションを埋め続けてます。積み重ねた知的資本を通じて経営人材の育成を行う「人材輩出企業化」が、経営多角化成功のキードライバーです。
今後は「就業者自身でキャリア開発する時代」と語られる中「学習環境が優れており、長期目線で成長できる組織」ということは、選ばれる企業になる上で大切な観点です。事業と人材の両輪で成長する企業になることが大切です。
MIMIGURIは、ファシリテーション・コンサルファームです
MIMIGURIは「育成」が経営多角化成功の鍵と考えます。ゆえにMIMIGURIは「学習論」の専門家である安斎さんを中心に「組織学習」を軸に「経営多角化の新たな理論開発」を行なっています。学び続ける組織が、組織の創造性の発揮には必要です。
私たちのお家芸であるファシリテーションは「集団の学習力を高める方法論」であり、まさに「学び続ける組織創り」には不可欠です。経営多角化の理論でも、多様性がある人材同士で協力し合うために、対話は注力すべき領域です。
我々のお客様はローカルSMB、TECH系メガベンチャー、製造系大企業等など多様です。共通項は成長を志し、多角化ゆえの課題に向き合っていること。我々にご相談頂くテーマはいずれも「多様なステークホルダーとの対話」を通じて「人が学び、成長する組織創り」を実現する事です。
こうした活動を通じて、創造性の土壌を耕すことが我々の使命です。
我々も多様性を通じて「学び続ける組織」を創ります
MIMIGURIのお客様と同様、我々自身も「経営多角化」に向けた「学び続ける組織創り」に挑戦しています。主な職種構成は以下で、60名ほどの多様性の高い組織で学んでいます。
我々の様な多様性がある組織で共に対話し、学ぶためには下記の2つの視点が大切です。
(A)多様性を目的とし、inclusiveを深め、相互の世界に対し配慮を持つ
(B)多様性を手段とし、それらをAufhebenし、更なる価値を生み出す
「異なるものへ尊敬の念を持ち、異なることを価値にする」の双方の実践が、「経営の多角化」という複雑な問いを解く鍵だと信じてます。
また、MIMIGURIの面白さは、こうしたタフな取り組みを「フルリモート」で行なっていることです。当初は苦労しましたが、数年の試行錯誤で乗り越えました。これは研究機関を通じて”巨人肩”に乗れる事や、我々の対話へのこだわりも要因です。毎日放送される社内放送局、毎月実施される1日かけた組織開発WS等、方法論に昇華させました。
研究活動・教育活動・経済活動の弾み車を創ります
我々が成し遂げたい長期ビジョンは「研究活動・教育活動・経済活動」3つの弾み車を創り、社会の「創造性の土壌を耕す(CULTIVATE the CREATIVITY)」ことです。
メガトレンドを想定した、研究活動による知的資本蓄積
蓄積した知識を通じた、先端教育機関による人材育成
学習した人材を通じた、各経済活動のイノベーション
企業の経営人材の不足、リカレント/リスキルや生涯学習環境の薄さ、研究活動への投資少なさ等の個別課題は、ぐるりと価値を循環させることで解決がなされます。研究で知を蓄積し、知的資本をもとに先端教育がされ、豊かな人的資本で経済活動がうまくいき、その実践知が研究に活かされる。その社会全体の循環を長期間かけ創り上げたいと考えてます。そしてそのセンターピンに「経営多角化の新たな理論開発」を置いています。
先日教育機関をリリースしましたが、まずは小さくこの循環創りをしています。そして今後の展開として「ソフトウエア組織」の構築も進めており、テクノロジーを用いて加速させます。そして少しずつこの生態系を拡張し、社会全体に価値を広げたいと考えています。
私自身も90歳まで経営に向き合い続けます
MIMIGURIでも度々話していますが「愛情と信頼」の豊かさを大切にしたいと考えています。これは人生を共に探究する場を創りたい私個人の価値観によるものです。
しかし改めて社会情勢の不安、資本の枯渇、その中で為すべき事は?と考え、次世代のために未来を耕したい、そう考えMIMIGURIの創業を決めました。自分の子どもが成長し、将来のリアリティが増した事も大きいと感じます。
自分主語で言えば、20代は家電開発PMやデザインファーム起業して、30代は組織人事コンサルとなり、40代で「経営多角化の研究機関兼コンサルファームの代表です」とnoteを書く事になるとは思いませんでした。でも10年前の自分が想像できない自分になれているって嬉しい事ですよね。
周りにはMIMIGURIの経営に90歳まで(あと50年)携わると宣言しており、MIMIGURIがいつまでも「学び続ける組織」であることで、自分も事業も拡張し、想像していなかった未来に連れてきたいなと思います。
そして最後に宣伝です。学び続ける組織創りを通じ、共に想像を超えていきませんか?相互触発を通じて人生を豊かにしあえる仲間をお待ちしてます。
明日以降もお楽しみに!
今回MIMIGURIで初めてアドベントカレンダーをすることになり、僕もドキドキしてます。
明日は研究機関所属の小田さんからの予定です!このあともぜひぜひご覧になってください。MIMIGURIミナベトモミでした!
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