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72.遠き山に日は落ちて

小学6年生は最上級生。もうすぐ中学生。小学校の行事を通してそういう自覚が徐々に芽生えます。

小学校4校が中学でまとまるのですが、そのうちの3校合同で宿泊学習がありました。

リーダーと副リーダーは別の小学校の女の子でした。私は人見知りで、新しい環境になかなか馴染めないところがあるので非常に不安でしたが、2人がとても気さくで、他の小学校なのにずっと前から一緒にいるみたいに接してくれました。不安は束の間、あっという間に仲良くなれました。

そして初めてのキャンプファイヤー。何度も練習した「遠き山に日は落ちて」という歌。火を見ながら歌うと、感じたことのない静かな厳かな気持ちになれました。

遠き山に日は落ちて 星は空をちりばめぬ
今日のわざをなし終えて 心軽く安らえば
風はすずしこの夕べ いざや楽しまどいせん
まどいせん

学校で練習してた時は、歌詞も難しいしリズムにも乗らないこの歌がつまらないと思っていましたが、炎を前に歌ったこの時、やけにジーンと感動的に胸に響いたのを覚えています。

小学校最終学年をしみじみ感じた夜でした。


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