82.新校舎で浮かれて

小学6年生3学期。あと少しで卒業。私達の卒業とともに、この明治時代に建てられた校舎は廃校になります。古いけれど外観はピンク色に塗られた木造でお洒落な建物で、廊下もピッカピカ。小さいながらももったいないなと思いました。

新校舎は少し離れたところにあり、3つの小学校が統合されます。私達6年生は、3学期から土曜日だけ、その新校舎で学びました。

新しい香り。廊下と教室の間に壁がないオープンな未来的な校舎。暖房設備。いつもの校舎も好きだけど、新校舎に入ると興奮を抑えることができません。

土曜日はお別れ会の出し物の練習。お笑い劇で、私はレレレのおばさんという役でふざけて皆で笑っていたのを覚えています。

浮かれた土曜日が何回かやってきて、雪がキラキラ輝く3月。いよいよ卒業です。こんなゆるくて楽しい感じがもっと続くといいのにと思いました。